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【J1:第34節 清水 vs 甲府】城福浩監督(甲府)記者会見コメント(14.12.06)

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●城福浩監督(甲府):
「この場の最初の言葉としてはふさわしくないかもしれませんが、エスパルスさんにはおめでとうと言いたいと思います。お互いに1シーズン死力を尽くした結果だと思うので。もちろん、今日の試合に関しては、我々は勝ちにいきましたが、最終的にJ1の残留を勝ち取ったのはエスパルスというのは、クラブのこれまでの歴史であったり、サッカーへの向き合い方というのが、残留に導いたんだなと思います。
今日の試合に関しては、とにかく我々はエスパルスに勝ったことがないチームなので、勝点3を取りに行こうと。ただ、それはバランスを崩してやみくもに攻めに行くというよりは、いつものように我々らしく、相手の良さを出させない、オープンなゲームにしない中で、自分たちでゲームを組み立てていくというところを、いつもようにしっかりと準備しました。前半は、相手の攻撃をさせなかったけども、自分たちの攻撃もそんなに……決定機が作れたかというと、セットプレーぐらいしか点が取れそうな感じはなかったので。
後半は少し相手を広げるようなポゼッションをして、そこから侵入していくという意味では、多少チャンスを作れるようになったけれども、最後のクオリティであったり詰めの甘さで勝点1に終わったのかなと思います。
そういう意味では残念ではありますけど、このチームがずっとやってきたサッカーへの向き合い方というのも、継続して最後まで切れずにみんながやってくれたという意味では選手に感謝したいですし、彼らが最後にチームとしてひとつになったという意味では、今年1年……あるいは自分は3年やってきましたけど、積み上げてきたものをエスパルスという良いチームに最後ぶつけられたというのは、光栄な場だったと思います」

Q:甲府での3年間というものをご自身でどう総括されるかということと、監督として甲府での経験を通してどのようなものを得られたかというところを教えてください。
「できるだけ簡潔に言いたいと思いますが……プロビンチア(地方の中小クラブ)という言葉を僕は使いましたが、甲府の戦いというのは地域の経済と密着していて、成果が出ようが出まいが、地域の経済が良くなければ予算が減っていく、人件費も減っていくということを目の当たりにして、やはりサッカーの発展というのは地域の発展と連携していかないと。自分たちの成績さえ、絶対目標さえクリアすれば物事がうまく回る、みんながハッピーになるということではない、改めてサッカーの現実というものを、サッカー界というのはそんなに甘くない、そんなに成熟した産業ではないということを、ここ3年間であらためて学びました。
我々は未だに専用練習場もなければクラブハウスもない、そういう大変さというのも、自分にとっては貴重な経験でしたし、このクラブがプロとして、あるいはJ1の舞台で戦うにふさわしいプロビンチアになるという意味では、自分が果たしてその歩みを加速できたのか、ブレーキになってしまったのかはわかりません。ただ、こういう厳しいクラブがまだあって、他のクラブの3分の1か4分の1か予算はわかりませんが、環境も含めてサッカー界の現実というものは……もっともっと厳しいクラブがあるのはわかってますが、自分としてはここで選手と一緒にサッカーのことだけを考えて戦えたというのは貴重な体験だったと思います。
もうひとつ監督としてという意味では、誰がこのチームの核になるのか全くわからない状況からスタートして、自分がやりたいサッカーというのはもちろんありましたし、それを目指してトレーニングは365日やってきましたけれども、チームが勝点を重ねていく、生き残っていくという意味では、最大値をどういうふうに出すか。自分のやりたいサッカーと、最大値を出すということの戦いは3年間やってきました。ただ、プロの監督としたら、勝点を積み上げるための逆算からの最大値の出し方というのを決めていくことが、僕はプロの監督のあるべき姿だと思いますし、やりたいサッカーをずっとやり続けるのであれば、それはアマチュアでやればいいと思っていたので。ここでは本当に選手と向き合いながら、どういうふうに最大値を作っていくか、あるいはそれを変更してシーズン途中でも変えていくか、ということを彼らと試行錯誤できたことは本当に幸せだったと思います」

Q:今日の立ち上がりに関してどのような指示をされていたかと、その立ち上がりをどのようにベンチから観られていたかというところをお聞かせください。
「エスパルスがかなり前から来るであろうということは予想できたので、そこで相手を裏返るようなボールも、割り切るようなボールも必要だとは考えていましたし、選手にもそう言いました。ただ、選手は元々つなぎたいという、そういうトレーニングをずっとしてきたので、残留が決まった後のこの試合でそういうものを出したいという葛藤の中で、試合に入ってしまったかなと思います。ゲームを落ち着かせる意味でも、もう少し割り切っても良かったかなと思います」

Q:終盤戦に関して言えば、J1で最も失点が少ないチームでしたが、そういう守備力を選手と一緒に作り上げてきたことに関しては、どのように感じていますか?
「これはよく聞かれるんですが、私は誤解を恐れずに言うと、守備の練習をしたことはありません。対戦相手対策というのが前々日にある以外は、全て自分たちの攻撃のために費やしてきた1年間、あるいは3年間で。守備というのは、絶対にやってはいけないこと、許してはいけないこと、妥協しないことは、ミーティングであったり、ゲームからのフィードバックでやってきました。ただ、それをやるためにも自分たちの時間が必要で、そういう意味での自分たちの時間を作りながら守備の時間を少なくしていくという努力を、3年間良い時も悪い時もやり続けてきた結果が、そういう結果になったんだと思います。けっして守備のことばかり考えてやってきたわけではないというのは、とくに今年は、おそらく全試合の6〜7割は我々のシュート数のほうが多いという結果で終わっているので。ただ、決定力に関しては僕の中でもチームの課題でした。ただ、守備力が上がったというよりも、自分たちの時間を増やしてシュートまでいけるシーンがあるからこそ、妥協しない守備ができたと思っています」

以上
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