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【J2:第12節 岐阜 vs 鳥栖】レポート:組織的守備が確立されつつある岐阜、2試合連続で無失点勝利の鳥栖。両チームとも得るものはあったものの、本来の自分たちらしさが発揮しきれず、初顔合わせは「凡戦」に終わった。(08.05.07)

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5月6日(火) 2008 J2リーグ戦 第12節
岐阜 0 - 1 鳥栖 (16:04/長良川/4,347人)
得点者:81' 藤田祥史(鳥栖)
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前節のホームゲームで愛媛に完敗した岐阜。ショックを拭い去り気持ちを切り替えた証として、『組織的な守備』で臨んだ。水戸戦でもコンビを組んだ深津と菊池が鳥栖の2topをマーク。中盤での鳥栖の素早いパスワークには梅田と菅が対応し、攻撃の糸口を封じた。「鳥栖の良いところを消した」(松永監督)守備は奏功し、鳥栖の前半9本のシュートから"“脅威”という要素を奪った。鳥栖も「岐阜には攻撃的な選手が多い。攻撃力があるしアイデアが多い」(岸野監督)と警戒、チームが掲げる課題である無失点を意識して片桐・片山をマークした。
ともに守備では安定していたが、攻撃には魅力を欠いてしまう。岐阜の攻撃はカウンターを多く狙うことに終始して、単調な攻めが続き、鳥栖陣内での“脅威”を与えることはなかった。中盤を抑えることで逆に自らも中盤では起点が作れない。鳥栖も、岐阜の徹底した守備を受けて立つ形となってしまった。中盤を思うようには自由にさせてもらえず、両サイドを使って崩しに掛かるが、ゴール前でのたたみ掛けがない。このポイントは、両監督のハーフタイムコメントからもうかがい知ることが出来た。

後半になり、先に動いたのは鳥栖だった。前節と同じくレオナルドを下げて加藤を投入、攻撃の要となる高地を前線に押し上げた。これによって起点が前に置けるようになり、中盤の高橋や鐵戸らがボールに絡みやすくなった。
岐阜も前半の反省を生かして、自分たちの持ち味を取り戻した。高木がサイドの深い位置まで切り込み、時には逆サイドへと走り込む。67分には小島を投入して、攻撃に厚みを持たせる。攻撃時間が増えたことで、起点潰しに忙しかった梅田が攻撃に絡めるようになった。
均衡は81分に崩れた。前半から果敢にオーバーラップを試みていた日高が、岐阜のゴール前へと攻めあがる。正面に向かっての突破に守備陣は慌て、深津がファールで止めてしまい、PKを藤田に決められた。耐えしのぎ、手応えをつかみ始めた守備に一瞬、動揺が走った。1点を追う岐阜は、深津を下げて川島を投入、たびたびロングボールを攻撃陣に託し、パワープレーに転じた。ようやく岐阜らしいスピーディーな攻撃が見られるようになったが、守備を固める鳥栖からゴールを奪うことは出来なかった。

岐阜は、自分たちの持ち味を一旦封印して守備に集中したことで、失いかけた自信は取り戻すことが出来た。タイトな日程、怪我人続出による大幅なメンバー入れ替えなど、第1クール終盤は初めての経験が続いた。短期間で修正して臨むことができる、という手ごたえもつかんだ。まだオプションの少ない岐阜。「数字に追われることなく、経験しながら、選手の成長を促していく」と松永監督が語ったように、ベースにある攻撃面に磨きをかけつつ、今暫くは経験を重ねていく必要があるだろう。
鳥栖は連勝して勝ち点3を得たが、「もっといろいろと出来るはず」(岸野監督)。J1昇格を目標に掲げていることもあって、サポーターの目も厳しい。順位や結果に見合う内容とは言い切れない。それでも「こういう試合を0点でしっかり抑えればチャンスも出てくる」(高地)と、手ごたえは感じている。

結果が欲しかった岐阜、内容を濃くしたかった鳥栖…スリリングな展開を期待していたが、どことなく拍子抜けして物足りない「J2によくある凡戦」(岸野監督)であったことも否めない。第1クールもそろそろ終わり、手探りから手ごたえの段階に移ろうとしている。そろそろ、温かさの中に鋭さを持ち合わせていくことが必要になる時期になってくるだろう。絶対に負けない、譲らない…ギラギラとした情熱が感じられるプレーを、もっと見たい。

以上
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