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FUJI XEROX SUPER CUP 2017

金沢
金沢

金沢新時代の幕開けは、しっかりとした土台作りから

今季のみどころ

金沢を5年間率いた森下 仁之前監督が昨季限りで退任。クラブは新監督に柳下 正明氏を招聘し、将来的なJ1昇格を見据えたチーム作りを託した。昨季、J2・J3入れ替え戦に勝ち、何とか残留を果たしたのは記憶に新しい。今季の目標もJ2残留。今季から入れ替え戦が廃止されるため、20位以内でシーズンを終えることが最大のミッションとなる。

柳下監督は高い位置からボールを奪いにいくアクションサッカーで見る人を楽しませ、ファン、サポーターを増やそうとしている。さらに若手の育成も今季のテーマになることを考えれば、これらをJ2残留という目標とともに実現するのは難しいように思える。しかし、柳下監督は「難しいから、やれるんです。我々指導者も、より上を目指す。自分の中にはもっと上のものがある。そこができるのは、まずないだろう。だから指導者としてやりたいし、やれる。満足してしまったら終わり」と話す。

熊谷アンドリューが千葉へ移籍したものの、昨季の主力選手のほとんどがチームに残り、新たなシーズンを迎える。監督が替われば必然的にサッカーも変わり、すべての選手が同じスタートラインに立ったと言える。昨季までゾーンディフェンスを採用していた金沢だが、今季はマンツーマンディフェンスになりそうだ。柳下監督が自らのサッカーをチームに落とし込んでいく中で、昨季との違いに選手が戸惑いを見せる場面もあるが、それも柳下監督の想定内。人に対して強くいく守備でボールを奪い、縦方向へ素早く攻める。

Reported by 野中 拓也

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