ＪリーグＵ－１４Ｊリーグ選抜　オランダキャンプ：ホームタウン活動：Ｊリーグ.jp

2010/08/24

ＪリーグＵ－１４Ｊリーグ選抜　オランダキャンプ

アカデミー

8月24日から31日にかけてオランダのロッテルダム郊外で行われているＵ－１４Ｊリーグ選抜のオランダキャンプ。28日からスタートする第17回国際ユース大会Audax-WillemⅡに参加するチームは、26日にキャンプ地であるレッケルケルクの人工芝ピッチで、地元のクラブチームであるエクセルシオールのＵ－１４チームとトレーニングマッチを行った。
13分×4本の変則マッチで行われた試合は、Ｊリーグ選抜が攻撃的な姿勢を見せ、エクセルシオールに襲い掛かる。
「シュートを打つこと、打つ意識が大事。個々のチャレンジをしてほしい」と千葉監督（仙台）が語ったように、ボールを持ったら果敢に仕掛ける姿勢を強調させた。立ち上がりこそ、相手の出方を伺っていたのか、消極的な姿勢が目立ったが、8分に先制点を挙げると、ボールを持ったら積極的にゴールを目指す攻撃的な姿勢を見せるようになった。10分にはMF遠山選手（甲府）が左サイドからドリブルすると、そのままカットインから強烈なシュートを放ち、2点目を挙げる。12分にはMF井手口（G大阪）選手が続いて、リードを3点に広げた。
2本目も6分に相手GKのキックミスを拾って、FW岩元選手が4点目を叩き込むと、9分にも再び岩元選手が、右サイドからのカットインから、強烈なシュートを決めた。「僕は海外のオファーを受けたい。ここに来たからには積極的にアピールがしたいです。FWなので点を取りたい」と語る彼が、その意識通りにゴールに迫った結果であった。3本目、4本目も得点を重ねたＵ－１４Ｊリーグ選抜が9-0で大勝し、オランダでの初の試合を勝利で飾った。
「技術は負けないけど、やっぱりフィジカルは強かった。当たりも強いし、球際も強い。ボールに食らいついてくるので、もっと判断を速くしなければならない」（MF中野選手／東京V）、「海外の選手は体が大きいので、ポゼッションなどで自分達のサッカーを貫きたい」（DF赤塚選手／名古屋）と、選手たちはそれぞれに感じ取って、経験を積んでいた。

なお、エクセルシオールとのトレーニングマッチ後に交歓会が行われた。テーブルを共にした両チームの選手たちがは、ピッチ上とはまた違った表情でコミュニケーションを深めた。
印象的だったのが、絶えず笑い声が響き、Ｊリーグ選抜の選手たちは片言の英語を使いながら、エクセルシオールの選手たちに箸の持ち方を教えたりして、積極的にコミュニケーションを取っていた。そこには国境や民族の違いは無く、今回のキャンプの目的でもある異文化交流が積極的に行われていた。

今後、彼らは第17回国際ユース大会Audax-WillemⅡで、ヴィレムⅡ、ハンブルガーSV、チェルシーなどと戦う。
「ヨーロッパのサッカー強豪国を肌で感じて、サッカーと文化の両方面で経験を積んでほしい」（上野山団長）。「このチームは今回で解散するけれど、それぞれの選手はプロサッカー選手を目指しているので、どんどん個々でチャレンジをしてほしい。今日の試合も力の関係もあったけれど、積極的にシュートを打つ意識を持っていた」（千葉監督）。「この経験を生かすために、将来のことを考えて、今出来ることを全力でやりたい」（中野選手）。「ヨーロッパの強くてうまい選手をしっかり止めて、今回の経験をチームに持って帰りたい。チームに良い影響を与えたい」（赤塚選手）。
このキャンプで彼らが得るもの。ピッチ上でもピッチ外でも積極的なチャレンジをする姿勢。彼らはオランダの地で貴重な経験を積んでいるのは間違いない。

第17回 Audax-WillemⅡ国際ユース大会
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