FC東京では「TOKYOをサッカーと国際協力で盛り上げる。」との理念のもと、独立行政法人 国際協力機構（ＪＩＣＡ）東京国際センターとタイアップして、首都圏に滞在するJICA研修員12名を味の素スタジアムで開催されたＪリーグ第14節「FC東京-ガンバ大阪」戦に招待。JICA東京より、その海外からの研修生が熱気溢れるＪリーグの試合を観戦し、イベントや試合を満喫した様子をレポートしていただきましたのでご紹介いたします。
【ワールドカップ前最後のＪリーグ公式戦】
2014年5月17日（土）、東京都調布市の味の素スタジアムでは、ワールドカップブラジル大会前最後のＪリーグ公式戦となるFC東京-ガンバ大阪の試合が開催されました。FC東京からはDF森重選手とGK権田選手が、ガンバ大阪からはMF遠藤選手とDF今野選手がそれぞれ日本代表メンバーに選ばれるなど、注目が集まる一戦に2万6千人の観衆が集まりました。この好カードに、FC東京から、ベトナム、インドネシア、ミャンマー、インド、カメルーン、ブラジルから来日している12名のJICA研修員が招待を受けました。試合は前半開始早々にFC東京が先制、その直後に追加点も決めて圧倒。ガンバ大阪の攻撃も食い止め、最終的に3-0で勝利を収めました。この日、味の素スタジアムでは、ワールドカップブラジル大会にちなみ、「東京発のブラジル祭り！」と題し、ブラジルバーベキュー大会やサンバショーなどの「ブラジルフェスタ」も合わせて開催され、12名のJICA研修員は、Ｊリーグのハイレベルな試合と東京・味の素スタジアムの熱気を大いに満喫しました。
【ワールドカップ開催国 ブラジルの研修員も感激！】
招待を受けた研修員は、JICA東京（東京都渋谷区）に滞在（平均2週間から2カ月程度）している各国政府及び政府関係機関、NGO等の関係者が中心であり、日本の持つ技術や経験、ノウハウを学び、自国の発展に生かすことが期待されています。
今回観戦した研修員の一人、Mauricioさんはブラジルより「統合防災」の研修に参加するため来日中。観戦した感想を聞いてみると「味の素スタジアムに入った瞬間に鳥肌が立った。日本でもこのように素晴らしいスタジアムと熱狂的なサポーターがいることに感激した。ブラジルと違って、あらゆることがオーガナイズされており、くつろいでサッカーを楽しめる日本のＪリーグは素晴らしい。」との感想でした。
【アジアの研修員も熱戦を満喫！】
また、ベトナムのBinhさん、インドネシアのFakhruddinさんも早速次のようにコメントしています。
（Binhさん）
Thanks to FC. Tokyo for inviting us, JICA participants to a very interesting and impressive football match. This is the first time for me to enjoy a football match in Japan. As a civil engineer, I was so surprised with the super steel structure of the stadium. I was also so impressive with the skill of players in FC. Tokyo as well as the cheering of FC. Tokyo’s fans. When I came to the Ajinomoto Stadium, it is a little cold. However, right after that the ardor from FC. Tokyo’s fans and the performance of dancers made me feel hotter and I became a part of the fan’s group. Although, GAMBA Osaka had many good players, FC. Tokyo had a very good performance and won the game with three goals. Thanks to all players in FC. Tokyo, not only me but more than 26,000 people enjoyed the match. We did not sit down on the chairs but stand up, shout “TOKYO, TOKYO” and cheer when FC. Tokyo’s players had ball. Finally, thanks to JICA’s staff for organizing and accompanying with me and other JICA participants, whenever I join an event in JICA, I have more friends and know more some countries and human’s living in the world.
（Fakhruddinさん）
First of all I'd like to say thank you very much to JICA and FC. Tokyo for your valuable opportunity to watching FC Tokyo vs Gamba Osaka match. What an exciting soccer match. I really enjoyed and excited, not only because this is my first time to watching soccer in the stadium but also both team and supporters showing fair play and beautiful game. That's why I take many pictures and videos during the match.
FC Tokyo is an amazing football Team, because less than 1 minute after kick-off, they can created goal and followed by the 2nd goal in a few minutes after. Finally, FC Tokyo became the winner in this game with 3 goals. Congratulation, every players deserved for this victory.
I'm looking forward to see and invite many friends to endorsed and watching FC Tokyo in the near future. I wish FC Tokyo become the champion in Japan League this year and so on.
【開発途上国も「TOKYO」も元気になるような国際協力の実現を】
FC東京は、「都民のための地域密着型Ｊリーグクラブ」を目指し、1999年にＪリーグに加盟。元旦の天皇杯やＪリーグカップでも数回優勝し、2012年にはアジアチャンピオンズリーグにも出場するなど、人気・実力ともに日本を代表するプロ・サッカーチームの一つです。スポーツ文化の振興ひいては地域社会の発展、国際交流・親善に貢献することを理念の一つに掲げるとともに、「FC東京」を一流ブランドに育て、世界市場に進出していくことも目標の一つとしています。FC東京総合企画部・小林部長は「FC東京のサッカーを世界に発信していていくために何ができるのかを考えていたところに、まずは身近なところから同じ京王沿線に拠点を構えるJICA東京と連携するアイデアが生まれた。開発途上国の国づくりの担い手の方々の東京滞在を一層充実したものにしてもらうためにも、週末にFC東京の試合を楽しんでいただき、Ｊリーグの醍醐味を味わってもらいたいと考えた。2020年の東京オリンピックに向けて、今後世界から「TOKYO」が益々注目されていく中、今回のようなJICAとの連携も生かし、FC東京を世界にアピールし、盛り上げていきたいと考えています。」とコメント。
JICA東京総務課の吉田課長は「サッカーは開発途上国でも最も人気のあるスポーツ。またワールドカップ直前という国内外でサッカーが一層注目されているタイミングで、このような好カードにご招待いただけるのは、研修員のためにも非常にありがたいお話です。また、このような取り組みは、2020年東京オリンピックに向けて、スポーツ面でも国際協力を進めていこうという日本政府の方向性に沿っていると思われますし、地域連携の観点からも、関係団体と共に東京を盛り上げていくことは大切ですので、可能な範囲で今後も積極的に貢献していきたいと考えています。」
2020年の東京オリンピックに向けて、東京は今後益々「スポーツ」と「国際化」が重要なキーワードとなっていきます。JICA東京は、今後もFC東京などの関係団体との連携を通じ、開発途上国を元気にすることで、「TOKYO」も元気になるような国際協力の実現を目指します。
