10月18日（土）、味の素スタジアムにて「キヤノン Ｊリーグエンジョイプログラム」が開催されました。本企画は、キヤノン株式会社の社会貢献活動にＪリーグ、Ｊクラブ、都道府県社会福祉協議会が協力して実施しているもので、今年5月に続いて11回目の開催。Ｊ1リーグ戦 第29節「東京ヴェルディ vs 大宮アルディージャ」の試合に、東京都内に住む障害のある8名の子どもたちが招待されました。
みんなでピッチに降りてみます。吹き抜ける心地よい風、芝の匂い、反響する自分の声に感激する子どもたち。芝に触れて「うわぁ～ふかふかしてる！」とはしゃいでいると、東京ヴェルディのクラブマスコットのヴェルディくんが現れてびっくりする一コマも見られました。
「子どもたちの澄んだ笑顔を見ていると、泣きそうになることがあります」。キヤノン株式会社の渉外本部宣伝部写真制作課フォトグラファー小木壮介氏が、みんなのとびきりの笑顔を集合写真におさめてくれました。
続いて、東京ヴェルディ営業部広告部長・ファンデベロップメントチームの田中育郎さんから、今日の試合の見所を教えてもらいます。「現在東京ヴェルディは16位、大宮アルディージャは17位（※取材時の順位）、Ｊ1残留争いを懸けての真剣勝負となります。みなさん、ぜひ今日は一生懸命応援してください！」。田中さんから、実際に試合で使用されている貴重なグッズをみせてもらうと、子どもたちは実際に手に取ってその手触りを確かめていました。そして、東京ヴェルディのDF和田拓三選手とMF吉武剛選手との交流会に突入したその時、突然ドッキリ！ ラモス瑠偉さんがみんなの目の前に！ 「今日は観に来てくれてどうもありがとうね！」と、一人一人と握手して、抱きしめてくれました。「記念写真を撮りましょう！」という田中さんの言葉で、みんなでもう一度記念写真を撮りました。
最後は、たくさんのプレゼントに両選手からサインをしてもらい、握手でお別れ。吉武選手と和田選手は子どもたちの手を包み込むように握手をしていました。
「このような社会貢献は選手にとっても大事な経験。その役割を分かっていて、本人たちもとても楽しみに子どもたちを迎えています。一期一会。子どもたちにとっては一生に一度の経験かもしれない、私たちはそのことを忘れないようにしています」（東京ヴェルディ／田中氏）
その後、みんなで試合観戦をしました。「レッツゴーヴェルディ、レッツゴー！」スタジアムに鳴り響くサポーターの大声援に合わせて手を鳴らし、拳を握って、力いっぱい応援します。そしてついに後半37分、ほぼ真後ろからの難しいパスをワントラップしたディエゴがゴール！ みんな立ち上がって喜び合います。気迫に満ちた戦いをみせた東京ヴェルディが決戦を見事に制しました。
「あのようにいい試合ができて、観ていた子どもたちに勝利をプレゼントできてよかったです」（和田選手）
田中さんは語気を強めます。「東京ヴェルディはこれからも社会貢献に取り組み、身近にいつもあるクラブ、そばにいていつでも触れ合える存在をめざしたいと思っています」
「（選手のみなさんが）かっこよかった！」（参加者／ケンくん）「（今日は一日）楽しかった！」（参加者／ナオヤくん）
ボランティアとして参加したキヤノンの社員の方たちも、「サッカーが大好きで、子どもたちが大好きで、今日はボランティアに参加しました。ヴェルディくんと楽しそうに踊っていた子どもたちの姿が忘れられません」と、子どもたちに釣られるように笑顔が溢れていました。
「社員が実際にボランティアとして参加することで、私たちキヤノンの思いが参加者の方にも伝わり、温かな交流が生まれる。参加した社員が会社に持ち帰ってくれる経験の蓄積が、キヤノンの宝になれば」（キヤノン株式会社／渉外本部社会文化支援部社会貢献推進室 岩崎由理氏）
「最も大切にしているのは、『一緒に楽しい時間を過ごしましょう』という非常にシンプルな思い。勝ったらうれしいし、“ワー！！”と思いますよね。その“ワー！！”と感じる心です。それを提供したいし、一緒に感じたい。国内には、多くのバリアフリーのスタジアムがあります。今後は、開催地を全国へと広げていきたいと考えています」（キヤノン株式会社／渉外本部社会文化支援部長社会貢献推進室長 澤田澄子氏）
「じゃあまたねー！今日はありがとう！」。みんなとハイタッチし合うキヤノンの方の笑顔と子どもたちの晴れやかな顔が、秋の夕暮れの中、輝いていました。
