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【J2:第5節 甲府 vs 鳥栖】レポート:甲府の4連勝を阻んで、ようやく初勝利を手にした鳥栖。勝っても負けても次が心配な両チーム。(09.03.30)

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3月29日(日) 2009 J2リーグ戦 第5節
甲府 0 - 1 鳥栖 (14:03/小瀬/10,108人)
得点者:33' 日高拓磨(鳥栖)
スカパー!再放送 Ch183 3/30(月)20:00〜(解説:塚田雄二、実況:横内洋樹、リポーター:酒井康宜)
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クラブ初の4連勝を逃したことは大きな問題ではなく、「長いシーズンにはこういうこともある」と思えるのか、「これでいいのか」と思ってしまうのか意見が分かれる試合だった。世論調査ではないが、「どちらでもない」と判断に迷う人が一番多かったのではないだろうか。

4連勝に向けてサポーターがキックオフから歌い続けた前半の立ち上がり。甲府は前線からのプレスが連動してボールを奪ったときはいい形で攻撃が出来ることもあった。また、23分のマラニョンのシュートはGK・荻晃太のロングフィードから始まり、森田浩史がワンタッチでクサビの役割を果たしてリズムが出来たことで、藤田健の粘りからマラニョンのシュートへと繋がった。オフサイドの判定でノーゴールだったが、美しい攻撃だった。こういう攻撃を何度も見たかったが、鳥栖のディフェンスを乗り越えることが出来ずに3トップに当てる攻撃は徐々に機能しなくなった。また、期待のマラニョンは柳沢将之のカード覚悟のマークを受けて、イライラするだけで前を向かせてもらえなかった。守備面では、鳥栖がシンプルなミスをすることで助けてくれていたが、警戒していた島田裕介のFKから失点(33分)する。安易に犯したファールが与えたFKだったが、それを日高拓磨がヘディングで方向を変えて流し込んだ。

前半の25分あたりまでは『らしさ』のあった甲府だが、その後は鳥栖の厳しい守備に手を焼き、彼らの思いきりのいい攻撃を受けて主導権を失う時間が増えた。運動量も決定的に足りなかった。後半は蹴り合いで始まり、徐々に鳥栖が受けるような流れに持っていく。だが、『迷ったら前』という『らしさ』を発揮できない甲府は、前にボールを運ぶポゼッションが出来ずに、下げてはガッチリとマークされているFWにロングボールを蹴るという弱気の選択が増える。これが流れを完全に引き込めなかった理由。3トップに対するマークが厳しく、前線にボールが収まらないということもその理由にあるだろうが、3トップに対するサポートも少なかった。中盤の足が止まった時間帯もあった。相手に合わせない、主導権を取るサッカーの難しさでもあるが、中途半端な選択が多く、スタンドはそれを見てイライラをつのらせただろう。

それに対して鳥栖はセットプレーでは甲府を圧倒した。島田のキックは正確で、何度も甲府に失点の恐怖を感じさせた。甲府の選手がマークしきれないのか、鳥栖の選手がマークを外すのが上手いのか。鳥栖は逃げ切るのではなく、FKのチャンスに何度かフリーでシュートを打って追加点を狙うことが出来た。流れが悪くても決定的なチャンスを作ることが出来るFKの怖さを甲府は勉強させてもらったことになる。

『6』と表示された後半のロスタイムに甲府は逆転を狙った。松橋優、美尾敦、池端陽介と後半に投入した選手が積極的に仕掛けて森田、池端が決定的なシュートを打ったが鳥栖のGK・ムロタク(室拓哉)に防がれてしまう。そして、47分に試合終了の笛が一旦吹かれたが、再びロスタイムが続き、手元の時計で52分14秒まで甲府が逆転するチャンスは続いた。しかし、同点に追いつくことも出来ずに鳥栖に初勝利を与えてホーム小瀬の第2戦目は終わった。両チーム合わせて8枚のイエローカードが出た消耗戦は後味が悪い。鳥栖の現状を考えれば大きな1勝だが、お互いにやりたいサッカーが出来ずに、鳥栖がセットプレーから勝点3という果実だけを持ち帰ることが出来た。

余計なファールで与えたFKからの失点は非常に悔やまれるが、こういう部分を修正していかないと長いシーズンで失い・与える勝点は多くなってしまう。「誰が出てもやれる甲府」が建前だが、キャプテンの山本英臣が言うように「同じミスをする選手は次のチャンスが来ない」という現実が進む。しかし、「誰が出てもやれる」ほど選手層は厚くない。決定的なミスもするが決定的な仕事が出来る選手と、決定的なミスはしないが決定的な仕事も出来ない選手がいれば、前者の決定的なミスを修正しようとするのが普通で、その普通をベンチ外の選手が乗り越えるガッツがあるのかどうかということも重要になってくる。やるべきことの中に選手が埋もれてしまって、ピッチに立つ11人の判断がバラバラになることが怖いと思った鳥栖戦だった。

以上

2009.03.30 Reported by 松尾潤
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