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【J2:第43節 湘南 vs 水戸 レポート】FW永里のゴールで先制した湘南が、前節に次ぐ無失点で勝利を掴む。対する水戸は5連敗。(06.09.30)

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9月30日(土) 2006 J2リーグ戦 第43節
湘南 1 - 0 水戸 (14:04/平塚/3,059人)
得点者:'31 永里源気(湘南)
★ハイライト&会見映像は【こちら】
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 歓喜の踊りに平塚競技場が沸く。試合を終えサポーターとチームを包んだ笑顔が、みなが勝利をどれほど待ち望んでいたか、その道のりの長さや苦しみを物語っていた。湘南にとっては第36節の草津戦以来となる勝点3だった。

 両チームにとって唯一の得点は、31分にもたらされた。佐藤悠介が右サイドでボールを受けると、DFとの1対1をフェイントで制し、右足でクロスを入れる。反応したのは、スタメンでFWに入っていた永里源気だ。相手のギャップを突き、右足で捻じ込んだのである。「源気のシュートは巧かった」元チームメイトのDF時崎悠も脱帽のゴールだった。

 ただ、それまでのゲーム運びのもどかしさも否めない。「連戦ということで、うちの選手にキレがなかった」という前田監督の指摘どおり、水戸は動きが重かった。攻撃に転じても、前に人数をかけてこない。中盤を省略しアンデルソンらFWに預けようとするが、松本昂聡や田村雄三のセンターバックがそれを許さなかった。セカンドボールも北島義生を中心に、湘南が摘み取っている。だが一方では、マイボールをショートパスで繋ぐものの打開できず、逆に自らボールを失うという悪循環を繰り返した。6試合勝利から遠ざかっていた現実が、選手たちをより慎重にさせたのかもしれない。しかし足技巧みなアジエルはもとより、13分には坂本紘司が、15分には永里も相手との1対1をドリブルで制し、サイドからチャンスを生み出していたことを思えば、個々の勝負のなかにも可能性は十分に潜んでいたのである。

 菅野監督は言う。「ボールは動いているが、人が動いていなかった。ポゼッションできるだけにいろんな選択肢を考えてしまい、手数をかけているだけでゴールへ向かう部分がやり切れていなかった」。指揮官はテクニカルエリアに何度も飛び出し、声を張り上げ鼓舞し続けた。その結果、虎の子の1点が生まれたのだった。

 ビハインドを背負った水戸は後半、最終ラインを3枚にし、追撃を目論む。しかし、スピードは上がらない。「悠介さん(佐藤)や北島さんと、DFラインのあいだのスペースを狙った」と振り返ったように、前線の3枚の右に位置した鈴木良和が頻繁に中央へ侵入し、FWとの連携でチャンスをつくるものの、なかなかシュートまでには至らなかった。時折り見せたカウンターも、反応鋭いGK植村慶に阻まれてしまう。最後は長身DF大和田真史を前線に送り出し、ロスタイムにあわやのヘディングを合わせるも植村が守りきり、湘南が待ちわびていた勝利のホイッスルを聴いた。

「いまは攻撃を高めようとしているところ。だから攻め込まれると1対1の局面が生じ、個が問われてくる。でもそこで闘っていかないと上にはいけないし、『うちはこういうサッカーをやるんだ』という伝統をつくらなければならない。それにはどうしても時間がかかる」前田監督はいま、守備をベースに、水戸の新たなサッカーを構築しようとしている。今日の敗戦で5連敗を刻んだが、辛抱の時期といえるだろう。

 湘南は2試合連続で無失点に抑え、勝利を掴んだ。馬入への移転をまえに、幸先のいいスタートを切ったと言えるだろう。生みの苦しみはあったが、ようやく手にしたこの結果を繋げていきたい。「つぎは天皇杯。全力を出して闘う」昨年、苦杯を舐めた大会に、菅野監督率いる湘南が挑む。

以上

2006.09.30 Reported by 隈元大吾

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