本文へ移動

今日の試合速報

第17節 6.1(土) 15:00KO 国立競技場 鹿島vs横浜FM 国立競技場に10,000名様無料ご招待
第17節 6.1(土) 15:00KO 国立競技場 鹿島vs横浜FM 国立競技場に10,000名様無料ご招待

J’s GOALニュース

一覧へ

【J2日記】千葉:借りを返して、その先へ(13.10.23)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
(C)赤沼 圭子

当時は専修大学4年生で千葉の練習に参加していた2011年10月8日の町田也真人選手。遠目から見た筆者はつい「高校生かユースの選手かな?」と思ってしまった。

(C)赤沼 圭子

2012年10月8日の『ユナパまつり2012』でサイン会に登場した町田也真人選手は、少女サポーターに笑顔で対応。1年前よりも少し大人っぽくなった?

2013年9月15日、vs京都戦より

あの日も雨が降っていた。2012年7月1日のJ2リーグ第22節・熊本対千葉。スコアは0−0の状況下の78分、その試合がシーズン6試合目の公式戦出場となる大卒ルーキーの町田也真人は藤田祥史に代わってピッチに立った。だが、それから7分後、町田は保持していたボールを熊本の高橋祐太郎に奪われてしまう。熊本は高橋からの絶妙なパスを受けた武富孝介が冷静にシュートを決めて先制ゴールをゲットした。
試合は0−1で千葉の敗戦。試合後に千葉の木山隆之監督(当時)が「(今季のJ2リーグ戦)22試合目にして一番悪い内容のゲーム」と話したように、その試合の千葉はサイド攻撃を熊本に封じられ、セカンドボールの奪取や攻守の運動量でも完敗だった。負けたのは、結果的に失点につながるボール奪取をされた町田だけのせいではない。それでも、試合後に町田はミスをした悔しさとチームメイトへの申し訳ない思いを抑えきれずに泣き、熊本戦は絶対に忘れられない、いつか必ず借りを返さなければならない一戦となった。
昨季の町田は、前述の熊本戦の後は天皇杯2試合にスタメン出場していずれも勝利に貢献。だが、J2リーグ戦はというと試合出場のチャンスが巡ってきそうな時には負傷やコンディションの問題でそのチャンスを逃すなどの不運もあり、2−0で勝った第37節・草津戦で90+2分からの交代出場だけだった。

そして、今季もまた町田には試合出場の機会がなかなか訪れず、公式戦初出場はスタメンでの9月8日の天皇杯2回戦・讃岐戦となった。町田は千葉の攻撃のリズムをテンポよくするプレーで十分に計算できる戦力であることを見せた。すると、9月15日のJ2リーグ第33節・京都戦にもスタメンで出場。だが、千葉は1−2で逆転負けし、町田は「相手の裏というのを意識していたんですけども、意識しすぎた部分もあって、選手の間でボールを受けるシーンが少なかったので、そこの状況判断をしっかりしたいと思います。後半は相手の選手のマークの受け渡しがうまくできていない場面があって、相手に走り負けたというイメージがあります。付いて行けなかったなと思います」と反省していた。
続く第34節・東京V戦は84分からの交代出場で、第35節・岡山戦はベンチ入りメンバーから外れ、チームは第33節から3連敗。だが、第36節・神戸戦でスタメン出場すると、町田は攻守に粘り強さを発揮して得点機に絡み、チームの2得点をお膳立てするプレーを見せた。千葉の逆転勝利は町田のJ2リーグ戦でのスタメン出場試合の初勝利となり、試合後は攻守の反省点を口にしながらも「率直にメチャメチャうれしかったです。でも、試合に出て行けば行くほど欲が出てきて、90分間出たかったし、自分が試合を決めたかったというのがあるので、その欲をいいほうに出していければと思います」と笑顔を見せた。
町田は10月13日の天皇杯3回戦・F東京戦でもスタメンだった。奮闘を見せていた町田のアシストで深井正樹が90分に1−1に追いつくゴールを決めた試合は、延長戦でも決着がつかず、千葉はPK戦5−6で敗退。町田は延長戦終了直前に右肩を痛めてPK戦のキッカーは務めなかったが、120分間フルにプレーした。試合後に「自分の出来は課題が多く見つかったという感じです。特に相手を背負った時のことで、相手が来ていないと思っていてもすごい迫力で来るので、そこがまだ自分の課題かなと強く思いました」と話したのは、昨季の熊本戦でボールを奪われたせいもあるだろうか。そして、J2リーグ第37節・熊本戦の話をすると「何とか出たい試合なので。自分が成長したところを一番見せやすい場所というか、熊本戦では絶対に得点には絡みたいなと思っています」と言った。

迎えた第37節・熊本戦もあの日と同じ雨だった。だが、町田は昨季とは違う逞しい姿を見せ、相手選手の間に入る動きでチームの潤滑油となった。35分に千葉の2点目となるケンペスの得点をクロスでアシストするとガッツポーズを見せ、52分にはケンペスの得点をアシストした田中佑昌の攻め上がりをパスでサポート。62分に交代してフル出場はならなかったもののチームは6−0の大勝。そして、試合後の町田はもう次の試合を見ていた。
「勝てたことはすごく良かったし、無失点に抑えられたのは久しぶりだったと思うので。でも、大勝した試合の次の試合は大事になってくると思うし、(千葉よりも)上位はどのチームも勝ってきているので、続けてできるようにしていきたいなと思っています。熊本戦は僕のターニングポイントというか、絶対にこの試合は出て活躍したいという思いはあったんですけども、もう終わってしまったことなので。また次の試合も同じようにできるように頑張りたいです」
悔しい過去を変えることはできないが、借りは返した。今度はアシストだけでなく、試合を決めるゴールを奪う町田の姿が見たい。

以上

2013.10.23 Reported by 赤沼圭子
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
サッカーのポジション解説
サッカーの試合時間・タイムルール
インテンシティ
オフサイド
ビルドアップ

テレビ放送

一覧へ

明治安田J1リーグ 第10節
2024年4月27日(土)14:00 Kick off

旬のキーワード

最新動画

詳細へ

2024/04/22(月) 10:00 【週末のゴールをイッキ見!】明治安田J1リーグ全ゴールまとめ【0420-0421】