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東京V
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スペイン流への挑戦。カルチャーショックでチーム再建なるか

今季のみどころ

クラブ史上初のスペイン人監督・ミゲル アンヘル ロティーナ監督の招聘が、まず今季最大の見どころと言えよう。RCDエスパニョール、レアル・ソシエダ、デポルティーボ・ラ・コルーニャ、ビジャレアルCFなど、スペインリーグの名門クラブを率いてきた名将が、初めての日本で何をもたらし、結果として表すことができるのか、大きな注目が集まる。

これまで指揮を執ってきたチームの戦い方から、来日前は「守備的なサッカーになるのでは」との憶測が囁かれていた。だが、実際に始動してみると、いわゆる“守備的”という表現とは、少し違った印象だと選手たちは証言する。とにかく、守備時のポジショニング、ボールを受ける体の向き、プレスのかけ方、誰がカバーするのか、スライドの仕方など、決まりごとが非常に細かく、多い。だが、それは「ゴールをベースに、誰がどこに立つのかという基本的な部分を落とし込んでいるだけ。一番重きを置いているのは、ボールを大事に、自分たちが主導権を握るということという意味では、これまでのサッカーと変わらない」と、中野 雅臣。新指揮官も、「敵ではなく、自分たち主導で、ゲームを支配する」をフィロソフィーに掲げている。「ゲームを支配するというのは、試合の各状況を支配するという意味であって、ポゼッション率が高いという意味ではない。もちろん、ポゼッションも大事ですが、それ以上に、相手にとって危険な状況を作り出すということを求めていきます」。

かつて、黄金期を築いた当時のサッカーのイメージから、『ヴェルディ=ポゼッション』と表現され、実際にスタイルとしてきた。だが、それだけでは勝てないことは、2008年を最後にJ1から遠ざかっている現状が何よりの証拠だろう。その中で、良くも悪くも“ヴェルディ色ゼロ(0)”のロティーナ監督が主眼とするのは、昨今最も欠けていた『勝つため』のサッカーといえる。選手のほとんどが、外国人監督が初ということもあり、完全に浸透するまでには多少の時間はかかるかもしれないが、待つ価値は、間違いなくある。

Reported by 上岡 真里江

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