明暗分かれた開幕戦を経て、第2節を迎えるＪ２リーグ。勝点を得たチーム、残念ながら結果を出せなかったチーム、それぞれが新たなモチベーションを備えて今節へと挑む。
快勝スタートを切った名古屋はホームで岐阜と対戦。永井 龍の2ゴールで岡山を一蹴した勢いをこの試合へと持ち込みたいところ。対する岐阜は山口とドロー。大木 武監督のもとポゼッションスタイルへの転換を図っており、名古屋相手にも臆することなく攻勢を強めていくだろう。隣県同士の「名岐ダービー」は、ライバル心と攻撃性が備わるエキサイティングな一戦となりそうだ。
黒星スタートとなった福岡は、アウェイで山口と対戦。ボールを保持するサッカーを標榜するなか、大分との開幕戦では狙い通りの展開に落ち込めなかった。１年でのＪ１復帰を実現するためには開幕2連敗は避けたいところ。一方の山口は、開幕戦でも攻撃スタイルを体現。持ち前の素早いパス交換で、難敵から今季初勝利を狙う。
幸先の良いスタートを切った湘南はホームに群馬を迎える。メンバーが入れ替わっても“湘南スタイル”にブレはなく、昇格候補であることを改めて証明した。一方の群馬は、開幕戦で長崎に0-4と完敗。苦しい初陣となったが、チャンスは作れていただけに、気持ちを上手く切り替えて、湘南の隙を突いていきたい。
その群馬に快勝を収めた長崎は、ホームに横浜FCを迎える。ファンマら新加入選手が結果を出し、開幕前の不安を払しょく。今節もアグレッシブな戦いが実現できれば、一気に勢いに乗っていきそうな気配だ。横浜FCも昇格候補の松本に競り勝ち、いい形でシーズンに入った。連勝を果たせば、こちらも今季の主役と上り詰めていくかもしれない。50歳の三浦 知良のパフォーマンスにも引き続き注目が集まる。
ともに白星スタートとなった千葉と山形の一戦も興味深い。新監督を迎えた中で結果を出せたのは、何よりの成果だろう。大きな自信を手にして迎える第2戦。ともにアグレッシブな戦いを標榜するだけに、撃ち合いの展開もあり得るか。
福岡を撃破した大分も勢いに乗る。今節は東京Ｖとのアウェイマッチ。粘り強い守備と少ないチャンスをモノにするサッカーで、昇格候補から勝利を得たのは、これ以上ない結果だろう。その手ごたえを今節へとつなげたい。一方の東京Ｖは徳島に0-1と敗戦。攻撃面に課題を抱えるなか、今季ホーム初戦でポジティブな要素を手にしたいところだ。
水戸vs金沢はともに開幕戦で敗れたチーム同士の一戦に。いずれも0-1の敗戦。内容は悪くなかっただけに、今節では目に見える結果を得たい。讃岐vs町田もテーマは同じ。開幕戦ではあと一歩及ばなかっただけに、そのわずかな差をいかに埋めていくのか。両者の意地の見せどころだ。
山形に敗れた京都は、徳島をホームに迎える。リーグ屈指の戦力を誇りながらも結果を出せなかっただけに、巻き返しの一戦となる。開幕戦でアシストを決めた高卒ルーキーの岩崎 悠人が今節でもカギを握りそうだ。東京Ｖに勝利を収めた徳島は、連勝を飾り勢いに乗りたい。リカルド ロドリゲス監督が目指す新たなスタイルが浸透しつつあるだけに、その良い流れの継続を目指す。
連勝を狙う熊本は、岡山の本拠地に乗り込む。新エース候補の安 柄俊が2得点を挙げるなど、成果の大きい開幕戦となったことは間違いない。岡山は名古屋に敗れたものの、主導権を握る時間もあっただけに、状態は決して悪くない。大竹 洋平ら新戦力のパフォーマンスがカギを握りそうだ。
黒星スタートとなった松本は、アウェイで愛媛と対戦。堅さが見られた開幕戦からいかに立て直していくのか。反町 康治監督の手腕に注目が集まる。間瀬 秀一新監督の初陣を勝利で飾った愛媛は、指揮官が目指すアグレッシブなサッカーで結果を出した。ともにハードワークが売りの両者の一戦は、局面ごとに激しいバトルが繰り広げられる熱い戦いとなりそうだ。
■各試合の見どころをチェック
水戸vs金沢
千葉vs山形
名古屋vs岐阜
京都vs徳島
湘南vs群馬
讃岐vs町田
長崎vs横浜FC
岡山vs熊本
東京Ｖvs大分
山口vs福岡
愛媛vs松本
