10月16日～11月13日にかけて、ファジアーノ岡山、U-14所属選手（19名）を対象にＪリーグ版よのなか科を実施致しました。
プログラムの進行役は、ファジアーノ岡山U-15コーチの原田貴志さん。
ファジアーノ岡山では、よのなか科の取り組みは7年目になります。5回のプログラムでは、クラブの経営、Ｊリーグの理念、サッカーをとりまく職業、それぞれの職業に必要な「意志」「役割」「能力」、選手自身の５年後のキャリアイメージプランについて考えました。
第1回の「Ｊクラブをとりまく“お金”から仕組みを考える」では、北川真也 代表取締役社長から、この地でサッカーを通じたスポーツ文化の発展、そして「岡山」と言う地名を国内外に発信していく想いを熱く語っていただきました。
第2回の「Ｊリーグがめざすものを考える」では、ホームタウン活動の目的、内容について理解を深めるなかで、Ｊリーグはサッカーの団体でありながらも地域のスポーツ文化の発展のため、様々な取り組みを行っていることを学びました。
第3回、第4回は“職業”に関する内容を実施。この回ではゲストティーチャーの素晴らしいレクチャーがありました。クラブ内からゲストとして、トップチームチーフマネージャの谷口功一さんを招き、チームを陰から支えるようになったルーツや、クラブと共に歩むトップチームに関わる責任などを語って頂きました。
また、社外ゲストとして、ファジアーノ岡山オフィシャルスポンサーである、服部興業株式会社の服部俊也社長をお招きしました。長年スポンサーを務めて頂く上での決意、地域における会社の社会的責任や社長業に臨むその強い意志をお話し頂きました。
そして最終回。第5回の「自分のキャリアイメージプランを考える」では、トップチームの一森純選手（GK）がゲストとして登場。自身の経験から「情熱、時間、失敗」の3つの観点から話をして頂きました。情熱を持って何事にも全力で取り組む事、時間を有効に使いサッカー以外の事にも関心を持つ事、意味のある失敗（トライ）を数多くする事、それぞれの大切さを真剣に語ってくれました。
選手たちはこのよのなか科を通じ、サッカーの持つ不思議な力に気づいてもらったと感じています。プロサッカー選手だけでなく、情熱溢れる多くの職業で成り立つサッカー産業に触れ、自らの将来が少し広がったでしょう。サッカーの持つ力が、地域の発展を担っている事にも気づけたと思います。
世の中と少し向き合えた彼らに今後も寄り添いながら、夢であるサッカー選手を目指すその助けとなるよう今後も活動していこうと思います。
写真提供／ファジアーノ岡山
なお今回は、２０１９年度Ｊリーグ版よのなか科ファシリテーター養成講座の一環として開催されました。
