10月4日（土）、秋晴れの空の下、Ｊ1リーグ戦第28節大分トリニータ戦のホームゲームイベントとして、とどろき “秋客祭” 第1弾『スポーツの秋』～川崎唯一の相撲部屋「春日山部屋」の力士登場!!～が等々力陸上競技場で開催されました。
「川崎フロンターレと同じ川崎を本拠地にしているプロスポーツとして、『春日山部屋』の皆さんと協力し、川崎を盛り上げたい」（川崎フロンターレ／サッカー事業部マーケティンググループ課長 天野春果氏）。その思いが実現し、当日、等々力陸上競技場に力士の皆さんが登場。手作りのちゃんこが振る舞われ、総勢1000名もの川崎フロンターレのファン・サポーターが“食欲の秋”を堪能し、決戦を前に力を蓄えました。
ちゃんこを食べるのも力士を見るのも初めてという小学生の男の子は、「お相撲さんがとても大きくて強そうで、びっくりしました。ちゃんこ、すごく美味しいです」とちょっとドキドキの表情。人参、えのき、白菜、鶏肉、豚肉、厚揚げ、さつま揚げ、にら……、新鮮な食材がたっぷり入ったこのちゃんこは「塩鍋」というそうで、塩味がじんわりと五臓六腑に染み込むおいしさです。春日山部屋ならではの秘伝の隠し味は“にんにく”。部屋に代々伝わるスタミナ満点のちゃんこで、1000人ものファン・サポーターが腹ごしらえ。これで勝敗の行方は既に決まったようなもの!?
大きな体躯に汗をかきながらちゃんこを作る力士の皆さんが着込んでいるのは、目にしたことのないほどの特大ジャージで、サイズはなんと“8L”！ これは川崎フロンターレから春日山部屋の皆さんへプレゼントされたものだそうで、力士の皆さんもすっかりファン・サポーターの仲間となって、参加者との触れ合いを楽しみました。
「川崎を愛する人たちがこんなにたくさん集まっていて、鳥肌が立つくらい良い雰囲気ですね。僕もサッカーが好きで、高校時代には全国大会に出るサッカー部の友達を応援しに行ったりしました。川崎は本当に地元意識が強い街です。今日はこうして初めて川崎フロンターレと一緒にイベントを開催できて、とてもうれしいです」（春日山部屋／幕内十両 春日王関）
試合前には清々しい青空と芝の緑が輝くピッチに力士の皆さんが勢ぞろい。一人ひとりが丁寧に紹介され、幕内力士の春日王関が代表として2万人余りの来場者に挨拶を行いました。
「同じ川崎という街が地元です。これからは川崎フロンターレと春日山部屋、共に応援を宜しくお願いします。今日は一緒に応援しましょう！」（春日王関）
等々力陸上競技場に沸きあがる大歓声。春日山部屋から川崎フロンターレに激励の花束が贈呈され、いよいよキックオフ！ 美味しいちゃんこと春日山部屋力士の方々の熱い応援を受けて、川崎フロンターレは3－0という素晴らしいスコアでホームゲームを見事白星で飾りました。
「『頑張ってください』とたくさん声をかけていただいて、とてもうれしかったです。僕は川崎という街が大好きです。フレンドリーだし、こうやってみんなが集まって、いろいろ協力して助け合うこの街を愛しています。相撲ではこのように同じ地元の皆さんが集まって応援するという光景があまりないので、今日はたくさんの川崎市民の方と触れ合えて楽しかったです」若手力士の方もこのイベントを心から楽しんでいました。
勝利イベントであるハイタッチキッズも、相撲の“ハリ手”と懸けて「ハリタッチ」と命名。力士の皆さんが子どもたちと一緒に、選手を勝利の「ハリタッチ」で出迎えました。
「いやーごつかったです。びっくりしました。圧倒されました（笑）」（川崎フロンターレ／DF伊藤宏樹選手）という言葉通り、選手の皆さんにも、思わず子どものような無邪気な表情がたくさん弾けていました。
春日山部屋も初挑戦となる1000名分ものちゃんこ作りは、春日山部屋の皆さん自らが食材を持ち込んで、さらに二日掛かりで仕込みがなされたそうです。それだけに、このイベントの大成功と川崎フロンターレの勝利に、力士の皆さん、ファン・サポーターの方、選手たちの誰もが笑顔でスタジアムを後にしました。
「これからも『川崎』というキーワードにこだわって、このような企画を取り組みたいと思っています」（川崎フロンターレ／天野氏）
川崎を愛する人たちが集まって、何ができるか、それを一番大切に考えるのが川崎フロンターレらしさ。これからも川崎フロンターレは、『川崎』をキーワードに、地域貢献に積極的に取組んでまいります。
