
発足の経緯
■入場者数の減少
Jリーグでは、2008シーズンを境に、平均入場者数が減少しており、特に2011シーズンは前年比14%減と、過去10シーズンで最大の減少幅となりました(表1)。
この状況を受けて、アンケート調査を基に分析したところ、お客様が昨シーズンを機に観戦しなくなった理由の第1位が「試合が面白くなくなったから」という回答でした(表2)。
試合の質を向上させ、魅力的な試合をお届けしようという+Qualityプロジェクトの目的は、そのような経緯のもとスタートしました。

原因分析結果(表2)
調査(1)2010シーズンから減少した「14%」の内訳について要因を分析
- 結果:
- 6% 東日本大震災による日程変更、天候による影響等の理由
8% お客様の個人的な理由
調査(2)2011年スタジアム離反調査(「お客様の個人的理由」の内訳を調査)
- 方法:
- インターネット調査
- 対象:
- 2010シーズンはJリーグを観戦したが、2011シーズンは観戦しなかった層
- 結果:
- 試合観戦をしなくなった理由
第1位 Jリーグの試合が面白くなくなった
■Jリーグの試合の傾向
お客様が試合が面白くないと感じる理由を調査したところ、J1リーグ戦において、2つの傾向が出ていました。
異議行為の増加
2011シーズンまでの3シーズン、J1リーグ戦では、異議行為による警告の数が増加傾向にありました。
選手が審判の判定に異議をしている姿を、お客様が本当に求めているはずがありません。アクチュアルプレーイングタイムの減少
異議行為の増加と比例するかのように、試合中、実際にプレーされた時間を計測した「アクチュアルプレーイングタイム」も、ここ3シーズンで減少傾向にありました。これは、1試合当たりのお客様の観戦時間が減少していることを示しています。
