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【J2:第47節 鳥栖 vs 甲府】レポート:勝利にかけた執念を見せた鳥栖と甲府。鳥栖の猛攻をカウンター気味のシュート2本で退けた甲府が3位浮上。 (09.10.26)

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10月25日(日) 2009 J2リーグ戦 第47節
鳥栖 1 - 2 甲府 (12:33/佐賀/5,831人)
得点者:37' マラニョン(甲府)、47' トジン(鳥栖)、67' 金信泳(甲府)
スカパー!再放送 Ch186 10/26(月)18:30〜(解説:サカクラゲン、実況:南鉄平、リポーター:ヨンヘ)
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目の前の一戦にかけるアスリートたち。そこには、『勝利』のみを目指す熱き思いが流れている。時計は、アディショナルタイムに入り45分を指したまま止まっていた。スコアは、1−2と鳥栖が1点のビハインド状態。ここで追いついても勝点は1しか入らない。鳥栖は、この試合に勝たないと昇格争いから大きく後退してしまう。1点ではなく、2点入る方法があるならば、是が非でもその方法を選択したに違いない。
しかし、サッカーは1得点の積み上げでしか、勝敗は決しない。あの状況で、逆転の可能性は完全といっていいほどなくなっていた。しかし、その1点を取りに、GK室拓哉までもが甲府ゴール前に入っていった。ラストワンプレーとなった右CK、蹴ったのは島田裕介。彼も『その1点』を取るために満身の力を込めて左足を振りぬいた。その結果、室にシュート数1が記録された。

このシュート数1は、昇格争いを演じてきた鳥栖の思いを乗せたものである。47分にトジンが決めた同点シュートと同じくらい価値がある。77分にハーフナーマイクが放ったシュートもクロスバーにはじかれたが、これも選手たちの思いを乗せた価値あるシュート。すべては、島田の左足から演出されたものである。
彼らだけではない。中盤の位置に入った山瀬幸宏の放ったシュートも、左サイドDFの位置から、ゴール前まで入ってきて放った日高拓磨のミドルシュート、FWを追い越して正面から放った武岡優斗のシュートもすべてがこの試合にかける思いを乗せたシュートだった。しかし、結果は1得点で誰もが望んだ勝点3を上積みすることができなかった。
前半に放ったシュートは3本だったが、後半には中盤のシステムを変えて甲府を追い込み、11本のシュートを放った。安間貴義監督(甲府)は試合後に、「鳥栖は、後半に変化をもたせるサッカーができるチーム」と言われた言葉に、勝者としての苦労を感じることができる。

勝者となった甲府は、今節を終了して3位となった。4位との勝点差はわずかに1。しかし、3位と4位の置かれている立場には大きな違いがある。3位ならば、自分の力で昇格を決定することができるが、4位では上位の結果次第という『他力本願』的な要素が加わる。甲府の今節の勝利は、とても大きな意味を持つ。今節だけではない。第49節(11/21@小瀬)には、4位湘南との直接対決がある。3位以内に入ることで、直接対決では、最悪引き分けでも良いことになる。今節の1勝は、とても大きな意味を持つ。その大きな1勝をもたらしたゴールが、37分と67分である。
この日の2トップに入った、マラニョンと金信泳があげたものである。だが、どちらも、彼らが持つ『個の力』であげたもの。そこまで演出した他の選手との連携は素晴らしかった。先制点は、鳥栖に押し込まれた中で生まれた。鳥栖のセットプレーからの流れでMF杉山新にボールが入ろうとした瞬間に、逆サイドに残っていたマラニョンがスタートを切った。杉山は迷わずマラニョンにロングフィードでボールを出した。この時点で先制点は決まった。後は、マラニョンが上手くゴールに向かってトラップし、落ち着いて決めるだけだった。
67分の勝ち越しゴールも、先制点同様にDFダニエルからのロングボールを鳥栖DFがクリアしたところにいた金が決めた。あのタイミングでシュートを放った金のゴールに対する執念をほめたい。どちらのシュートも追い込まれていた中でのカウンター気味のシュートだっただけに、窮地を救った2本のシュートであった。どちらのシュートも、甲府にとっては3位以内をかけた思いのシュートに違いない。

今節を終えて、鳥栖は3位甲府までの勝点差が11と広がってしまった。数字上では逆転の可能性が残っている。自力では詰めることができないが、上位の勝敗結果をにらみつつ残り試合に全力を傾けて欲しい。4位との勝点差はわずかに1の甲府だが、勝利すればこの差は縮むことはない。目の前の1戦を大事に戦って欲しい。
敗れた岸野靖之監督も、勝った安間監督も試合後に、「次の一戦だけを見て戦う」と口にした。そこには、アスリートとしての勝利に賭けた思いが入っている。この試合で見せた両チームの戦いに、スタンドからは大きな拍手が沸いた。勝った甲府の選手たちだけでなく、敗れた鳥栖の選手にも大きな拍手が沸いた。同情ではなく、90分間を通して勝利への執念を見せた選手たちへの賞賛と慰労の拍手である。この拍手があるうちは、どちらのチームにも昇格を争う資格がある。

試合で得られるものは数知れない。むしろ、勝者よりも敗者のほうが多いかもしれない。
成功体験は大きな自信を持つことができるし、失敗体験は課題と目標を明確にしてくれる。
勝負はあきらめた時点で、自信も課題も目標もすべてを失わせてしまう。
だからこそ、目の前の相手を倒し、ボールを追い、ゴールを目指しプレーをしているのである。
1得点の積み重ねでしか結果を得ることができないサッカー。1点差をひっくり返すには2点が必要となる。
この当たり前の加算が、サッカーの魅力となっていることを再認識した。
サッカーは、1本のシュートで1得点しか入らない。プレーの目的はシュートを打つことである。

以上


2009.10.26 Reported by サカクラゲン
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