前節、首位の秋田が引き分け、2位の沼津が勝利。消化試合数は秋田がひとつ少ないものの、両者の勝点差は2に迫り、優勝争いの行方が見えなくなってきている。
逃げる秋田は今節、アウェイで盛岡と対戦。前節は終了間際の一撃で栃木に追いついたものの、一時期の安定感は失われつつある。先に点を奪い、優位に試合を運ぶ展開に持ち込みたいところだ。一方の盛岡は6連敗と泥沼にはまっている。前節も北九州に0-3と完敗。得点力不足もさることながら、6試合で16失点の守備の修正が急務だろう。
秋田を追いかける沼津はアウェイでＧ大23と対戦。前節はＦ東23を5-0と一蹴。リーグ最多得点を誇る攻撃陣が、その破壊力を見せつけた。逆にＧ大23は琉球に1-7と完敗。こちらはリーグ最多失点と守備に不安を抱える。沼津優位は揺るがないが、Ｇ大23は2戦続けての大敗は避けたいところ。守備を意識し、一瞬の隙を突く戦いに勝機を見出したい。
3位の栃木は6試合負けなしと好調を維持。今節はアウェイで鹿児島と対戦する。安定した守備に加え、牛之濵 拓を軸とする攻撃陣も状態を上げている。2強に迫るべく、アウェイで勝点3の確保に挑む。一方の鹿児島も5戦負けなしで上位に迫っている。毎試合のように失点しているのは気がかりだが、藤本 憲明を中心とした攻撃は冴えを見せ、競り合いをものにする勝負強さも生まれている。勝てば栃木との立場を逆転できるだけに、並々ならぬ想いでこの試合に臨んでくるはずだ。
4位の富山はホームにＣ大23を迎える。ここ3試合勝利がなく、足踏みを強いられるなか、逆転優勝を実現するにはこれ以上の取りこぼしは許されない。2試合連続ゴール中の苔口 卓也にかかる期待は大きい。Ｃ大23は前節試合がなく、2週間ぶりの実戦に。ここ2試合は負けておらず、守備の安定感も高まっている。上位相手に苦戦が予想されるが、若さあふれる積極的な戦いを示したい。
2連勝と勢いに乗る北九州は、ホームで福島と対戦。2試合連続完封勝利と守備の安定が際立ち、攻撃面も複数得点を記録。エースの池元 友樹も好調を維持しており、良い流れの中で今節を迎える。対する福島は4試合勝利がなく、苦しい戦いが続く。この間わずか2得点と、攻撃面に課題を抱えており、いかに得点パターンを構築するかがテーマに。苦境からの脱却を実現すべく、アグレッシブなサッカーを展開できるか。
長野はホームに相模原を迎える。前節は鳥取に3-0と快勝。持ち前の堅守に加え、攻撃面も良化の兆しを見せており、さらなる浮上を十分に狙えそうだ。相模原は前節、福島を下し、今季初の連勝を達成。接戦をものにする勝負強さを示しており、着実に状態を上げている。攻守に存在感を放つ米原 祐のパフォーマンスが今節もカギを握るだろう。
前節7ゴールを奪い、Ｇ大23を撃破した琉球はホームで藤枝と対戦。圧巻の攻撃力を示した勢いを今節に持ち込みたい。藤枝は7戦負けなしと安定した戦いを続ける。この間、わずか3失点と守備力の高さが光る。琉球の攻撃をいかに封じ、逆襲に打って出られるかがポイントとなるだろう。
最下位に沈むYS横浜はアウェイで鳥取と対戦。ここ2試合で勝点4を加え、16位の盛岡との差を1に詰めている。今節の結果次第では最下位から脱出できる可能性もあるだけに、高いモチベーションをもってこの試合に挑むはずだ。一方の鳥取は、2連敗中と元気がない。Ｇ大23と並び、リーグ最多の36失点を喫する守備の修正が何よりも求められるところだ。
■各試合の見どころをチェック
富山vsＣ大23
北九州vs福島
鹿児島vs栃木
琉球vs藤枝
盛岡vs秋田
鳥取vsYS横浜
長野vs相模原
Ｇ大23vs沼津
※Ｆ東23は試合なし
