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2005/05/24

環境改善に取り組む動き『マイカップ』『リユースカップ』導入

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スタジアムやホームタウンで、環境を意識した活動に取り組むJクラブが増えています。5月24日に開催されたホームタウン会議では、三つのJクラブが日頃の活動を報告してくれました。

FC東京は2002年シーズン後半から、マイカップを導入しています。FC東京のホーム試合でお客様は、売店が用意する紙コップでなく、あらかじめ買っておいた“FC東京オリジナル・タンブラー”にジュースやビールを入れてもらうことができます。タンブラーは200円と650円の2種類。いずれもクラブ・オリジナル・デザインで応援気分が盛り上がり、飲み物も50円割引で買えます。そしてスタジアムの美化と紙コップごみ減量に貢献できるのです。

FC東京の推計によると、今シーズン1試合あたり2,370杯(前年比147%)の飲み物をタンブラーで販売しており、年間4万個強の紙コップごみを減量できる見通しだそうです。

この制度は、クラブ、スタジアム、売店の三者が、50円の割引コストを負担することで、成立しています。またお客様は、試合観戦の行き帰りにコップを一つ持ち歩く小さな煩わしさを、負担しています。こうしたお客様がひとりでも増えれば、それだけごみ削減効果が大きくなります。FC東京はクラブを挙げて主体的に取り組むことで、協力者の輪を着実に広げているところです。

ヴァンフォーレ甲府は2003年11月からリユースカップを導入しました。売店で飲み物を販売する際、紙コップでなく、再利用できるリユースカップを使います。カップには、クラブエンブレムがあしらわれています。お客様は飲み物代に加えてカップ借用料100円を支払いますが、この100円はカップを返却したときに戻ってくる仕組みです。試合後、カップは洗浄殺菌され、次の試合で再利用されます。

リユースカップを取り入れることで、試合開催時のごみが、約20%減ったそうです。また2004年シーズンを通じて3万5千個の紙コップごみを減量できました。

J2の小さなクラブ、ヴァンフォーレは、NPO法人スペースふう(南巨摩郡増穂町、理事長 永井寛子)の協力を得て、リユースカップを実現しました。「というか、ふうさんに背中を押されて、勢いで始めてしまいました」と、ヴァンフォーレ担当氏は話します。カップの製造、回収、洗浄殺菌、保管など、多くの仕事をスペースふうが担当しています。またこの制度を支援する地域の企業、スタジアムで活躍するエコボランティアなど、多くの人がリユースカップを支えています。お客様の中には、やきそばやフランクフルトもリユース食器で販売しないの、と言ってくださる方もいます。

大分トリニータは2003年3月からリユースカップを導入していましたが、残念ながら今シーズンは継続できていません。要因のひとつは、リユースカップ運用コストを負担していた企業の支援を、延長できなかったこと。その背景としてスタジアムで販売する飲み物のうちリユースカップ利用分が、わずか26%にとどまったことも見逃せません。

しかしトリニータは今シーズン、マイカップ制度を導入して、引き続きごみ減量に取り組んでいます。今度はぜひ多くのお客様の理解を得て、大きな成果を挙げてほしいものです。

財団法人みやぎ・環境とくらし・ネットワーク(MELON、仙台市、理事長 木村修一)が2003年に、仙台スタジアムのごみを丹念に数えたところ、お客様千人につきごみ袋31.7個、紙コップごみ417個が出ていたといいます。2004年シーズン、Jリーグの公式戦におよそ740万人のお客様が訪れたので、リーグ全体で年間23万5千個のゴミ袋、3百万個の紙コップごみが発生したと推定されます。「たかが紙コップ」だが、リーグ全体で見ると膨大な量です。

今年からリユースカップを導入したアルビレックス新潟は、約5%のごみを減量することで、年間33トンのCO2を削減できると見込んでいます。もしリーグ全体で5%のごみ減量を実現できれば、年間366トンのCO2を削減できることになります。

環境を意識した活動に取り組んでいるのは紹介したクラブにとどまりません。コップごみ減量以外の幅広い活動も行われています。いずれの活動でもクラブは、それぞれのホームタウンの環境団体、企業、自治体などと、一緒になって取り組んでいます。今後、活動の成果を大きくするために、Jクラブと地域の関係者がより緊密に連携することが望まれます。

スタジアムを訪れるお客様に協力して頂くことも、同じように大切です。そのために経営者、フロントスタッフはもちろんのこと、監督、選手までも含めたクラブ全体で、活動の意義をわかりやすく、何度も説明していくのがよいでしょう。たとえばFC東京の「世界一美しいスタジアムをめざす、ゴミゼロデー」などの呼びかけ方は、他のクラブにも参考になるのでないでしょうか。

環境への意識を共有することで、Jクラブは、地域やファンとの結びつきを強めることができます。Jリーグは今後も、各クラブの取り組みの地域性、多様性を尊重しつつ、彼らの環境を意識した活動を支援していきます。

《マイカップ導入クラブ》
仙台
FC東京
川崎F
横浜FM
広島
徳島
大分

《リユースカップ導入クラブ》
札幌
横浜FM
甲府
新潟

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