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FUJI XEROX SUPER CUP 2016

2015/2/19(金)14:50

誇りを持って広島らしい戦いを【広島側プレビュー】

昨季のチャンピオンシップ決勝と同カードということもあり、劇的な戦いも期待できる大一番だ。
昨季のチャンピオンシップ決勝と同カードということもあり、劇的な戦いも期待できる大一番だ。

過去3度出場し3回の優勝を果たしている広島にとってのFUJI XEROX SUPER CUPは、確かに「縁起のいいタイトル」(青山 敏弘)であることは間違いない。だが一方で、森保 一監督の口癖は、全くもって真実だ。「過去の結果は、将来を何も保証してくれない」のである。

特に相手がG大阪であれば、なおさらだ。確かにチャンピオンシップでは広島が勝利した。だがそれは決して、広島らしさを全面に押し出した結果ではない。ミスの連発から苦境に立ち、ギリギリの勝利を手にしたにすぎない。その直後の天皇杯では完敗を喫し、2014年にG大阪がJ1に戻ってきて以降、公式戦では2勝2分5敗。チャンピオンシップの成果は、広島にとっては気休めにもならないのである。

まして、昨年のG大阪戦で2得点をあげ、チーム得点王(21得点)に輝いたドウグラスが移籍してしまったことは、懸念材料だ。ピーター ウタカや宮吉 拓実といった実績組が加わり、能力の片鱗はキャンプで確認できたが、彼らが広島で機能するかどうかは、正直やってみないとわからない。キャンプの練習試合で4試合連続得点を記録している茶島 雄介という新星にも期待がかかるが、彼がどこまでやれるかもまた、未知数だ。

ただ、昨年も高萩 洋次郎(FCソウル)や石原 直樹(浦和)が抜け、不安に満ちた状況で開幕を迎えていた。今年は「そこまでの喪失感はない」(佐藤 寿人)のも事実。浅野 拓磨がブレイク期を迎え、ミキッチ・柏 好文・清水 航平の「ワイド三羽ガラス」は誰が出ても決定的な仕事ができる。最終ラインにしても「水本 裕貴・千葉 和彦・塩谷 司に加え、佐々木 翔も日本代表クラス」と森保監督が胸を張るほどの陣容だ。

不安があるとすれば、むしろ「鉄板」のボランチだろう。青山 敏弘は万全だが、チームの絶対的な戦術リーダーである森崎 和幸がキャンプ中に故障。既に復帰し、練習試合にも出場しているが、調整が遅れてしまったのは否めない。もし出場が困難な場合、クラブワールドカップで大きな成長を見せた丸谷 拓也が代役となる。彼も球際が強くてボール奪取能力には定評があり、ミドル・ロングレンジのパスによる展開力もレベルが高いが、森崎和の持つゲーム全体のコーディネート能力は他の誰であっても、替わりが利かない。不安は残るが、そこは全員でカバーしていくしかあるまい。

「どういう展開になるかわからないが、面白い試合になることは間違いない」と青山は言う。「2016シーズンの開幕を飾るFUJI XEROX SUPER CUPに出場できる2チームのうちの1つが我々だということに誇りを持ち、我々らしい戦いをお見せしたい」と森保監督も意気込む。エンタテイメントとしても非常に質の高かった昨年のチャンピオンシップのような、劇的な戦いも期待できる大一番。キックオフの笛は2月20日(土)13:35から、日産スタジアムで鳴り響く。

[文:中野 和也]

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