11月2日（土）いわてグルージャ盛岡ユースを対象に「ＯＢ交流会」が開催されました。
講師は、選手ＯＢの戸川健太さん（東京Ｖ～横浜ＦＣ～鳥取～福島）。現在は日本プロサッカー選手会やサッカー解説者としてご活躍をされています。
今回のＯＢ交流会は、“将来のために今、すべきことを考える“を目的として開催しました。
サッカーを小学生の頃に始め、中学校に進学する前にJクラブのセレクションを受験するも不合格。その時の挫折を糧に中学校の部活動では練習時間以外も自主練習に励み「セレクション合格者に絶対負けない」という気持ちで努力を重ねたそうです。
あわせて、サッカーというスポーツにおける「考える」ことの大切さを感じ、得意ではなかった勉強も意欲的にするようになったとお話しして頂きました。
高校生で東京ヴェルディユースに入り、周囲のレベルの高さに戸惑いを感じながらも自分に出来ること（仲間に信頼される・覚悟を持ってプレーする・ゲームを分析する力）を伸ばすことでチーム内の競争にチャレンジしていたそうです。「自分が信頼されていなければ人を動かすことができないし、分析する力がなければ味方に的確なコーチングをすることができない。だからこそ勉強し頭を使い、多くの試合を研究しサッカー理解を深めていった」と、お話しいただきました。
ケガを抱えていたことによりユースからトップへの昇格は出来なかったものの、大学への進学後も決して腐ることなくケガと自分自身に向き合い、1年生でのレギュラー獲得、そしてユニバーシアード日本代表に選出されるまでの実力を付け、複数のJクラブからオファーが届くほどの選手として成長しました。その後13シーズンにわたってプロサッカー選手としてご活躍されました。
戸川さんご自身がサッカーを始めた頃からプロになるまでの経験をお話しいただくことで、プロサッカー選手というご自身の経験ではあったものの、それに限らず「夢を持つこと」「努力すること」「諦めないこと」はこの先の長い人生においても大事なことだと伝えて頂きました。プロを目指す上でのリアルな道筋を含めて、今の選手一人一人がサッカーに対する向き合い方を見つめ直す有意義な機会となりました。
写真提供／いわてグルージャ盛岡
