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【J2:第10節 東京V vs 鳥栖】レポート:ロスタイムの悲劇に再び泣く東京V。ホーム初勝利は、またまたお預け。鳥栖は、全員の勝利への執念が2試合連続の土壇場同点弾を生む(10.05.03)

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5月2日(日) 2010 J2リーグ戦 第10節
東京V 1 - 1 鳥栖 (19:03/味スタ/3,575人)
得点者:83' 平本一樹(東京V)、90'+4 日高拓磨(鳥栖)
スカパー!再放送 Ch185 5/3(月)19:30〜(解説関塚隆実況野村明弘リポーター大竹七未)
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またしても、東京Vのホーム初勝利は叶わなかった。しかも、前回のホーム試合(4/25vs甲府@味スタ)同様、後半ロスタイムでの失点。今回は敗戦という形ではなかったが、同じ過ちからせっかくのリードを無にしたドロー劇に、「今日の勝点2はもったいなすぎる」と土屋征夫も表情をこわばらせた。

ただ、土屋は、試合全体を通しては「見ている人に伝わったかはわからないけど、やっている方は激しく戦えていたと思う」とも語っている。試合前、菊岡拓朗が「大量得点後の試合は、逆に難しい」と、慎重を期していたが、4点を挙げた前節までとは言わないが、内容そのものは、最後に失点するまでは決して悪いものではなかったのではないだろうか。

特に、前々節、前節と続いた立ち上がりの悪さは改善されていたようだ。「相手もコンパクトに来ていた。前の水戸戦ではスペースがあったからやりやすかったけど、今日は接戦で、スペースもあまりなかった」。夜露で濡れてスリッピーだったグラウンドとあわせて、平本一樹は攻め辛さを抱いていたようだが、引き続きチームのテーマとなっているシュートを積極的に放つという姿勢は、東京V全体として強く感じられた。主導権を握っての前半だった。

だが後半、「相手が蹴ってきたのでラインが下がってしまった」(菊岡)。セカンドボールが拾えなくなると、早い時間から防戦に回る時間帯が続いた。
また、攻めあぐねるもう1つの原因として、土屋は「相手が、ワンツーとかの(平本)一樹と河野(広貴)の中での絡みを徹底的に研究してきていた」ことを挙げた。当然、東京Vも研究されているのはわかっていたため、外へ持ち出して打開を図ってはいたが、大きな武器である平本と河野のダイレクトプレーを狙いをもって潰されては、さすがに苦しんだ。恐らく、他のチームと対戦していく中で、今後も同じような対策をとってくるチームも少なくないだろう。そこをどう崩すか。これからの課題となりそうだ。

東京Vは守勢を強いられながらも後半38分、ゴールをこじ開けた。
河野の巧みなヒールパスを起点に、途中交代の高木俊幸、菊岡と素早くつないで出たスルーパスが平本に通った。迷わずドリブルで相手DFとの1対1を振り切ると、ペナルティエリア内ではGKを交わし、落ち着いて流し込んだ。時間帯も良く、平本自身も2試合連続のゴール。迷わずゴール裏へと走っていき、エースはサポーターとともに喜びを爆発させた。
しかし、試合後に明かしたのが「実は、僕が決めても、ヒーローになり損ねることが結構あるんです。以前、ハットトリックをした時も逆転されたし、今季の熊本戦(3/14第2節@味スタ)も。で、今回もまた…」

また… の場面が訪れたのは、後半ロスタイムに入ってからだった。
ペナルティエリア付近で与えた直接FKのピンチを凌ぐも、その流れからのCK。「誰もマークについてこなかったから、自由に動けた。ボールが来たら絶対に入れてやろうと思った」日高拓磨に狙い通りに決められ、またしてもヒーローになり損ねてしまった。
平本は、「失点は1点、2点はしょうがないもの。逆に、攻撃がそれ以上の点をとれれば問題のないこと」先制した後の戦い方を今後の課題として挙げ、「3点ぐらいは取りたいですね」と、次の試合へと意欲を燃やした。

逆に、土壇場で追いついた鳥栖は、前節に続き2試合連続のロスタイム同点劇となった。
後半の立ち上がりから主導権を握りながら試合を進めたが、松本育夫監督は「内容としては負けのゲーム」と、この試合を一言でまとめた。
だが、だからこそ、負けゲームでも勝点1を奪えたことは価値があるのではないだろうか。
GK赤星拓までゴール前に上がって攻撃に参加した。日高は、自分の同点弾は「選手みんなの『負けたくない』という強い気持ちの表れ」だと話す。勝利への執念が2試合連続で形として表れているのは、ポジティブに捉えていいだろう。今後へつなげたいところだ。

一方で、指揮官は「最後までそれだけ頑張れるんだったら、もう少し戦術的なレベルアップを計れないと」とも。「全ては周囲を見てサッカーは成立するという基本的なことが、ウチの選手は練習の時からわかっていない」と、この先も追及しなければならない課題を口にした。

勝利という結果こそ逃したが、敵将・松本監督が会見の席で「周囲を見れているヴェルディの選手がほとんどボールが取れていて、なおかつヴェルディの選手の方が技術、対敵動作というのが非常に良いものを持っていました。それに翻弄された」と述べていることが、川勝良一監督・東京Vの突き詰めているサッカー、選手個々の質の高さの何よりの証明だろう。

連戦が続くが、この試合で出た課題は全員でしっかりと見つめ、改善し、「次やらないようにすればいい」(土屋)。それ以上に、次はどんな戦いを見せてくれるか。楽しみの方が大きくなってきた。

以上

2010.05.03 Reported by 上岡真里江
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