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GWはJリーグに遊びに行こう!12万名様ご招待
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プレスリリース

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2006/12/13 09:00

2006年チェアマン総括

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 7月の就任時に、「個性を生かしたJリーグ」をチェアマン指針として掲げた。
 その第一歩として、より魅力的な試合を実現するために、フェアで、かつ、激しくひたむきなプレーの徹底をクラブに通達した。レフェリーへの執拗な異議やベンチマナーの悪さも改善を求めた。
 個性溢れる魅力的な試合と多くのファン、サポーターに形作られる「熱狂のスタジアム」の創出は、「Jリーグ百年構想」の軸を成すものである。クラブ、選手が個々の特性を生かすようさらに努力してほしい。

リーグ戦・カップ戦について
 J1リーグ戦で初優勝した浦和レッズは、クラブ、地域、サポーターがひとつになって栄冠を掴んだ。選手が持ち味を最大限に発揮し、観客を魅了するサッカーを実現したことを高く評価したい。また、2位の川崎フロンターレも、J1昇格2年目にして飛躍した。両者には、Jリーグを代表し、来年のACLの制覇を期待し、また同時に、浦和にはA3の制覇も狙ってほしい。最終節まで優勝争いに絡んだガンバ大阪の戦いぶりも見ごたえがあった。
 昨年優勝争いに絡んだセレッソ大阪の降格、また、今年J2からJ1に昇格した京都パープルサンガ、アビスパ福岡のわずか1年での降格は非常に残念。改めて、中長期の視点でチーム強化に取り組み、J1復帰を目指してほしい。
 ヤマザキナビスコカップで連覇を果たしたジェフユナイテッド千葉は、リーグ戦とは一味違ったトーナメント方式のカップ戦の醍醐味を多くのファン、サポーターに示してくれた。
 J2では、市民クラブからスタートし、8年でJ2優勝とJ1昇格を果たした横浜FCが素晴らしかった。また、降格から1年でJ1復帰を果たした柏レイソル、ヴィッセル神戸も、シーズン後半苦しい戦いが続いたが、耐えて昇格を掴んだ。苦しい経験を無駄にすることなく、来年J1で堂々と戦えるチーム作りに励んでほしい。
 今年は、多くのクラブで、有望な若手選手の台頭が目立った。得意なプレーに徹底的に磨きをかけ、次代の日本サッカー界を担う選手に育ってほしい。また、Jリーグの選手を経験した若い指導者も活躍し始めた。ユースからトップまで、指導者の育成は急務であり、ますますの努力とレベルアップを期待したい。

観客数
 年間836万3963人の総観客数は、昨年に続き史上2番目の記録となった。各クラブの努力を評価し、多くのお客様の来場に感謝したい。今年は、各クラブで、スタジアムでのサービス向上に加え、地域密着のホームタウン活動を推進することで観客数増加を図る施策も見られた。一方で、クラブ間の差、今季J1からJ2に降格したクラブの観客数の落ち込みは課題として残った。順位やスター選手に頼ることなく、また、J1・J2に関わらず、長くクラブを応援してくれるファン・サポーターを増やしていく施策が必要であろう。
 また、将来構想委員会では、スタジアムの設備やアクセスなど、理想的なスタジアムのあり方についても議論を始めた。今後改修予定のスタジアムやJリーグ入りを目指す地域のスタジアムのモデル像を示し、観客数増加につなげていけるようまとめていきたい。

選手育成
 ここ数年、Jクラブ下部組織出身選手のJリーグでの活躍、またユース年代の日本代表に下部組織所属選手が多く選出されるようになるなど、Jリーグ・アカデミーを中心とした育成・普及活動が結果となって現れてきている。今年は、U-12Jリーグ・アカデミーフェスティバルやU-15Jリーグ選抜ブラジル遠征など、クラブ間の交流、海外経験などの機会も増えた。
 現状、国内のユース年代の大会は、学校教育制度に合わせて構築されている。技術力、フィジカルに差が出る中学、高校年代では、出場選手が高学年に偏る傾向があり、13歳(中1)、16歳(高1)の選手の試合出場機会は極端に少ない。コンスタントに試合をする環境の確保、年代別の決め細やかな指導体制構築は必須であり、来年より、まずは13歳年代のリーグ戦をスタートし、段階的に各年代のリーグ戦を構築していきたい。
 選手育成システムを構築する過程において、日本サッカー協会との連携もさらに密なものとなってきた。日本サッカーの発展のために、今後も引き続き協力体制を強化していきたい。

経営情報開示
 今年より、新たにクラブ個別の経営情報を開示した。これまで段階的に全クラブの集計値などを公表してきたが、ようやく個別情報を公開できたことは有意義であり、地域との絆作り、仲間作りのために必要であったと認識している。
 Jクラブは、地域に開かれた存在であり、社会に対して説明責任がある。クラブを支援していただいている行政、地元企業に対しても、子供を預けていただく保護者や教員の方々に対しても、経営情報開示は、我々の大きな義務であると考える。
 また、将来、Jリーグ入りを目指すクラブや行政、地元企業にとっても、クラブ経営を理解していただくよい参考となるであろう。
 各クラブには、身の丈に合ったクラブ経営を維持しながら、地域や企業の支援を得て身の丈そのものを大きくしていくような努力を推進してほしい

放送権契約
 長くご支援いただいているスカイパーフェクTV、NHK、TBSと、来年より5年間の放送権契約が基本合意に至った。これにより、J1・J2全試合が生放送で中継されることとなった。地域のローカル放送を含め、従来を上回る露出を確保していきたい。
 ここ数年、Jリーグのスポンサー契約、放送権契約の関係は、権利についての対価をいただくだけではなく、より密接にパートナーシップ化してきていると感じている。来年以降も、スポンサー、放送局の特性を生かし、各クラブと連携したマーケティング活動を行うなど、友好な関係を構築していきたい。

Jリーグ百年構想の広がり/Jリーグ予備軍の増加
 各クラブが、より特性ある地域に密着したホームタウン活動に取り組むようになってきた。今年も、学校訪問や地域行事への参加など、選手が参加する社会貢献活動も着実に増えてきた。プロクラブ、プロ選手の社会的役割は大きく、さらなる活動の推進を期待している。
 また、将来Jリーグ入りを目指すクラブ、団体が全国に40~50と急速に増えてきた。現在のJクラブの地域密着型のスポーツクラブ作りが広く理解され、共感していただける仲間が増えてきたものと嬉しく思っている。そうした動きに伴い、将来構想委員会で「J2クラブの将来像」を示し、「準加盟制度」を立ち上げた。今後は、Jクラブだけでなく、Jリーグ予備軍に対しても段階的なクラブ作りのサポートができるよう体制を整えていきたい。

(社)日本プロサッカーリーグ
チェアマン 鬼武 健二
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