●ランコポポヴィッチ監督（Ｆ東京）：
「今日もみなさんに楽しんでもらえる試合ができた。両チームにおめでとうと言いたい。今日は攻撃的で魅力的なサッカーを見せられたと思う。これからオリンピックの試合が始まって、そこで勝てれば言うことないね（笑）。
立ち上がりは悪くなかったが、不用意な失点でペースを乱された。試合前に言っていたのは、慌てずにじれずに粘り強く戦おうということ。相手はしっかり守って精度の高いカウンターを持っているので、攻め急いで、パスを引っ掛かってカウンターでやられる展開にはもっていきたくなかった。パス回しでは幅を使って、相手を揺さぶって縦パスを入れろと言い続けた。その部分に関して、１点を取られて少しバタバタしたところはあったが、後半にシステムを変えてからは大部分の時間で相手陣地でボールを動かすことができたと思うし、よりオフェンシブなサッカーを見せられた。浦和のカウンターは本当に素晴らしいとしか言いようがないので、そこは警戒していた。
両チームとも選手たちはよくやっていた。うちの選手は２点ビハインドでもあきらめずに、攻撃的に、勇気を持って戦っていた。少し運があれば（勝利できた）という展開だったが、点を取れなくても、この結果、そして選手の姿勢とプレーには満足している」

Q:Ｆ東京は埼玉スタジアムで９年勝利なしとなったが、何が足りないと思うか？
「私はその９年のうちの７カ月しかいないので、それを考えれば勝利に近づけたとポジティブに考えている。前回の試合もそうだが、どっちが勝ってもおかしくなかった。今回もうちが勝っても、負けてもおかしくなかった。大事なのな目の前の試合でやるべきことをやること。その延長上に結果がついてくる。歴史のことは気にせずに、それを考えすぎてもプレッシャーになるだけだ。今、この瞬間に自分のやることをやるだけだ」

Q:前半はあまり決定機がなかったが、後半に梶山が入ってから危険なシーンが作れるようになった？
「カジ（梶山陽平）がどれだけ大事な選手か、みんな知っていると思う。何試合か主力がケガで抜けているなかでやってきて、主力のクオリティは分かったと思う。カジは誰も持っていない能力を持っている。相手の想像できないプレー、アイデア、他の人が見えていないものが見えている。カジの質に引っ張られて、他の選手の質も上がる。ただ、言いたいのは今日は彼だけではなく、チーム全体がいいプレーをした結果だ。」

以上