Ｊリーグは、スペインISDE法科大学院（Instituto Superior de Derecho y Economía以下、「ISDE」）と、スポーツ法領域に関するパートナーシップを締結いたしました。
この度の提携は、主にＪリーグがＪリーグヒューマンキャピタル（以下、「JHC」）において実施する、JHC教育・研修コース（基礎）（立命館大学と協働で実施）での教材（ケース）コンテンツなどの提供や、ISDEより講師を派遣しての特別講義、さらに欧州内のISDEの提携先におけるインターンシップの受入などを通じて実現されます。すでに来春実施予定のJHCでの講義におけるスポーツ法の特別講義の企画検討が開始されています。ISDEは欧州内の教育機関ネットワークだけでなく、米国他との教育機関とのネットワークも有しており、Ｊリーグとの今回の提携を契機として日本のスポーツ界は、これからの国際化に必要不可欠であるスポーツ法領域での独自の体系化を実現するために必要となる、欧州、米国双方の知見を効果的に獲得する機会を得ることとなります。
こうした特別講義の実施の他、JHCでの今後の講義において、ISDEの有する欧州を中心とした最新、最先端のベストプラクティスやケースが提供され、よりユニークな講座の実現に貢献することが期待されています。
Ｊリーグはこれからもこうした国内外の教育機関と広く提携を模索し、スポーツ経営人材（スポーツエグゼクティブ）の育成をさらに強力に推進いたします。
【スペインISDE法科大学院（Instituto Superior de Derecho y Economía）】
スペイン国内の主要な弁護士事務所が一同に介し、法学に特化した教育機関設立の必要性が謳われたことをきっかけとして設立された法科学院で、2014年フィナンシャルタイムスが選ぶ世界でイノベーティブな法科学院ランキングにてスペインで第1位、欧州では第3位、世界では第4位にランキングされている。これまでに世界40か国から25,000名もの卒業生を輩出し、世界200もの弁護士事務所、スポーツ団体での業務に従事しており、スペイン国内の法科学院としては最多の139名もの海外留学生の卒業生を誇る。スペインにおける司法試験合格率は、国内ナンバー１となる97%を誇り、司法試験を合格した卒業生の就職率も95%となっている。
ISDEは国際的提携関係の構築を推進しており、米国司法試験を受験することが出来る唯一のスペインの法務教育機関として米国のセントジョーンズ大学と共同で国際スポーツ法学科を設立し、同時にコロンビア大学と共同で国際スポーツ法・スポーツマネジメントプログラムを設立している。さらにFCバルセロナと共同でスポーツマネジメント講座を開設している他、その他の海外提携大学として、米国レビン大学とウォルフソン大学、そして英国ケンブリッジ大学がある。海外事務所として、アメリカ（ニューヨーク）、メキシコ（グアダラハラ）、ボリビア（サンタクルズ）に拠点を有している。
■ISDEホームページ（英語）：http://www.isde.us/
【Ｊリーグヒューマンキャピタル（JHC）】
Ｊリーグが将来のプロスポーツクラブの経営を担う人材開発・育成を目的として2015年度に開始。立命館大学との連携により行われる1年目のJHC教育・研修コース（基礎）と2年目以降、一部の選抜者をＪリーグが雇用し行われる実践研修およびキャリア・デザインから構成される。2016年3月に終了した2015年度の講座には、選手OBや一般のビジネスパーソンなど約40名が参加し、うち現在までに約7名が実際にスポーツ界でのキャリアを得て活躍している。2016年4月にスタートした2016年度講座には33名が参加し、2017年3月の終了を予定して、現在も講座が進行している。
■JHC教育・研修コース（基礎）
ホームページ：http://www.jhc-ritsumei.jp/
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