2026/5/23 (土) 19:00 KO
地域リーグラウンド WEST 第18節
京都サンガF.C.
京都
1
-0
V・ファーレン長崎
長崎
51'
入場者数: 14,491人
天候: 曇り|気温: 19.7℃|湿度: 71%
彩った“花道”。京都、惜別の完封勝利
京都サンガF.C.
監督
退任を決めてから(J1百年構想WESTグループ地域リーグラウンド第12節・)神戸戦、(前節・)広島戦、そして(今節・)長崎戦と、この2週間弱の時間は本当に、退任を伝えるタイミングや「自分の下した決断は正しかっただろうか?」と思いながら、逡巡しながら、毎日を過ごしていました。ほとんど寝れなかったし、それを美学にするつもりはありませんが、それくらい自分の中で最後を迎えるにあたって「今日で終わりだな」ということが清々しい気持ちではなくて、むしろ今日あれだけのサポーターに声援をもらい、こんなに多くの人に支えられて、自分は5年半ここで監督をしてきたんだなということをあらためて感じました。 監督というのは、普通は成績が悪くて契約解除になるか、もしくはいろいろな理由で最後に退任の挨拶ができないケースが多い中、こういう舞台(試合後のセレモニー)を作ってくれたクラブに感謝しています。何より、来季にはいない監督と一緒にこの2週間、サンガタウンで、スタジアムで、一緒に戦ってくれた選手やスタッフたちのすごさ、彼らの人としての素敵さ、そういうものをあらためて監督として学んだ気がします。 僕は高校生まで京都でサッカーをして、たくさんの人にお世話になり、そして50歳を過ぎてから京都で監督をする機会をもらいました。京都にいた40年前、この亀岡の地にこんな感動空間ができることはまったく想像していませんでした。でも、いつか京都の人たちがスタジアムを満員にして、たくさんの声援でアンフィールドのようになれたらいいなと思っていました。 今日、皆さんから受けた声援。皆さんが発したエネルギー、それを受けた選手たちの躍動感というのは、心に確実に刻まれました。今後のことはまだハッキリ決まっていませんが、自分の成長なくして選手に向き合うことはあり得ないと思っています。監督として、人として、努力を重ね、自分が選手にふさわしい監督になっていきたいと思います。その姿勢は、選手にも伝わると思います。 --試合について。このサッカーは配置や戦術はもちろん大事ですが、ホイッスルが最後に鳴るまで120%のエネルギーで戦わないといけません。今日は相手コートでのプレッシングやボールを奪うところは非常に力強さがありました。前後半を通じて、長崎さんの時間帯はほぼなかったと思います。欲を言えば2点目、3点目を取らないと、もしかしたら逆転されていたかもしれません。そういう試合運びや決定力は、僕が言うことではないのかもしれませんが、今後の課題だと思います。
V・ファーレン長崎
監督
試合の前からこういうゲーム展開というか、流れに関して想定はしていた中で、粘り強さはすごくあったと感じています。ただ、最後まで相手のゴールを揺らすことができなかったということは、選手の起用とかそういう全体的なところで、いろんな意味で参考になるようなゲームだったと思います。 --今日のゲームを踏まえて、次のプレーオフラウンドで一番自信になると感じたところ、また評価できるところを聞かせてください。相手はまた違う形なので、どういう画を描くかというのはまだこれからです。 こういう非常に難しい相手に対して耐えながら、そしてチャンスをうかがうような部分もあったと思うので、その部分に関しては良かったとは思いますが、やはり勝利できなかったことというのは残っていきます。そこをどれだけのもので埋めていくか。残り2試合に対しての準備だったり、われわれが選手たちに求めるものをちゃんと構築していかないといけないなということは感じました。
連敗していたので負けられなかったし、完封勝利できて良かったです。何がなんでも勝って、最後に曺さん(曺 貴裁監督)を送り出すんだという気持ちでプレーしました。みんなにも、そういう雰囲気がありました。(久しぶりの先発だったが)自分としても良い準備はしていたので、今日のプレーに驚きはないというか、自分を褒めたいですね。 --印象的なプレーが後半に2つあります。1つ目はゴール前で相手のシュートを防いだプレー、もう1つは京都での初得点と思われた幻のゴールです。普段からシュートブロックの練習はみんなでしているので、それがしっかり出せました。ゴールは、あれが決まっていれば120点でしたね。曺さんとは本当に言葉にできないぐらい濃い時間を過ごさせてもらったので、最後は一緒に喜びたいなと思って曺さんの下へ一目散に走っていきました。 --曺監督から学んだことは?サッカーもそうですけれど、一番は人として大事な部分を、この4年間で教わったと思っています。一回りも二回りも成長できましたし、本当に感謝しています。曺さんからは「小事が大事」という言葉をもらいました。小さいことや細かいことが、大きなことにつながるという意味ですが、本当にそのとおりだなと思いました。CBのポジションは99%良いプレーをしても、1%のミスが失点につながって敗戦の責任になります。本当にこの言葉を教訓にして、これからも成長できるように頑張りたいです。 --次の試合から曺監督の指揮ではなくなりますけれど、どういったところを継続していきたいですか?本当に寂しくなるんですけれど、やることは変わりません。サポーターに勝利を届けられるように、頑張りたいです。来季はACLEもあるので、自分ももっともっとやらなきゃいけない。(自分に)厳しく、頑張りたいです。
V・ファーレン長崎
--ラファエル エリアス選手のところは1つポイントだったと思います。どうイメージして入りましたか?チャンスメークがすごく得意な選手だと思っていたので、起点を作らせないようにというところは考えて入りました。 --形上、同数になるところもあるのでけっこう難しさはあったのかなと思います。それは3バックでやっている以上、1対1で負けないというところは基本だと思うので、そこで勝てるかどうかが試合の流れを大きく左右するのかなとは思います。 --先に失点を喫してしまい、最終的に敗れてしまいました。試合直後ではありますけど、櫛引選手から見て、この試合の勝敗を分けたポイントはどういったところだと思いますか?映像を見ていないので何とも(言えない)ですけど、さっき言ったみたいに、ゴール前のところとか。全体的にちょっとボールを握られる時間も多かったので、そういうところを少しでも自分たちが押し返して、少しでもボールを保持するというところはやっていかないと、J1では厳しいのかなと思います。
京都サンガF.C.
MF 7
奥川 雅也
もう一度自分たちのサッカーを取り戻そうという練習をしてきました。自分たちが試合に勝つ上で一番必要なベースのところが、ここ何試合かは自信をなくしていたというか。今週はプレーを前へ向ける、それをより多くすることを取り組んできました。今日は90分を通して、みんな前を向いてプレーしていたことが、僕らに勢いをつけたかなと思います。守備の部分ではいつもどおり、相手にプレスを掛ける。攻撃でボールを持ったときに(連敗中は)後手に回るというか、相手のプレスにビビってボールを後ろに下げるプレーが多かったので、まずは前を見ることは心がけていました。 --決勝点をアシストした場面を振り返って。後ろに下げようかなとも思いましたが、練習で前を向くプレーは植えつけられていました。そこに良いタイミングで(中野)瑠馬がサポートに入ってきてくれました。けっこうギリギリのタイミングでしたけれど、信じてパスを出したことを瑠馬が感じ取ってくれて、良いワンツーになりました。そして顔を上げたときにハファ(ラファエル エリアス)が動き出していたので、ハファにつなげようというプレーでした。 --6連戦が終わり、今節は1週間の準備期間があったから立て直せた部分もあると思います。一方で曺 貴裁監督が去就を明確にしたことによる影響は、心理面でありましたか?曺さんなりのメッセージだと思います。悪いイメージのまま去るのは本人としてもイヤだったと思いますし、練習でもう1回「勝つための練習をする」ことを週明けに言っていて、実際に激しい練習をしています。そういうものをもう1回、僕たちが思い出させてもらった1週間でした。 --曺監督がいなくなりますが、今季は残り2試合あります。どう戦っていきますか?曺さんがいなくなって、サッカーがどう変わるかまだ分かりませんけれど、この強度のベースは誰が監督になっても必要なことだと思います。そこにプラスして、何か新しいものが加わってきたら、自分たちのサッカーも変わると思う。そこは、これからです。まずは曺さんがサンガに残してくれたベースを、崩さないでいきたいなと思います。
MF 18
松田 天馬
みんな前へ矢印が向いていたし、そのあとにボールを失ってもエネルギーは落ちないで、前からプレスを掛けられていたと思います。あとは最後のクオリティーだったり、そういう部分は課題になりますけれど、姿勢は見せられたのかなと思います。 --得点が決まったあと、選手たちが曺 貴裁監督の下へ一直線に向かいました。あれはみんなで決めていたんですか?いや、もう自然にですね。そういう気持ちで試合に臨んでいました。(歓喜の輪の中にいた)あの瞬間だけ、泣きそうになりましたね。でも、終わってからは大丈夫でした。 --曺監督の下でプレーするのは今年で9年目です。ここで話し切れないくらい長くなるんですけど、本当にいろいろありました。一番はあれじゃないですか、(2018年の)湘南のルヴァンカップ決勝でインアウト(途中出場・途中交代)されたことじゃないですか(笑)。あとは京都でJ1昇格したときも、すごく印象に残っています。あのシーズンは、よく自分をキャプテンにしたなと思います(笑)。なんでなんだろうな、って聞いてみたいです。でも目標というか、そういうのは達成できたので、少しでも力になれたら良かったかなと思っています。 --曺監督が5年半で京都に残したもの、築き上げたものは?今日の試合が終わったあとも、やっぱり本当に偉大な人だなと思ったし、サポーターの皆さんからの「曺 貴裁、キョウト!」のコールがなくなるのが違和感でしかないんです。でも、あらためて本当にすごく大きな存在だったなと感じると同時に、いなくなっても僕自身、本当に……まだ未知ですけれど、やっていかなきゃなという使命感みたいなものは感じました。