試合の見どころ

東京と大阪の両雄が、国立を舞台に火花を散らす。
FC東京は今季、昨季まで新潟を率いていた松橋 力蔵監督を招聘し、新たなスタートを切った。3バックの新機軸を持ち込んだものの、ここまでわずか2勝で18位に沈んでいる。前節はＣ大阪と引き分け、これで8試合勝利なしとなった。11試合で8得点と攻撃面に課題を抱えており、このポイントをいかに高められるかが重要なテーマとなっている。
一方で15歳の北原 槙をはじめ、土肥 幹太、俵積田 晃太ら生きのいい若手が揃っており、彼らの果敢なプレーが苦しむチームを好転させるファクターとなりそうだ。
対するＧ大阪は前節、横浜FCと引き分け、連勝はならなかったが、山下 諒也が2試合連続ゴールを記録し、イッサム ジェバリも好調を維持する。
質の高い攻撃陣が揃う一方で、中谷 進之介を軸とした守備の安定感も光る。スペイン出身のダニエル ポヤトス監督の下、昨季は4位と躍進を遂げたチームには高い組織力とタレント力が備わっており、現在は12位に留まるが、ここから上昇気流に乗っていく可能性は十分だ。
両者の昨季の対戦成績はＧ大阪が1勝1分で優勢だった。1-0、0-0と、2試合ともにロースコアの展開となっただけに、今回も1点を争う緊迫した一戦となりそうだ。