清水エスパルスでは、Jリーグとの共同により、清水エスパルスジュニアユースU-13選手を対象に、以下の内容で「Jリーグ版よのなか科」の授業を実施致しました。
1回目 10/6 「Jクラブをとりまく“お金”から仕組みを考える」
2回目 10/13 「Jリーグがめざすものを考える」
3回目 10/14 「Jリーグをとりまく職業を考える」
4回目 10/14 「職業と「意志」「役割」「能力」関係を考える」
5回目 10/27 「自分のキャリアイメージプランを考える」
本授業は、サッカーを取り巻く環境からお金の仕組みや支えてくれる方々の存在を知り、選手間で様々な意見交換をする中で、今後の自分のキャリアや将来像を描くことが最終目的となります。
授業で子どもたちは、「ロールプレイング」や「シミュレーション」、「ブレーンストーミング」、「グルーピング」、「ディベート」等の手法を用いる事(知る事)になりますが、その中から様々な他者からの情報(知恵)を自分の視点で編集して、自分の結果(考え)を導き出して行く事になります。
これらはプロサッカー選手を目指す選手たちにとって重要な知識となることはもちろん、クラブの仲間や指導者、保護者といった周囲の人たちと共に考え、書き、話し、聴くといった営みを通じてコミュニーケションスキルを向上させる糧となります。そして、選手たちがピッチ上で卓越したパフォーマンスを発揮するために必要な心構えを身につけることに加え、自らのキャリアについて健全な考え方を育み、一社会人として適切な就労観や職業観を得ることにもなります。
実際の授業にはゲストティーチャ―として、社長や元エスパルス選手で現在クラブ社員である高木純平氏、ボールパーソンの統括責任者など選手にとって身近な存在の皆様にもご参加いただきました。
また多くの保護者にもご参加いただき、大人の視線からの意見(斜めの関係)等を頂きました。
最終回では、平墳 迅選手・伊藤研太選手に出演いただき、身近にいる選手が出演して頂いたことで、夢を現実にできる可能性を知りモチベーションも高まりました。また、過去によのなか科を経験した現在トップチーム所属の滝 裕太選手の当時の授業風景(ビデオ)やキャリアイメージプランを見せられた事は大変有意義であり現実味を帯びた親近感がわく授業となりました。
U-13選手にとっては少し難しいと感じられた部分もありましたが、最終的には様々な他者からの情報を自分の視点で編集して、自分のキャリアイメージプランを導き出せた事やそのプロセスを知る事が出来た事は、子どもたちの大きな財産となったことと思います。
この授業も「Player’s First」の理念に基づき実施されていると思います。今後もこのような取り組みをJリーグと共に実施していき一人でも多くの素晴らしい選手を育成していきたいと思います。
写真提供/清水エスパルス