ファーストシュートが決勝点。接戦を制した柏が順位を入れ替える
横浜F・マリノス
監督
この(約)半年間のリーグ戦のホーム最終戦で勝利を収められなかったのはすごく残念ですし、ファン・サポーターの方々には本当に申し訳なく思っています。自分たちが狙いを持った形で試合をある程度運べた中、時間帯や失点の仕方が同じような形で良くありませんでした。柏の狙いの形だと分かっていたところで、守り切れず、先制されたのが痛かったです。もちろん後半は得点を取って逆転しにいったところで、選手たちはスタジアムの後押しを受け、ゴールを目指して最後まで戦ってくれました。ただ、最後やその前の崩し切る、点を取る精度や質が上がっていかないと、ゴールが遠いと感じました。 --今季3バックの相手と七度戦い、1勝1PK負け5敗となりました。その原因をどのように感じられていますか。確かに4枚のブロックと5バックでははがし切る術が足りないと感じているところです。それを解消できるのが個の力なのか、より人数をかけるのか、より徹底した形を構築するのか、いろいろな方法はあると思いますが、レイソル相手であれば、まずは前線の同数のところで勝負し切れるクオリティーとパワーとキャラクターは必要だと感じています。 --前節・鹿島戦の強度を基準にすれば、今日の試合はその基準に達していたのか、それとも達していなかったのか。どのように感じられていますか。昨季からのレイソルとの過去公式戦5戦のスタッツと比べれば、いつもレイソルが60%以上保持し、シュート数も相手が圧倒的に多かった点を踏まえれば、相手が前からあまりプレスに来なくなった要素はありますが、セカンドボールを拾う回数は五分、シュート数ではこちらに流れがありました。細かいスタッツは見ていませんが、パッと見た感じ、自分たちの戦い方で戦えた部分は多いと感じています。レイソルが去年からのスタイルでやっていたものが、自分たちが抑えられたのか、相手があえて出さなかったのかは分かりませんが、戦えたのかなと。でも結果は負けで、前半のワンチャンスで点を取られ、自分たちは決定的なところのクオリティーが出せなかった。そこはしっかりと受け止めて、改善していかないといけません。
柏レイソル
監督
われわれとしてはより攻撃的にボールも試合も支配する形でプレーしたい。それを目指して日々トレーニングしていますけれども、今日はそれがなかなかできない試合展開となってしまいました。それにもかかわらず、われわれがいま必要としている勝点3を取れたところは評価できると思いますし、やはり内容が良くても勝てない試合というのもあります。一方で内容が伴わなくても勝点を重ねて次につなげる、それが必要なときもあります。特に上を目指す、タイトルを目指すためには、時には今日のような形で内容が伴わなくてもしっかりと勝点を取り、そして反省とともに次につなげる。そのようなことが必要かと思います。マリノスさんのほうが長いボールが多く、それをしっかりと収めてセカンドボールも勝ち、そしてわれわれが期待するようなプレーにつなげていました。なかなか自分たちのリズムが作れませんでしたけれども、そのような内容にもかかわらず失点ゼロで試合を終え、そして重要な(勝点)3を取れたことは評価できる部分かと思います。 --攻撃がうまくいかなかったぶん、守備陣が踏ん張っていたと思います。彼らの評価を聞かせてください。確かに守備の部分は評価できると思います。われわれとは若干攻撃の特徴の違うマリノスさんの攻撃、特にクロスやセットプレーから危険なプレーをしてくるチームに対して、しっかりと失点ゼロで試合を終えるということは評価できますし、それが今日の勝点3につながった部分かと思います。 ただ、それに満足するのはわれわれのスタイルとは違います。われわれはより攻撃的に試合を進め、そして試合もボールも支配する形でより多くのチャンスを作る。そこを目指しています。守備も重要ですけれども、試合全体の内容に関しては、やはり満足いかない部分のほうが多かった試合でした。
柏レイソル
--得点シーンを振り返ってください。(クロスの)ボールが良かったです。毎週あそこに飛び込もうと自分で言い聞かせて試合に入るのですが、いざ試合になるとマイナスに行ってしまうことが多いので、今日は体が動いてあそこに入れて良かったです。 --育成組織を横浜FMで育った中で、このスタジアムで点を取った意味は?このクラブで育ったので特別な思いを持って試合に入りました。1点取れればいいなと思っていました。 --それが加入後初ゴールとなりました。ゴールが取り消されてしまったシーンもあったし、正式に点を取れたのはうれしかったです。けれど、もう少しゴール前でパワーを使えるようなシーンを増やせたらいいなと思っています。
--個人のパフォーマンスについて。ひどかったと思っています。前半からなかなか自分たちのペースがつかめず、ボランチとして今日は(最終ラインに)落ちる機会が多かったですけど、その中でもなかなかチームのリズムを生み出せず、逆に相手のダブルボランチのほうがうまくボールを循環させていたので、そこはもっと見習わないといけないと思いました。 --左に流れて三丸 拡選手を生かすシーンや突破を図る場面もありましたが。1本はミツくん(三丸)に良い形で蹴ることはできましたが、それ以外のところはあまり効果的ではなかったのかなと思っています。そこはもっと中で選手たちと話し合って、やり方も変化を加えながらやっていかないといけないのかなと感じています。 --今年も試合に出続けている中、苦しいシーズンですが。そうですね。やっぱりチームとして苦しい試合が多かったです。でもその中で試合に出られていたのは大きいので、この経験をしっかり生かしたいと思います。
横浜F・マリノス
GK 1
朴 一圭
--悪い内容ではありませんでしたが、その一方でゴールへの道筋も描けなかったように感じます。(守備では)相手がボールを自分たちに持たせたのか、うまくプレスに来られなかったのか、いろいろな要因があると思います。ただ攻め筋は僕も後ろから見ていて、どう切り崩していけばいいのか、相手がうまく5バックで守っていたので正直、難しく感じていました。ファイナルサードでもう少し仕掛けるとか、シュートの本数を増やすとか。逆に何度もやり直すと、相手もイヤだと思います。強かったときのマリノスはその印象があります。ダメだったらもう一度やり直して逆に持っていくような。その手前までは行っている中、かみ合っていないわけではありませんが、もっとチャレンジしていいのかな、とは感じています。 --3バックの相手に7戦で90分間内の負けが五度目となりました。最終節の相手・東京Vも3バックですが、どのような戦いを目指しますか。柏を攻めあぐねたのは事実です。自分としてもすごく水戸以上にやりづらさを感じました。勇気を持って差し込んだほうがいいのか、もっとテンポを上げたほうがいいのか。ヴェルディさんはけっこう走ってくるので、前節・鹿島戦に近いイメージはあります。走り負けない、戦い負けない、やり合ってくれるチームなので相性は良いのかなと。構えられると難しくなるので、その意味ではやり合ってくれると助かります。なかなか勝てていない中、(勝ち負けが)順位にも関係してくるので、最後はしっかり勝ちたいです。
MF 34
木村 卓斗
--26歳の誕生日での復帰戦となりました。去年の誕生日を迎えたときは正直悔しいというか、地獄というか……。家族のLINEには「1年後は自分が健康で試合に出ているのが当たり前になれるようにまた1年間頑張る」とメッセージを送りました。それをかなえられたのはうれしいですが、誕生日は毎年来るので、特別に意識したことはありません。僕にとってシーズンが始まる前にも言いましたが、一試合一試合が大事な身です。上に行くか、下がっていくかという身なので、一試合一試合にすべてを懸けている状況で、今日も必死に自分の存在価値を出して、チームの勝利に貢献することを意識しました。 そもそも大卒は世界的に若い選手ではありません。もう4年目ですし、去年をケガで棒に振って、当然焦りもあります。僕がプロに入る前に思い描いていた年齢での立ち位置ではありません。そのギャップに自分がイヤになったり、自分を批判的な目で見ることもありますが、起こってしまったことは仕方ありません。もう僕は1つのトレーニング、1つのプレーが僕の1年後、2年後を左右する身なので、それを肝に銘じてプロ1年目と同じように謙虚におごらず、誠心誠意やっていきます。 --プレーオフラウンドを含めて残り3試合、どのようなパフォーマンスを目指しますか。前節・鹿島戦で(宮市)亮くんが声かけしてくれましたが、強いマリノスを知っている選手が少なくなってきた中、マリノスとはこういうクラブだというのを伝えられました。僕たちみたいな若くてまだまだ経験の浅い選手が試合に出て勝っていない現実にあり、甘えてはいけないと多分、亮くんは思って言ってくれたのだと思います。 大島(秀夫)監督を含めて、僕も練習から選手たちをプッシュして底上げをしようとやっていますが、選手の個々の力がまだまだ足りないところがあるから、そのようなプッシュの仕方になっているところがあるのだと思います。もっと僕たちが危機感を持ってやらないと、このまま落ちていってしまいます。僕にとってマリノスで試合に出るのはそう簡単なことではないし、それを上の人たちも思っているのだと思います。ただ出られている現実があって、僕自身も亮くんの言葉で問い詰められました。そういった危機感を持つ集団でありたいし、そのギャップを早く埋めないと大変なことになります。僕がリーダーというか、追いついて追い越す存在になれるよう、引っ張っていくじゃないけど、先頭に立ってやらないといけないと感じています。