晴れ渡った空の『青』と、芝生化された4,000平方メートルの運動場の『緑』が、爽やかなコントラストを描き、集まった子どもたちを迎え入れます。
9月13日、大阪府と泉大津市の協力のもとで開催された泉大津市立上條小学校での『運動場の全面芝生化オープニングイベント』は、参加した同校の子どもたちや地元のスポーツクラブの子どもたち200名の元気な声が飛びかう、賑やかなイベントとなりました。
このイベントには大阪府にホームタウンを置くガンバ大阪も参加。試合翌日にも関わらず、GK松代直樹選手、DF下平匠選手、DF安田理大選手の主力3選手をはじめ、スクールコーチも加わって、約1時間にわたってサッカー教室を行い、芝の運動場の感触を確かめるように子どもたちとボールを蹴り合いました。中でも、子どもたちに大人気だったのが安田理選手。ミニゲームでは、子どもたちから「大人げがない！」と声が飛ぶほど、オーバーヘッドやボレーシュートなど、持ちうる技を出し切って、サッカーの楽しさをアピールしていました。
また、フリーキック対決では、松代選手や下平選手が『プロ』ならではの迫力満点のプレーを連発。子どもたちから何度も歓声が上がりました。「僕は子どもの頃から、とにかく外で遊ぶのが大好きで、授業が終わるとすぐに校庭に飛び出して行ってましたね。ただ、通っていた小学校の運動場は土でしたから…あれがもし、今日のような芝生の運動場だったらと思うと、更に外で遊ぶのが楽しすぎて家に帰れなかったと思います（笑）。最近の子どもはゲームや室内での遊びが好きでなかなか外に出ないと聞いているけど、こんな芝の運動場があれば、絶対に外で遊びたくなるはず。外で遊んで汗をかいて、身体を目一杯使って、健康で楽しい毎日を送って欲しいと思います！（安田理選手）」
「運動場に芝生があれば、間違いなく、遊びたくなりますよね！僕も今日は子どもたちと、芝生の上で思い切り遊ぶことが出来て楽しい１日になりました（下平選手）」
「ケガをする心配もなく、思い切って走れるし、転べるし、やっぱり芝生のグラウンドは最高です。またサッカー界にとっても、芝生の校庭が増えれば、子どもの時からダイナミックなプレーができるようになるだろうし、プレーの幅も広がると思いますから。それが、ひいては日本サッカー界の発展にも繋がっていくと考えれば、今後はもっともっと日本中に芝生の運動場が増えればいいなと思います（松代選手）」
泉大津市立上條小学校の校長、松本啓史氏によると、実際に同校に通う子どもたちが芝の運動場を使えるようになってから「目に見えて、休み時間や放課後に外で遊ぶ子どもたちが増えました」とのこと。また、9月1日から始まった運動会に向けての練習でも、例年に比べてケガをする子どもの数もぐっと減ったそうで、早速、芝の運動場の良さを実感している様子。「運動場で寝転んだり、側転をしたりと、積極的に身体を動かしている子をたくさん見かけるのに、擦り傷などで保健室に駆け込む子も減っているんですよね。授業のない休日には地域のサッカー教室や子ども会のソフトボール、キックベースボールなどにも使用することになっていますが、たくさんの子どもたちの笑顔がこの運動場で見られると嬉しいです」と話を聞かせてくれました。尚、この日のイベントには橋下徹大阪府知事も出席。短い時間ながら子どもたちと共にボールを蹴るなどして『芝の運動場』の感触を楽しんだ後、「この芝生でしっかり遊んで身体を鍛えてください」とメッセージ。またイベントの様子を見守っていたスタッフ、ご父兄の方々にも「芝生の維持が大変だと聞いていますが、大阪府も全面的にバックアップしますので、子どもたちの笑顔がもっともっと増えるように、よろしくご協力をお願いします」と言葉を続けました。
最後に、同イベントに参加した子どもたちの感想だが、暑さをものともせず、汗をいっぱいかいて、芝生の運動場を元気に走り回っていた姿が、その楽しさを正直に表していました。
「思い切りボールを蹴れるし、普通に立っていても気持ちがよかった（鈴木豪くん／条南小学校6年）」
「スライディングをしても痛くない。もっとサッカーをやりたいと思った（石本真輝くん／条東小学校6年）」
「ガンバファンなので、プロの選手と一緒にサッカーが出来て嬉しかった。芝生のグラウンドはすごく気持ちがよかった（山口智也くん／浜小学校6年）
