8月24日～10月26日にかけて、ギラヴァンツ北九州U-15所属の中学2年生（16名）を対象にＪリーグ版よのなか科を実施致しました。
プログラムの進行役は、U-15コーチの加藤真之さん。
ギラヴァンツ北九州では、よのなか科の取り組みは7年目になります。5回のプログラムでは、クラブの経営、Ｊリーグの理念、サッカーをとりまく職業、それぞれの職業に必要な「意志」「役割」「能力」、選手自身の5年後のキャリアイメージプランについて考えました。
第１回の「Ｊクラブをとりまく“お金”から仕組みを考える」では、玉井行人社長から、クラブを取り巻く環境と社長が就任した経緯、実際に行っている業務などについて、映像を交えながら語っていただきました。「北九州の為に仕事をしている」という社長の熱い思いが伝わってきました。
第２回の「Ｊリーグがめざすものを考える」では、保護者の方やコーチが選手達のグループに加わりながらＪリーグの理念についてディベートを行いました。普段、議論を戦わせるということに慣れていない選手達ですが、相手の意見を聞きそれに対して自分の意見を述べるという良い機会になるとともに、Ｊリーグが大切にする考え方についての理解が深まったと思います。
第３回、第４回は“職業”に関するもので、Ｊリーグを取り巻く職業についての理解を深めました。また、ゲストとしてグラウンドキーパーの沖田征計さん、スクールコーチの手嶋俊介さんに来て頂きました。お二人には職業における「意志」「役割」「能力」を語って頂くとともに、自身のサッカー経験を基に、選手達へ熱いエールを送って頂きました。
最終の第5回は「自分のキャリアイメージプランを考える」。選手達は5年後に自分がどういう選手になっていたいのか、ということについて多角的に考え発表しました。その後、トップチームの本山雅志選手と小林伸二監督にゲスト出演していただきました。本山選手からは、自身の中学・高校時代についての経験についてお話ししていただきました。小林監督からは、選手達が今すべきことなどについて熱く語っていただきました。選手からも質問が出て貴重な時間になったと思います。
全5回のよのなか科を通じて、選手達はＪリーグをとりまく様々な事柄について考え、理解を深めました。また、自身で考え意見をまとめ発表を行うなど、普段あまり行わない思考とコミュニケーションのトレーニングになりました。そうした上でプロサッカー選手になりたいという想いを一人一人が新たに確認して、グラウンドや日常生活に活かしていってもらえたらと思います。
今回の授業で学んだことが、今後の彼らのサッカー選手として、そして人としての成長に繋がっていくよう、引き続きサポートしていきたいと思います。
写真提供／ギラヴァンツ北九州
