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人材育成

kyoto

2019/10/01

2019Jリーグ版よのなか科実施(京都サンガF.C. U-13)

京都サンガF.C.U-13選手を対象に、「キャリア・デザイン・サポートプログラム Jリーグ版よのなか科(全5回)」を2019年度も実施しました。

プログラムの進行役は、京都サンガF.C.加藤祐貴子普及部部長。

◆第1回:8/7 (水)『Jクラブを取り巻く”お金”から仕組みを考える』

◆第2回:8/10(土)『Jリーグがめざすものを考える』

◆第3回:8/21(水)『Jリーグをとりまく“職業” を考える』『職業と「意志」「役割」「能力」の関係を考える』※講義部分のみ

◆第4回:8/24(土)『職業と「意志」「役割」「能力」の関係を考える』※ゲストトーク、スタジアム見学ツアー、フィールドワークを開催

◆第5回:8/25(日)『自分のキャリアイメージプランを考える』

7/27(土)いよいよ「Jリーグ版よのなか科」スタート!!となるはずが、台風のためになんと初回から「開催延期」の事態に・・・

これからが少し心配になる出来事でしたが、無事8/7(水)初回を迎えることができました。

まずは“よのなか科”というプログラムの目的と、より良い学びと場とするために参加する上でのマナーをしっかり確認しました。そして、第1回目はクラブの「収入と支出」について考えました。自らサンガの社長になったつもりで、クラブの発展のためにどんなことをするのか考えます。

ワークをする選手たち。取り組む姿勢はその顔つきから見て取れるように、真剣そのもの!

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そして最後に、細川浩三事業本部長にお話をしていただきました。実際のクラブ経営の現状についてのお話は程ほどに、サンガの選手でもあった細川本部長から「これから君たちができるクラブへの貢献は何だと思う?」という質問が出されました。

戸惑う選手たちに細川本部長は、選手としてTOPチームや更には世界で活躍する選手となることが、クラブのためやサンガを支えるスタッフ、これからサッカーをする後輩たちのために君たちが<クラブに貢献できる最大のこと>だと教えてくださり、だからこそ、これからサンガ・世界で活躍する選手となったときのことを見据えて、サッカーだけではなく学校の勉強も同じくらいしっかりとすることがとっても大切だと続けてくださりました。なぜ勉強も必要なのか、その理由も一緒に考え、教えていただきました。

自分たちに出来ること、そのためにすべきことを聞いた選手たちは、目を輝かせながら自分のこれからのイメージを膨らませていました。

第2回目のテーマは『Jリーグがめざすものを考える』。最初のアイスブレイクからディベート形式で意見を出し合い、自分の意見やその理由を様々な立場で考えることに挑戦しました。

選手たちは言葉に詰まる場面もあり、時間をかけながら発言する選手もおりましたが、仲間やコーチたちと意見を出し合えるようになっていきました。

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とても和やかな雰囲気でたくさんの意見を出し合い、聞き手も耳を傾けることができていました。

また2日目は日曜日開催ということもあり、たくさん保護者の方が参加してくださりました。

選手たちは4グループで5日間のカリキュラムを行いましたが、参加された保護者の方でもグループをつくり、一緒によのなか科を体感していただきました。とても真剣に取り組んでくださる保護者グループの姿は、選手たちに良い刺激となっていました。

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写真は第1回目のスタートに行ったアイスブレイクでの作戦タイムの様子です。初回でしたが保護者グループを2つ作ったことで、保護者間も自然と戦闘モードに!

第3回目の講義の様子です。

この回ではサッカー産業をとりまく「職業」について考え、ブレーンストーミングで様々な角度から多くのアイデアを出すことに挑戦しました。

サッカーに関連する職業を個人で・みんなでと洗い出しました。知らなかった職業もあり、たくさんの人々に支えられ今自分たちがサッカーをできていることに気づいていきました。その気づきは感謝へと繋がっていました。

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またこの日は、第4回の講義内容も続けて実施しました。

職業を「意志」「役割」「能力」という観点で考えることをしました。このプログラムのクライマックスに向け、これからの自分について考え、自分と向き合う時間が少しずつ増えていきました。

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考えていくためのひとつの指標として、アカデミー出身の大先輩で今シーズンTOPチームキャプテンも勤める宮吉拓実選手のキャリアイメージプランも手にしました。

自身の意志と、他者からの期待と評価、それらを実現するための能力がどういったものなのか、具体的に考えるきっかけとなりました。

第4回目は、ホームゲーム当日の西京極スタジアムで開催しました!

最初にスタジアム見学ツアーに出発です。選手のロッカーやプレスルームを回り、VIP席や試合のベンチに座ったりもしました。

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続いて、2人のゲストスピーカーから自身の仕事やサッカーに対する想いを「意志」「役割」「能力」というキーワードを用いてお話いただきました。

<ゲストスピーカー>

◆パーソナリティー・レポーター 和田りつ子氏(日本サッカー協会元1級審判員、京都府サッカー協会理事)

◆京都サンガF.C. マーケティング部企画課 波夛野 寛氏(Jリーグ選手OB)

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ホームゲームの忙しい業務の合間に、とてもわかりやすくお話してくださったおふたり。スピーチ後はそれぞれすぐに自身の業務に戻られていたため、和田さんがイベントの司会進行をされる姿、そのイベントを裏方として統括する波夛野さんの姿をすぐ目にすることができました。お話されたことが実際に目の前で繰り広げられ、それを体感するという貴重な経験から、選手の中にはよりしっかりと話の内容が定着したことでしょう。

そして最後に、京都サンガF.C.で「フレンズスクエア」と称している場外のにぎわい広場で、試合に関わる様々な職業を探す「グループ対抗フィールドワーク」を行いました。

ただ職業を探すだけでなく、自分たちからそこで働く方々にインタビューすることも挑戦しましたが、選手たちはこちらの予想に反し、物怖じすることなくしっかりとヒアリングしてくれ、彼らをとても頼もしく想いました。

選手も保護者の方も、短い時間でしたがたくさんの情報を集めており、フィールドワークを通じ、試合を開催するためだけでも多くの人たちに支えられていることに気づくことができました。

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何より感謝すべきは、お仕事中にもかかわらず、彼らの質問に真摯に答えてくださった場外でサンガを支えてくださる皆さんです。

ヒアリング後にお礼を伝えると、彼らのためになるならこれくらいの協力は何も問題ないと言ってくださる方もいらっしゃり、このプログラムを進行する側としても改めてクラブは、本当にたくさんの人に「支えられ、愛されている」ということを知る機会となりました。

いよいよ最終回の第5回は、第4回の翌日に行いました。

始まって早々選手たちは、すごい笑顔でびっくりすることとなります。前日ホームゲームでベンチ入りしていた今年ルーキーのアカデミーOB選手、年代別日本代表にも選出されている上月壮一郎選手がスペシャルゲストとしていきなりの登場したのです。

上月選手はサンガでの「よのなか科」1期生でもあり、自分のキャリアイメージシートを投影しながら、中学生の頃のこと、今のこと、そしてこれからのことを「意志」「役割」「能力」を交え、お話してくれました。選手たちにとってはこれ以上ないモデルケースといえる先輩からのお話。聞いているみんなの表情は、とんでもなくキラキラと輝いていました。

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上月選手の貴重なお話を聞き終え興奮を沈めプログラムを進行しようした途端、想定外の更なるサプライズ!アカデミーOBで年代別日本代表にも選ばれている若原智哉選手が、何気なく練習前に顔を出してくれました。

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プロ選手になった先輩たちのお話に、こころも頭の中も大きな夢でいっぱいになった勢いそのままに、選手たちは今回のワーク「6年後のキャリアイメージプラン」を完成させました。

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彼らにとっての6年後は高校を卒業する年。どんな道に進み、どんな自分になっていたいのか。学んできた「意志・役割・能力」の視点で考えをまとめ、グループ内で発表します。

更にグループ代表はみんなの前で発表します。

グループ代表は6年後の自分になりきり、そのほかのメンバーは発表者自身が6年後の自己評価を書き記したコメントをそれぞれの役割になりきって発表しました。

全グループの発表も終わり、第5回目のまとめにもまだまだサプライズが!!

前日西京極スタジアムで試合に出場し、当日の練習後地域イベントに出かけた、上月選手と同級生・アカデミーOBで、年代別日本代表のキャプテンも勤める福岡慎平選手からのビデオレターが上映されました。

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福岡選手も中学生時代のことや大切に考えていることを力強く伝えてくださり、選手たちはその貴重なメッセージを聞き入っていました。

まさかの3つ目のサプライズでも、みんなビックリ!

今回、とても充実した全5回の「よのなか科」を実施することができました。この結果の要因は間違いなく、選手たち自身が前向きにしっかりと取り組んでくれたからに他なりません。

ここでの学びを、必ずこれからのサッカー人生に活かしてくれると信じています。

みなさま、是非とも明るく好奇心旺盛で元気いっぱい、未来のサンガを支える選手たち、サンガU-13に熱い応援よろしくお願いいたします。

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写真提供/京都サンガF.C.

なお今回は、2019年度Jリーグ版よのなか科ファシリテーター養成講座の一環として開催されました。

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