2015年9月26日(土)~10月27日(火)にかけて、Y.S.C.C.横浜ではU-13所属選手(66名)を対象にJリーグ版よのなか科を実施致しました。プログラムの進行役は、Jリーグ選手OBの外池大亮さん(株式会社スカパーブロードキャスティング)。
Y.S.C.C.横浜では、よのなか科の取り組みは2年目になります。5回のプログラムでは、クラブの経営、Jリーグの理念、サッカーをとりまく職業、それぞれの職業に必要な「意志」「役割」「能力」、選手自身の5年後のキャリアイメージプランについて考えました。
第1回の「Jクラブをとりまく“お金”から仕組みを考える」では、吉野次郎理事長から、クラブ経営に関する考え、さらには、地域の皆さんにとってクラブがより身近な存在となるようにどのようにしていきたいかその想いを熱く語っていただきました。
第2回の「Jリーグがめざすものを考える」では、ホームタウン普及部の吉野三郎さんに、授業の内容に関連させながら横浜YSCCの地域での活動を力説、選手たちにとってクラブを知り、地域と関わる上でとても有意義な時間となりました。
次に第3回、第4回。これらの授業は“職業”に関する内容でしたが、ここでもゲストティーチャーの素晴らしいレクチャーがありました。社内からのゲストとして、三宅大輔U12コーチを招き、指導者としての業務内容をリアルに説明、さらには選手たちへ伝えるときの姿勢なども話していただきました。もう一人は、チームトレーナーの田原穣さんをお招きしました。田原さんは、トレーナーとしての仕事ぶりを熱く語るだけではなく、リハビリ選手の気持ちや向き合うときの気持ちの持ちよう、メンタル面でのアプローチまでしていただきました。
そして最終回。第5回の「自分のキャリアイメージプランを考える」では、トップチーム選手の仲村京雅選手(MF)がゲストとして登場。5年後のキャリアプランを考える上で、仲村選手は19歳とまさにリアルな姿であり、今現在トップ選手として何を意識しているのか、またその5年後から何をまた見据えているか、またプロサッカー選手として日々考えていること、取り組んでいることはもちろんのこと、中学生での経験や当時の悩みなど、“先輩”選手として、価値ある心に響く素晴らしい話をしてくれました。
選手たちは、このよのなか科を通じて、Jリーグの産業構造を学び、サッカーに関わるさまざまな職業の存在を知り、自らの将来を考える意識が高まりました。と同時に、競技者としての人間性・社会性の形成、コミュニケーション能力の必要性を理解し、クラブの在り方、立ち居地を知り、トップチームに上がりたい、プロサッカー選手になりたい、世界で活躍したいという想いを強く持ったようでした。
全5回の授業、それぞれで“本物”に触れたこのよのなか科。今後の彼らに期待を抱きながら、いつしか、彼らが“本物”となるよう、その成長をサポートしていきたいと思います。
写真提供/Y.S.C.C.横浜
なお今回は、2015年度Jリーグ版よのなか科ファシリテーター養成講座(※)の一環として開催されました。※http://www.jleague.jp/release/post-35137/