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【2009Jユースサンスタートニックカップ 決勝 F東京 vs 広島】レポート:逆境に花咲く広島の根性サッカーが10人でF東京を追い詰めるが、最後はF東京が個の決定力の差を見せつけ2回目の優勝を達成(09.12.28)

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12月27日(日) 2009Jユースサンスタートニックカップ 決勝
F東京 2 - 0 広島 (13:33/長居/2,252人)
得点者:26' 重松 健太郎(F東京)、80' 三田 尚央(F東京)
2009Jユースサンスタートニックカップ特集サイト
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F東京の凄さは関西のガリバー・G大阪にほとんど主導権を渡さずに5−1で破った準決勝で分かっていたが、しっかりとした技術のある広島がやる「根性サッカー」がどうマッチアップするのか読めないことで楽しみが大きくなった決勝戦。F東京は最初の10分間は運動量を最大限に発揮して立ち上がりのゴールを狙っていた。
トップチームの長友佑都に近いイメージを持たせるサイドバックの阿部巧は前からプレス(プレッシャー)をかけることを「前プレ」と言うが、この「前プレ」に広島の選手は対処し切れなかった。F東京が「前プレ」をかけてくることは分かっていたから、ロングボールを蹴ってでも最初の5分間はF東京の陣内でプレーしようとしたが、それをさせてもらえなかった。オフサイドになったが、F東京の開始1分のCKからゴールネットを揺らされたときは、表情に出さなくても少なからずショックはあったと思う。

しかし、ある程度慣れてきた10分過ぎには組織的な守備でボールを奪えるようになった。F東京も立ち上がりの勢いでは90分間持たないことを分かっており、ロングボール主体から本来の繋ぐスタイルに変更したこともその理由のひとつ。お互いにロングボールを使ってでも押し込もうとする立ち上がりの攻防はボールが収まるFWを持っていたF東京に分があったということになる。

10分以降は繋いで主導権を取り戻し、決定機を1回でも多く増やしたい広島だったが26分、F東京の重松健太郎の強烈なFKがGK田村昇大の手を弾いて直接決まり、先制点を奪われる。ブレ球で反応が難しいボールだったが、正面だっただけに田村には悔いの残る失点だった。「ペナルティエリアに近いところではファールは無くそうとしていた(宗近慧)」広島だったが、F東京の個の力を押さえ込むにはファール覚悟のディフェンスが増えることは仕方がないようにも見えた。それだけ、F東京の個は際立っていた。ファーストタッチで瞬間的にボールを動かす速さや大きく動かすことでプレスをかわすことが上手い選手が多い。それを止めるために手を焼いていたことは前半のF東京の直接FKが15本(広島は9本)という数字にも表れている。そして、36分には森保翔平が2枚目のイエローで退場になってしまう。悔しい退場だったが、森保の退場が広島の選手により強いモチベーションを与えた。

「(森保)翔平のために頑張ろうと思ったから団結心が強くなった」とキャプテンの茶島雄介が話したが、これまでのF東京の対戦相手と広島の違いは逆境での強さ。ガタガタと崩れても仕方がないような展開で、「中国一は日本一」というゲーフラを掲げて応援してくれるサポーターに選手は応えた。これが広島の凄さ。ハーフタイム、「前半の0−1は想定内。(一人少なくなったが)面白い、やってやろうじゃないか。残り45分暴れまわろう。後半が根性サッカー」と選手に話した森山佳郎監督。後半はその言葉通り10人の広島が主導権を取る時間が増えた。
それには激ウマ(上手い)ボランチコンビ(茶島、中山雄登)の頑張りが大きい。茶島が161センチ、中山が158センチと2人は小柄だが鋭く小さくボールを動かしてかわすことが上手い。その上、レッドゾーンまでエンジンを回して走り続ける根性(体力)があるからFWにボールがなかなか収まらなくても彼らがドリブルで上がって攻撃の形を作ることが出来た。ただ、F東京にはトップに昇格する守備の要の平出涼がいて、流れの中ではなかなか決定機を作らせてくれなかった。
それでも、主導権を取ればFKのチャンスが増える。後半の立ち上がりから茶島のFKが何度かチャンスを作る。そのうち広島が追いつくのではないかと思わせる展開だった。宗近がゴール前に飛び込んだFK、途中出場の井波靖奈が飛び込んだCK、途中出場の浅田裕史がワンツーでペナルティエリア内でシュートを打った場面は決定的だったが、どれもシュートを完全な形では打たせてもらえなかった。前半からずっと歌い続けていたサポーターの声が後押しをしていたが、あと一歩ゴールに届かなかった。それでも、広島の根性サッカーは素晴らしかった。どんなに苦しくてもボールを大切に繋ごうとする姿勢は彼らだけでなく日本サッカーの未来に繋がる。

広島が攻勢に出る中、80分にF東京が遂に止めを刺した。ディフェンスリーダーの宗近が「もっと早くクリアするべきだった。僕が声を掛けることが出来ればよかった。守らにゃいけんところだった」と悔やんだ失点は、重松が粘ってこぼれたボールを年森勝哉が右に展開し、今大会の得点王・三田尚央が決めたゴールだった。GKと1対1の場面だったが、角度がなかっただけに難しいシュートだった。それでもコースがちゃんと見えて、それを冷静に決めることが出来る三田は素晴らしいストライカーだ。彼はトップに昇格できないが「F東京への恩返しは大学卒業後に違うチームで活躍することだと思っている」と話す。終盤の広島のパワープレーを凌いで優勝を決めた瞬間から涙が止まらなかった。高校1年の9月に大腿骨を骨折し、プレーできない期間が長かったが、そのときの苦悩が喜びをより大きくした。今持っている自信が昇格できないことで屈託に繋がっているのかもしれないが、4年後に三田が広島に加入するなんて未来があるかもしれない。

ただ、今大会の注目度では重松が誰よりも勝る。彼の将来が約束されている訳ではないが、プロで通用する可能性が高いと思わせるものが多い。重松をマークすることが多かった広島の宗近は「上手いし強い。一旦視野から消えて入ってくる。ボールが無いところの駆け引きが上手い」と言う。G大阪戦に比べると重松がピッチに転がされる場面は多かったが、そうなればFKが増えるし、FKを嫌がればドリブルで突破される。つまりユースレベルでは止めようが無い。彼はジュニアユースのときはボランチで高円宮杯に出場しており、彼が順応できるポジションは多い。
決勝戦を視察に来ていたF東京の城福浩監督に試合前、「重松が入ると楽しみですね」と話しかけると、「プロでどれだけやれるかはまだ分からないけれど、岡崎(慎司/清水、日本代表)のようなプレーが出来ればいいんだけどね」と話していた。このイメージは、人を使うことも上手い今の重松とは違うが、今のF東京で重松がFWとして生きる道がそこにあるということかもしれない。ディフェンダーを背負ってプレーすることが抜群に上手い重松が、前を向いたドリブルでプロ相手に確実に1枚抜けるようになれば、城福監督の考え方を変えさせることが出来るはず。今大会で活躍した選手の未来が保障されている訳でもないし、活躍できなかった選手に未来がない訳でもないが、若い選手が多く活躍するF東京は来年も楽しみが多い1年を過ごすことが出来そうだ。

以上

2009.12.28 Reported by 松尾潤
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