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槙野 智章「ACLに対しての情熱をぶつけないといけない」【ACL出場クラブ 選手インタビュー:浦和】

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2016年2月23日(火) 13:13

槙野 智章「ACLに対しての情熱をぶつけないといけない」【ACL出場クラブ 選手インタビュー:浦和】

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槙野 智章「ACLに対しての情熱をぶつけないといけない」【ACL出場クラブ 選手インタビュー:浦和】
悔しい結果が自分たちを強くする。槙野はこれまでの悔しさを糧にACLの頂点を目指している。

――昨年は悔しいシーズンでしたが、オフには新シーズンに向けていろいろなことを考えたと思います。自分の中で昨シーズンをどう整理して、どんな目標を立てたのでしょうか。

「シンプルに浦和レッズというチームに在籍する選手の能力であったり、やっているサッカーを考えれば、優勝やタイトルを目標に考えてやらなければいけないことは分かっています。ただ、僕が浦和に来て5年目になりますが、いつもあと一歩のところで手にできない事実があります。その結果を受けて、今シーズンは『僕たちの目標は優勝です』とか『タイトルを狙う』と言うより、自分たちが置かれている状況をしっかりと把握すること、そして自分たちが今できていないことをしっかりと見つめることが大事だと思いました。だから今シーズンの開幕前は、目標を聞かれても『優勝』とか『タイトル』と言えない自分がいるんですよね。それ以上にやらなければいけない部分がたくさんある。それが今シーズンのスタートに際して考えたことです」

――足下を見つめ直したということだと思いますが、具体的にはどんなことを意識したのでしょうか。

「昨年や一昨年は選手の出入りが結構多かった。一つのポジションに対して他クラブから代表クラスや主力級を補強することで、チームが抱えていたマイナス要素を補えたと思っていたからこそ、シーズン開幕前に『僕たちは優勝できるチームだ』『それだけの戦力は整った』と言っていました。もちろん今シーズンも遠藤 航選手やブランコ イリッチ選手、駒井 善成選手など、各ポジションに代表経験があったり、能力の高い選手が加わりましたが、チームの中でもっと見つめ直さなければいけない部分、目を背けていた部分をもう一回見ることが大事なことだと思っています」

――常々「続けていくしかない」と言い続けてきた中で、あと一歩足りなかったものについて、どう感じていますか?

「守備です。誰が何と言おうと、監督や他の選手が何と言おうと、僕は守備だと思っています。ご存知のとおり、ミシャ(ペトロヴィッチ監督)はあまり守備に練習時間を割かない監督です。どちらかと言うとゲーム形式の中で、チーム全体の守備力を高めるべく意識付けをしています。今シーズンは何が違うかと言うと、今はチームの決まりごとを守備の中から植え付けるような練習に時間を割いているところですね。今日も練習前にミーティングがあって、監督からのフィードバックの中でもう少し具体的な質問や要求を僕からも言わせてもらったんですけど。もっともっとやらなければいけないし、後ろの選手だけではなくて、前の選手も、そしてベンチに入らないメンバー外の選手たちも同じ意識を持たないといけません。それはうちのチームにとって大事なことだと思っています」

――改めて今のチームに足りないものが守備だと思った理由は?

「昨年がいい例だと思います。明治安田生命J1リーグ1stステージは、無敗で優勝しました。その時に何で無敗で優勝できたかと言うと、やっぱりそこには守備がベースにあったんですよね。浦和らしからぬ1-0のゲームが続いていたし、我慢できる時間帯があった。そういった部分があったことで、しっかり1stステージ優勝ができた。それでは、2ndステージはどうだったかを考えていくと、自分たちが1stステージで優勝して明治安田生命Jリーグチャンピオンシップの出場権を得たことで、逆に今度はリスクを冒してゴールを奪いに行く形に少しシフトチェンジしてしまった。そこで後ろのバランスが崩れてしまい、失点を重ねるゲームが続いたことで、立て直しが利かなかったわけです」

――バージョンアップを狙った一方で、原点だった守備の部分が疎かになってしまったと。

「それはあったと思います。選手の中で話し合って、『どうした時に自分たちが良かったのか』『どうやったら自分たちがうまく守れていたか』を考えた時に、昨シーズンのスタート時をもう一度思い出そうという話になった。今はそれよりも積極的な守備をしようということを話し合っています。ゴールを引いて守るのではなく、ゴールを奪うために前から積極的な奪いに行く守備をしようということですね。自分たちからアクションを起こす守備が、今年から新しく取り入れているチームの一つの戦術です」

――ほぼ昨年のメンバーを残したことで、これまでの積み上げや継続性が今までよりも現れるのではないかと思います。

「補強がチームにプラスアルファをもたらすのは当然なんですが、一緒に戦ってきたチームの中でベースを上げることもすごく重要だと思うんです。昨シーズンで考えたら、もっと途中出場した選手が勝負を決めることがあってもよかった。交代で入った選手がさらにテンポを上げたり、相手の嫌がるプレーをできなければいけないとも思いますし」

――補強によるプラスアルファを考えると、昨年までやや手薄だった守備陣に遠藤とイリッチの両選手が加入し、起用のバリエーションが増えることになります。

「確かにその2選手の加入は、僕らDF陣にとって非常に力強い補強になったと思います。なおかつ、2人ともポジションが定まってないのもいい。右も左も真ん中も全員できるということは、チームにとって大きなプラス材料になる。そういうメンバーが入ることで、試合に出ていた槙野、那須(大亮)、森脇(良太)にとっていい刺激になるのも事実ですし、チーム内で競争意識が芽生えることもプラスに捉えています」

――ペトロヴィッチ監督からは新シーズン始動にあたってどんな話があったのでしょうか。

どのタイトルも取りに行くのは必然だが、槙野自身は一番にACL制覇を目指したいと話す。
どのタイトルも取りに行くのは必然だが、槙野自身は一番にACL制覇を目指したいと話す。

「監督はリーグ戦、ヤマザキナビスコカップ、天皇杯、ACLのすべてで昨シーズンの結果を上回ることが一番の目標だと言っていました。ヤマザキナビスコカップはベスト8で敗退しましたし、天皇杯は決勝で、リーグはチャンピオンシップの準決勝で、ACLはグループステージで敗退しています。もちろん監督の意図も分かりますし、どのタイトルにも取りたいという欲はありますけど、僕の中で一番目指さなければいけないところは、やっぱりACLだと思っています」

――その理由は?

「これまで個人的にはACLに三度出ていながら、すべてグループステージで敗退しているんですよ。サンフレッチェ広島では開幕から3連敗したり、浦和に来てからは勝点10を取りながら勝ち上がれないこともありました。最近は中国が潤沢な資金で世界中から選手を集めているので、僕たちは『サッカーはお金じゃない』という部分を見せつけたい。日本は自国の選手を中心に、これだけ質の高いサッカーができて、アジアの頂点に立てるだけの力があるということを発信したい。実は以前、テセさん(鄭大世/現清水エスパルス)と食事に行った時に『日本のクラブってACLをナメてるよね』って言われたことがすごく胸に突き刺さっているんです。テセさんは水原三星ブルーウィングスでもJリーグでもACLを経験しているんですけど、『どういうことですか?』って聞くと、『JリーグからACLに出ているチームは、若手や出場機会に恵まれていないメンバーを起用する傾向があるけど、韓国や中国だったら絶対にあり得ない』と言われて……。でも、確かにそうだなと思った部分はあったんですよ。もちろんリーグ戦で不本意な結果を出してしまっていたら、J2に落ちてしまうリスクもあるし、ACLでケガをしたらリーグ戦にも支障が出ることは分かるんです。でも、それだけの選手層が整っていなかったことも理由にあると思います。今の自分たちにはリーグ戦とACLの両方を狙えるだけの選手がいるし、質の高いサッカーもできるので、本気で両方を取りに行きたいですね」

――そうなると今シーズンは積み上げの部分で手応えを感じているのでは?

「手応えは感じていますよ。キャンプでも紅白戦や練習試合はすべてメンバーをシャッフルして、いろいろな選手をいろいろなポジションで試して組ませていますから。そこに迷いはないですし、誰がどこのポジションに入っても、質の高いゲームが現段階でできている。あとはチームの中での決まりごとがはっきりしてくれば、もっといいチームになって、もっといいゲームの進め方ができると思っています」

――実際にACLを戦っていく上で、アジアで勝つために必要なことは?

「やはり大事なのはアウェイでの戦い方ですね。アウェイとホームの戦い方の違いをしっかり考える必要があるし、ホームゲームは勝点3を取りに行く試合をしなければいけない。アウェイに限っては移動距離もあるし、グラウンド状況やホテル、レフェリーの質、さらにサポーターやスタジアムの雰囲気といったアウェイの環境……。ACLのアウェイゲームで得る勝点1は、勝点3に匹敵するくらいの価値があると思っています」

――確かに過去のACLを振り返ると、アウェイで苦戦していることが多い。気候や移動の難しさもある?

「僕自身、その影響はないと思っています。難しいのは、やはりサッカーの進め方、ゲームプランの部分ですね。アウェイではアディショナルタイムに失点を喫したり、ロングボール1本やセットプレーでやられていることが多いんですよ。Jリーグと同じように自分たちがボールを保持して動かすことも必要ではありますけど、我慢したり、時にはボールを蹴り出すなど、うまく時間を使うという賢さも持たないといけないですね」

――“割り切り”ということですか?

「そう、割り切りですね。柏レイソル鹿島アントラーズガンバ大阪のアウェイゲームを見ていると、そういう部分でうまさを感じました。リーグ戦とは少し戦い方を変えていましたから。『俺たちのサッカーはこれなんだ!』って前面に出すだけでなく、時にはシフトチェンジも必要ですよね」

――“後ろの声は天の声”と言われるように、守備陣にはゲームを読む力とチーム全体のコントロールが求められますよね。

「そうですね。自分たちがアクションを起こす守備には非常にリスクを伴いますから。ただ、いい位置でボールを奪うことができれば、ゴールを狙えるチャンスも増える。アジアでは質の高い選手と戦う難しさもあるので、どこまで自分たちが思い描いたゲームプランを進められるかは分からないですけど、時には前線の選手を我慢させて下げさせること、リトリートさせることも必要になる。そういう声掛けは僕たち後ろの選手がしっかりとオーガナイズして、もっと試合巧者になっていきたいと思っています」

――今まではどうしても“浦和のサッカー”で勝とうとすることが多かったということですか?

「もちろん自分たちの目指すサッカーは通用します。でも、アジアの中ではもう一つのやり方も覚えていかなければということですね。それができれば、もっと先へ勝ち進めると思いますから。あとは我慢ですね、我慢。もう少し守備も攻撃も我慢強く戦わないといけません。今はボールを動かす時間、守り抜く時間、もしくはリスクを冒して前に出る時にも我慢強い攻撃が必要だと思っています」

――そう考えると昨シーズンの1stステージは本当に強かった。

昨シーズンの1stステージを無敗優勝した浦和。槙野は勝負強さと守備がベースにあったことが要因だと話す。
昨シーズンの1stステージを無敗優勝した浦和。槙野は勝負強さと守備がベースにあったことが要因だと話す。

「選手一人ひとりのメンタルが、例えば0-1とリードされていても、1-1のスコアだったとしても、チーム全体に『行ける』という雰囲気を作れていたんですよね。勝負強さもありましたし。昨シーズンの1stステージは70分以降のゴールが多かったんじゃないかと思います。うちにとっては珍しいことですけどね。畳み掛けられるような圧力とそれだけのゴール数を取れていました。あとはさっきも言いましたけど、ベンチメンバーです。代わりに入る選手がいかにチームの温度を上げるか。広島だったら浅野 拓磨選手、G大阪だったら長沢 駿選手、倉田 秋選手、大森 晃太郎選手とかがいますけど、交代出場でチームの士気を高められるような選手がもっと出てこなければいけないですね」

――スイッチを入れるような選手が投入されると、ピッチ内も「よし、行くぞ!」という雰囲気になりますよね。

「そうですね。スタジアム全体の熱も上がりますし。以前は関根(貴大)がそういう感じだったんですけど、今はポジションを奪ってスタートから出るようになった。ベンチメンバーの質が下がっているわけではないんですけど、もう少し試合を決められるタイプが出てきてほしいですね」

――いつもACLはスタートダッシュがうまくいかない印象があります。今シーズンはどう戦っていきたいと考えていますか?

「今シーズンのACLは初戦をホームで戦えることがかなり大きいと思います。初戦をホームでしっかりと戦えて、ポイントを取ることがグループステージを戦う上で非常に大切だと思うので、しっかり波に乗っていきたい。そこで自分たちの力と意気込みを相手に見せつけなければいけない。とにかく初戦が大事ですね」

――シドニーFCとの初戦が今シーズンのACLの行方を占うポイントになる?

「大きなポイントですね。個人的には一発目にホームで広州恒大(中国)とやりたかったんですけどね。そこで自分たちのテンションもそうだし、チーム全体でやる気と本気を示せたら理想的でした。自分としては広州恒大とグループステージで対戦できることは、うちにとって非常にいいことだと思っています」

――それはなぜ?

「あれだけの資金を使って優れた選手を獲得した前年度王者で、アジアナンバーワンとも言われているチームです。今の自分たちと彼らの違いや差を計れるし、そういう相手と戦うことで感じられるものもある。得るものが多いと思っています。実は昨シーズン、グループステージ敗退が決まった水原三星戦後、向こうの監督に『レッズはうまい。でも、戦えない』って言われたんですよ。僕は新聞記事も見たんですけど、それが結構、浦和の選手たちには響いています。日本代表に(ヴァイッド)ハリルホジッチ監督が来て、最初に『日本人は球際が弱い。戦えない』と言われた時に、みんな球際や戦う意識があまりにも浸透していない事実に気付いた。でも、それって新聞などで見ることはあっても、自分たちが肌で感じないと分からないものでもあった。それで対戦相手から試合後に『うまかったけど、球際が弱い』とか『日本人は一発ガツンと当たったら怯んだんだよ』って言われて、試合で負けたこと以上に悔しいものがあったんです。だからチームのみんなも言っていましたよ。『来年、絶対にACLに出よう!』『この悔しさは来年のACLにぶつけよう!』って。まずはしっかり出場権を獲得できたことは良かったですけど、あの悔しさはACLでしか晴らせない。昨シーズンとは違うサッカーで結果を残さなければいけないと思っています。重要なのは、とにかく目の前の試合でしっかり勝つこと。それにACLでポイントになるのは、やっぱりメンタルですね」

――メンタル?

「そう。もともと持っている能力を出せない選手がいるんですよ。実際、ACLの試合後に『やっぱり激しいね』って言っている選手がいましたから。でも、それって当たり前のことなんですよ。ACLでガツガツ当たりに来る相手に対して、『Jリーグだったら、今のは絶対にファウルだったよね』って言っていた選手もいたけど、それが当たり前の環境で戦わないといけないし、韓国、中国、オーストラリアの選手も一つひとつの局面でしっかりバトルしている。『日本人はうまい。でも、戦えない』という概念を覆していかないといけません。国を代表して戦うことへのプライドは強く持たなければいけないし、結果を出した時には称賛される一方で、失うものも同じだけ大きいことも知る必要がある。それだけのものを背負って戦うだけの意志と責任を持たなければいけないということです。裏を返せば、チームとしても選手としても、ものすごく成長できるチャンスであるとも思います」

――チームとして「あと一歩」と話していた答えは、もしかしたらそこにあるのかもしれないですね。

「そうですね。どのチームにも言われるんですよ。『浦和はうまい』って。でも、『浦和はうまい。だけど……』なんですよね。その『だけど……』の意味をもう少し理解する必要があるんじゃないかと思います。指宿キャンプで練習試合をした柏レイソルの選手も、『浦和はうまいんだよな、ボール回しが。でも……』って言い方をしていましたから。そういった後付けの部分をしっかり理解して、自分たちで突き詰めていかないと先には進めない。だって、浦和の選手が相手よりも走って戦えるチームだったら……絶対に負けないですよ。今シーズンはリーグ戦でもACLでも、そういうプレーを出していきたい。『ACLで負けても、また来年出ればいい』とか『リーグ戦があるから』という考えだったら、絶対に結果は出ない。ACLに対しての情熱をぶつけないといけない。やっぱり相手選手に言われたら響きますよ。上から見られてしまったのに、その後に柏が水原を倒したから、僕たちとしては本当に悔しかった。G大阪は準決勝まで勝ち進んで、広島はFIFAクラブワールドカップで広州恒大に勝った。自分たちにとっては悔しいものがたくさんありました」

――その中で“新しい槙野 智章”をどう見せていこうと思っていますか?

“新しい槙野 智章”は守備の部分で発見できそうだ。
“新しい槙野 智章”は守備の部分で発見できそうだ。

「守備。守備ですね。自分の中では毎年、変化が起きていて、昨年はもちろん守備に対する意識が変わったし、いろいろな発見がありました。もちろん攻撃に対しての発見もありましたけど、昨シーズンの結果を受けても、自分のプレーを見つめ直してもそう。ハリルさんから言われた言葉もありますし、いろいろなことを整理した上で自分自身がこのチームで立ち位置を築いて、チームが結果を残して自分の評価を上げるためには、やっぱり守備で集中してミスなくプレーすることが一番大事だと思っています」

――確かに昨シーズンは軽率なミスが減った印象があります。

「すごく言われるんですよね。ペトロヴィッチ監督にも口酸っぱく。あとはやっぱりハリルさんに出会って、『真面目に』という言葉をすごく言われます。『攻撃面の良さは本当に分かっているし、理解もしている。でも、そこでのプレーは決して評価につながらない。一つひとつの守備の強さやリスクマネジメント、チームをオーガナイズすることを含めて、守備に対しての真面目さを評価している』と言われています。実際に昨シーズンも1stステージでチームが勝っている時は、自分のバランスやポジショニングが非常に良かったですから」

――前を向かせない守備であったり、リスクマネジメントにすごく気を使っていましたよね。

「そう。だからこそ、やっぱり守備のところで僕を見てほしい。今までだったら『オーバーラップがすごいよね』とか『ゴールを決めるよね』『前線にいるよね』という印象が強かったと思うんですけど、それを自分の中で変えたい。このチームの攻撃陣には素晴らしい選手、点の取れる選手がたくさんいますから、僕は守備のところでゴール以上に目立ちたい。それは自分の中で新しい発見だったんですよね。相手からボールを奪う楽しさ、自分の声一つで味方を動かしてボールを奪う楽しさとか、守備でいろいろな発見があったんです。あとは僕と対峙した相手の外国籍選手が、反対サイドに逃げて行くことがすごく誇らしい。最初は対面していたのに、嫌がって逆サイドに逃げていくんです。そういう新しい発見が守備の中ではありますね」

――「タイトル」と明言しないかもしれないですが、今年は頂点を視野に入れながら戦うシーズンになると思います。その中で浦和レッズというクラブでアジアに臨む、結果を出していくことへの意義をどう捉えていますか?

「責任ですよね。このクラブにいる以上はアジアで結果を残さなければいけないですし、その一員としてチームをうまくまとめてファン・サポーターの皆さんに喜んでもらいたいですからね。もちろん2007年にアジアを制したことは知っていますし、僕も実際に映像では見ていました。そういうクラブの歴史に新しく自分の名前も刻みたいですし、またここから違うチームとして世界へ発信していきたいと思います。やっぱりどこの国へ行っても、どの試合へ行っても、しっかり後押しをしてくれるサポーターがいますから」

――ズバリ、浦和レッズはACLで頂点に立てますか?

「立ちます。立てるだけの力はあると思いますよ。浦和では三度目の正直かな。それだけやっぱりいろいろな経験をしてきたし、悔しい結果が自分たちを強くしていますからね」

[文:青山 知雄]

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