8月18日～12月16日にかけて、松本山雅ＦＣ、Ｕ-14所属選手（22名）を対象にＪリーグ版よのなか科を実施致しました。
プログラムの進行役は、松本山雅ＦＣ U-18コーチの加藤真之さん。
松本山雅FCでは、よのなか科の取り組みは７年目になります。５回のプログラムでは、クラブの経営、Ｊリーグの理念、サッカーをとりまく職業、それぞれの職業に必要な「意志」「役割」「能力」、選手自身の５年後のキャリアイメージプランについて考えました。
第１回の「Ｊクラブをとりまく“お金”から仕組みを考える」では、神田文之社長から、松本山雅ＦＣの成り立ちや、経営面で他のＪクラブと比較した際の山雅の立ち位置、今後の展望などについて話して頂きました。
第２回の「Ｊリーグがめざすものを考える」では、Ｊリーグの理念についてディベート形式で議論しながら考えました。参加していただいた保護者の方々にもディベートに加わって頂き、選手たちの理解が深まったのではないかと思います。
第３回、第４回は“職業”に関する内容で、スケジュールの都合上、遠征先のシンガポールで実施しました。ゲストスピーカーとして松本山雅ＦＣユースアドバイザー兼ゲイラン・インターナショナルFC監督の臼井弘貴さんに海外で監督をするということについての「意志」「役割」「能力」についてお話をしていただきました。初めは日本との違いに戸惑ったことなど含め、選手たちは非常に興味深く話を聞いていました。
そして最終の第５回「自分のキャリアイメージプランを考える」では、反町康治監督と橋内優也選手からビデオメッセージが送られ、橋内選手は中学2年生の時は県トレセンに選ばれていなかったがそこから努力して上達していった話をして頂きました。また、ゲストスピーカーとして編成部長の柴田峡さんにプロを目指すのに大切なことについて話をして頂き、選手達は真剣に耳を傾けていました。
選手たちは、全５回のよのなか科を通じて、プレーをする、試合を見るということを越えて、経営・産業・理念といったより大きな視点からサッカーについて学べたと思います。また、人間性・社会性・コミュニケーション能力の大切さを感じるとともに、プロサッカー選手を目指す決意とイメージをより明確にする事が出来たのではないかと感じます。
全５回のプログラムを終了し、今後彼らがどのようにそれを活かして成長していくのか。彼らの今後の飛躍を期待したいと思います。
写真提供／松本山雅ＦＣ
