3月15日(日) 2009 J2リーグ戦 第2節
富山 1 - 2 愛媛 (13:04/富山/5,214人)
得点者:1' 赤井秀一(愛媛)、38' 内村圭宏(愛媛)、66' 渡辺誠(富山)
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Jリーグに新規入会した富山のホーム開幕戦は、スタジアムから白い立山連峰を見渡せる好天のもとで行われた。初ゴールが生まれ、初勝利を目指して奮闘したが1−2で及ばず、ほろ苦い地元デビューとなった。愛媛はJリーグ4年目にして初の開幕2連勝で2位をキープした。
富山は開始1分で失点し、2戦目にしてJ2レベルの洗礼を受けた。愛媛FW大木勉との連係でMF横谷繁に右サイドを破られ、ゴール左にボールを送られて振り回される。受けたMF大山俊輔に粘って折り返され、MF赤井秀一に決められた。ホーム初戦の緊張感からか動きが硬かった。守りの要のDF濱野勇気は、「(前節の開幕戦で引き分けて)どこかに『自分たちはできる』という安堵感があったのかもしれない。開始の笛が鳴って100パーセントでいけなかったのが甘さ」と悔やみ、心構えに問題があったとした。その後20分、攻勢を緩めない愛媛のスピード、パスワークへの対応が遅れて次々にシュートを浴びた。
反撃のきっかけはDF裏へ抜けるFW石田英之につなぐカウンター攻撃。得点はならなかったが決定的な好機を作り、リズムをつかんだ。だが、38分に再び一瞬の隙を突かれた。前掛かりになっていたところで、愛媛MF青野大介からロングボールがFW内村圭宏にわたる。内村はDFを置き去りにして独走、GKを交わして流し込んでリードを広げた。
後半は終始、富山のペースで進み、シュート数は愛媛の5本に対して11本。同21分、途中出場のMF渡辺誠がゴール左から強く入れたボールがDFに当ってゴールインして1点差に迫った。しかし、待望のクラブJ2初ゴールも勝点には結び付かなかった。結局、放ったシュートは20本(愛媛16本)。楚輪博監督は「最後はフィニッシュ(の精度)。点を取ることができて、(J2レベルで)戦えると言うことができる。あの時、入っていればと悔やむようでは甘い」と話した。
愛媛は、開幕の水戸戦に続いて押され気味だった試合をものにした。FW内村は、はやくも今季3点目を挙げてブレークの予感がする活躍。試合後の会見、望月一仁監督は「負け試合です」とひと言で総括したが、連勝の理由を問われて「ラッキーな部分もあったが、体を張って守ってくれた。勝ち切ることができるのは、今までやってきたことの積み重ねがあるから。ちょっとずつだが良くなっている」と控えめに手ごたえを語った。
以上
2009.03.15 Reported by 赤壁逸朗
J’s GOALニュース
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