暴力団等排除宣言
Jリーグは、全52クラブ、Jリーグ担当審判員、一般社団法人日本プロサッカー選手会と合同で、暴力団等排除宣言を実施します。
この宣言によって私たちは、誰もが安全にスポーツの観戦やプレーを楽しめる環境を、守り育むことを目指します。
暴力団等排除宣言 実施の背景
近年、欧州、アフリカ、アジアなどを舞台にサッカー試合の八百長事件が頻発し、背景としてオンライン・スポーツ賭博の普及と、国際的な犯罪組織の存在が報告されています。こういった不正からJリーグを守るため、私たちサッカー界が、暴力団などの反社会的勢力との関係を、遮断し続けることが必要です。
また2012年10月、全国47都道府県における暴力団排除条例施行が実現するなど、本件に関する社会的要請も高まっています。
これまでもJリーグでは、Jリーグ選手を対象とした新人研修会などをはじめ、リスクマネジメントに関する研修などを通して、反社会的勢力との関わりに対するリスクを啓蒙してきました。
このような背景を受け、Jリーグは2012シーズンの開幕に先立って「Jリーグ暴力団等排除宣言」を実施することで、Jリーグの意志をあらためて表明しました。
スポーツの価値を守る、暴力団等排除宣言
選手、審判員、スタッフを暴力団などから遮断し、さらに観客席から暴力団などを排除する今回の宣言によって、ファン・サポーターの皆さんに、これまで同様安全なスタジアムで、選手たちのフェアな全力プレーを楽しんでいただける環境を整備します。
また、サッカーの普及活動、地域のスポーツ振興活動、数多くの学校訪問活動等を通じて、ホームタウンの皆さんと触れ合う選手、スタッフは、子どもたちの憧れとして、また地域のシンボルとして親しまれています。彼らを暴力団などから遮断することで、コミュニティーの安心とスポーツの価値を守ることを目指します。
Jリーグの対応について
- 暴力団等排除宣言の内外への周知
- 「暴力団等排除宣言」宣言文をスタジアム、クラブハウスなど、関連施設に掲出
- 各クラブにおいて、所轄警察と連携した暴排講習の実施(順次)
- 規約規程、契約書などへの、暴排条項の導入
- Jリーグ規約規程などに暴排条項を導入
- 試合運営管理規程への暴排条項の導入
- Jリーグ、関連会社、Jクラブが締結する各種契約書への暴排条項の導入
- Jリーグ暴排ヘルプラインの開設(2011年11月)
- 選手、審判員、クラブの役職員など、Jリーグ関係者が広く利用できる外部ヘルプラインを開設
- 八百長への予防措置
- 公益財団法人 日本サッカー協会が国際サッカー連盟(FIFA)の子会社であるEWS(Early Warning System GmbH)社と契約。Jリーグ試合等を対象とした世界中のオンライン・ベティングを、リアルタイムで監視し、異常があれば早期に警報を発する。2011シーズンから導入
- 選手、審判員、マッチコミッショナーなどへの研修会の実施
Jリーグ暴力団等排除宣言(宣言文)
