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2015年12月19日(土) 19:33

【レポート:Jリーグインターナショナルユースカップ 浦和ユースvs全南】攻守に圧倒した浦和が初代王者として大会とJユースの価値を引き上げる

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【レポート:Jリーグインターナショナルユースカップ 浦和ユースvs全南】攻守に圧倒した浦和が初代王者として大会とJユースの価値を引き上げる
初代王者に相応しい力強さを見せた浦和ユース

南長野運動公園総合球技場で行われた2015 Jリーグ インターナショナルユースカップ最終日となる第3日、浦和レッズユースと全南ドラゴンズの第1試合は前半から激しい撃ち合いとなった。

立ち上がりにペースを握ったのは、ここまで2連勝でこの試合に勝てば優勝の決まる浦和ユース。サイドチェンジを効果的に用いながら大きな展開で全南守備陣を揺さぶり、厚みのあるサイド攻撃を仕掛けた。すると13分、浦和はコーナーキックを素早くショートでリスタートするとMF川上 開斗が左足で入れたクロスが直接ゴールに吸い込まれてネットを揺らす。

その川上は、「CKのショートが効くということは監督とも話していて。クロスを上げたつもりだったので運もありますけど、狙っていたCKから点が入ったのは良かったです」と振り返った。

先制点後も浦和は両サイドバックの積極的な攻撃参加によってサイドを制圧しながらも、前線の早い動き出しと最終ラインからの質の高い縦パスによって縦横両面からゲームを支配していく。20分には「いつも通りの練習の形」(川上)である右サイドの突破からのクロスを再び川上が決めて早くも2-0とする。

しかし、浦和の大槻 毅監督が「前半は甘さが出た。2点取ったところで非常に情けないプレーになってしまった」と指摘した通り、2点リード後の浦和は自らペースダウンしてしまい33分に全南のMFキム スンジュに1点を返される。失点直後に早くも1枚の交代カードを切った浦和はそこから再び盛り返し、40分に再びショートでのCKから決定機を作ると全南のDFがエリア内でシュートを意図的にハンドで止めたという判定で退場となる。

浦和に与えられたPKを川上が落ち着いて決めて前半だけでハットトリックを達成し3-1となるも、前半アディショナルタイムに全南の技巧派MFキム ヒョチャンが直接FKを決めて前半は3-2というスコアで終了した。

4得点を挙げた川上の突破力は相手の脅威となった
4得点を挙げた川上の突破力は相手の脅威となった

後半は「16対1」というシュート本数からもわかる通り、相手DFの退場によって数的優位に立った浦和の一方的な展開で56分、67分、93分、95分と得点を重ねていき最終的なスコアは7-2にまで開いた。中でも左サイドハーフの川上と左サイドバック高橋 聡史の連携と突破力は相手にとって脅威そのもので、全南も後半は右SBを次々に入れ替えて対応を試みたが後半の4得点のうち3点は彼らの左サイドを起点に生まれた。

後半も1点を加えてこの試合4得点の川上は「自分が4点取ったというより、チームのサポートがあったからだと思います」と謙遜したが、「Jユースカップの時からサイド攻撃とセットプレーを自分たちの武器として磨いてきたので、今大会でも脅威になると思っていました」と話す。

この結果、今大会の優勝は浦和レッズユースに決まった。初代王者となった浦和の大槻監督は、「大会前から3年生最後の大会になること、初めて行われる大会ということで、Jユースカップチャンピオン、ホスト国、Jリーグの代表として大会の価値を上げるために一生懸命戦おうということを選手たちに言ってきましたし、3年生はリーグ戦が終わって少し気持ちが緩くなるようなとこもあったのですが、3試合とも選手が頑張ってくれたので良かったです」とチームを讃えた。

全南ドラゴンズのキム・ヒュンス監督が「攻守のバランスが非常にいいチームだった」と脱帽したようにこの試合の浦和は攻撃のみならず、守備のアグレッシブさや球際・1対1の強さを発揮し、攻守両面で相手を圧倒できていた。その点について大槻監督は、次のように説明する。
「よく組織的な部分が日本の良さだと言われますが、球際のところ、1対1で負けたら厳しいし、そこに『日本人だから』、『アジア人だから』は関係ない。オランダや韓国のチームでも、日本のチーム同士でももっとバチバチやるべきだと思うし、そこを『組織的に』という言葉で逃げないようにしようというのは常々選手に言っています。どんな人種でも国でもチームでも、年齢が異なると体の大きさは変わってしまいますが、基本的にはバチバチやった方がいいと思っています」

今大会での浦和ユースの戦いは日本サッカーに明確な方向性と勇気を示すものであった
今大会での浦和ユースの戦いは日本サッカーに明確な方向性と勇気を示すものであった

この試合、今大会の浦和ユースが披露した守備の強度とプレーインテンシティーはアジアの中で年代別代表が勝てなくなっている日本サッカーに明確な方向性と勇気を示すものだった。全南が技巧派の小型選手を揃えた韓国らしくないチームであったこと、コンディション面で不安を抱えていたことを差し引いても、アジアの舞台でパワーと高さを前に屈することが多い韓国のチーム相手に高さ、球際の勝負でほぼ勝っていた点はJユース全体の育成がこれまで「欠けている」とされてきた要素に向き合い、日常に落とし込んでいることの成果として受け止めていい。浦和の勝利と優勝は新しい大会のみならず、Jユースの価値も引き上げるものだった。

[文:小澤 一郎]

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