このトレーニングは、前半で実践したトレーニングと後半のトレーニングの主要ブロックをつなぐ役割を果たします。
前半のトレーニングで学んだ「強度の高い前からのボールを奪いに行くプレッシング」「素早いトランジション」 をベースにしながら、以下の重要なプレー原則を新たに導入します。
このトレーニングは、意図的に複雑かつ包括的に設計されています。
プレッシング、ポゼッション、前進、トランジション、カウンタープレスといったすべての局面を組み合わせ、高いテンポで連続的なトレーニングを行うことで、選手をフィジカル・メンタル・戦術のすべての面で「前進志向のプレースタイル」に向けて準備させます。
このトレーニングの大きな特徴は「2つの得点方法」にあります。
チームは以下の2つの方法で得点できます
これはロジャー・シュミットの下記のゲームモデルの本質を表しています。
3チーム(各6人)+フリーマン2人で構成され、ピッチは3つのゾーンに分けて設定されます。各ラウンドの開始時には、それぞれのチームが1つのゾーンを担当し、中央のチームが守備側としてプレーします。
得点方法
チームは以下の2つの方法で得点することができます:
プレーの流れ
この構造により 「速く、連続的で、競争性の高いトレーニング環境」が生まれます。
戦術的意義と指導のポイント
このトレーニングの目的は、ゲームのあらゆる局面において主体的かつ連動したプレーを身につけることにあります。
前向きにボールを奪いにいく守備、安定したボール保持、縦方向への前進、そしてボールロスト直後の即時カウンタープレスといった要素を一体的に組み合わせることで、チームとして一貫したプレースタイルを形成していきます。
① プレッシャー下での前進プレー
ボールを保持しているチームは、単にボールを失わないことだけでなく、明確な意図を持って前進することが求められます。
これは実際の試合で見られるプレーであり、中央の選手を起点にプレッシングを打開、または回避する形を反映しています。
② 即時トランジションとカウンタープレス
ボールを失った瞬間、チームは即座に、かつ全員で反応することが求められます。
ボールロストは攻撃の終わりではなく、再びボールを奪うためにプレッシングを開始する合図であるということがこのトレーニングの重要な原則になります。
③ チームとしてのハイプレス
中央のチームは、今までのトレーニングで習得したプレッシングの原則をそのまま適用します。
数的不利な状況であっても、効果的なプレッシングによって次のことが可能になります。
これにより、これまでのトレーニングとの明確な繋がりが生まれます。
④ プレッシング時の役割分担
プレッシングを行うチームは、コンパクトな三角形を形成し、役割を流動的に入れ替えながらプレーします。
ファーストディフェンダー
選手間の距離(5〜8メートル)と絶えずポジションを調整することが、コンパクトさと守備のコントロールを維持する鍵となります。
このトレーニングのすべての要素は、特定の行動を引き出すために意図的に設計されています。
効果的にトレーニングを行うために
コーチの役割は、トレーニングの目的と意図を明確にし続けることです。
これは単なるウォーミングアップではなく、チームのプレースタイルを形作るためのトレーニングです。
この6v6v6+2のトレーニングは下記事項を狙いとしています
このトレーニングは、ロジャー・シュミットのプレースタイルの基盤となる重要なプレー原則を選手にしっかりと定着させる役割を果たします。