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【J2:第10節 岐阜 vs 鳥栖】レポート:勝敗を分けた明確な差。ピッチコンディションが悪いからこそ、個とチームの力が試された一戦(09.04.25)

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4月25日(土) 2009 J2リーグ戦 第10節
岐阜 0 - 1 鳥栖 (13:03/長良川/1,492人)
得点者:48' 柳沢将之(鳥栖)
スカパー!再放送 Ch182 4/26(日)07:00〜(解説:小島宏美、実況:松井秀、リポーター:桑原麻美)
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ピッチのあちこちには大きな水溜りが出来、ボールが動くごとに、大きな水しぶきが舞った。朝から降る雨により、ピッチコンディションは「全面良芝/水たまり」の状態。この厳しいピッチコンディションの中で選手たちは戦うことを強いられた。だが、こういうピッチだからこそ、個々の能力と、チームとしての意思統一の深さの度合いがより鮮明に映し出される。条件は共に同じであったが、両チームの間には明確な差が鮮明に描き出されていた。

この試合、鳥栖は【4-4-2】ではなく、鳥栖は前線にFWトジンを頂点に、左に日高拓磨、右に廣瀬浩二を置き、その背後に島田裕介と高橋義希を並べて、谷田悠介をアンカーに置いた【4-3-3】で挑んできた。キーとなるのが、島田のポジショニング。これまで右サイドに置いていた島田をセントラルに持ってくることで、岐阜の前からのプレッシングを避け、反対にMFとDFラインの間のスペースを有効活用する方法を取ってきた。
しかし、キックオフしても止むどころか、激しさを増す雨によって、みるみるうちに水溜りが大きくなっていくピッチを見て、彼らはすぐに軌道修正を図った。それはトジンを1トップにし、廣瀬と日高が2列目に落ちた【4-1-4-1】へシフトチェンジ。
狙いはずばりセカンドボール。「今日は繋ぐことよりも、いかに背後にいいボールを入れて、そこにいかにいいサポートをするか。その中で【4-3-3】よりもサイドバックとサイドハーフがセカンドボールを取れるようにしたほうが、得策だと思いました。長いボールを跳ね返すのも大事ですが、もっと大事なのはその次のボールをどっちが取るかにあった」と岸野靖之監督が語ったように、こういう下がスリッピーな状況ほど、ゴロのボールではなく、シュート性の速いボールやロングボールを有効活用できる。そのために前線のターゲットを明確にし、2列目の人数を多くすることで、よりセカンドボールを拾える状況を作り出した。当初は戸惑いを見せていた鳥栖だったが、20分を過ぎると、中盤でのこぼれ球が鳥栖の選手の下に転がるようになり、徐々に試合を組み立てられるようになっていく。

そして0-0で迎えた48分、クリアボールを拾った谷田が右サイドのDF柳沢将之へ繋ぐと、「ずっと狙っていた」柳沢は、約30mの位置から迷うことなく右足を強振。勢いに乗ったボールはブレながらゴールへ一直線。ボールはGKの正面に飛んでいくが、中途半端にキャッチングにいったGK野田恭平のミスを誘い、ゴール右スミに突き刺さった。岐阜にとっては野田の痛恨のキャッチングミスでの失点だが、これもシュートを打たないと生まれなかったこと。ピッチコンディションを逆手にとり、積極的にゴールを狙い、しっかりと枠内に飛ばしたからこそ生まれた価値あるゴールだった。

リードを奪ったことで、より鳥栖に勢いが生まれた。岐阜は【4-4-2】からボランチの永芳卓磨を1枚上げた【4-1-3-2】にシフトチェンジし、鳥栖同様にセカンドボールを積極的に拾って攻撃に繋げる態勢を取ったが、ここで浮き彫りになったのは個の技術の差だった。
こういうピッチコンディションだからこそ、正確にボールを蹴ることが出来る技術を持った選手が際立つ。この試合を見て、こうした技術を持った選手がピッチ上に多かったのが鳥栖だった。特に高橋、島田、柳沢将之のキックセンスは際立っていた。岐阜に目を向けると、「前線になかなかボールが出て行かなかった。技術的に言えば蹴れないということもあった」と松永英機監督が語ったように、残念ながら際立った選手は見当たらなかった。
攻めあぐねる岐阜に対し、その後もチャンスを量産し、GKを除く先発全員がシュートを放った鳥栖が、岐阜をシュート4本で抑え、連敗を2で止める価値ある勝点3を掴んだ。

岐阜にとってはもう一度、チームとしての戦い方を見つめ直すべき一戦となった。同じピッチ条件なのに、なぜここまで内容に差がついてしまったのか。
「戦う気迫であるとか、チームとしてのまとまりとか、ウチがなかったわけではないのですが、鳥栖のほうが上回っていました」(松永監督)。
「綺麗なサッカーが出来ない中で、賢くサッカーをしようと彼らを送り出した。その中で非常に集中したプレーをしてくれた。今日は勝点3が絶対に必要だったので、それをしっかり理解して試合をしてくれた選手たちに感謝したい」(岸野監督)。
チームとしての戦い方、そして勝ちたいという気迫。この2人の指揮官の言葉がその差を如実に表していた。岐阜はこの事実を真摯に受け止め、今後につなげなければならない。いい試合をした後にホームで結果を残せない悪癖の裏には、チームとして全員が真剣に考えないといけない課題がある。次勝てばいいのではなく、絶対に何が何でもホームで勝つ。そういう強い気持ちこそ、サポーターが望んでいることを忘れてはならない。課題を修正するだけではない、そういう論理的なものだけではなく、感覚的なもの。より原始的で、根本的なもの。ここに『外弁慶』を脱する鍵があるのだから。

以上


2009.04.25 Reported by 安藤隆人
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