シャレン!Jリーグ社会連携
FC大阪
FC大阪カーボンニュートラルアクション!サッカーを通じた未来の共創。
FC大阪は国の掲げる2050年脱炭素社会目標達成に向けて、OSAKAゼロカーボン・スマートシティ・ファウンデーションへの参画、また試合運営をはじめとしたCO2排出量の算定、可視化を実施し、脱炭素社会を目標とした「カーボンニュートラル アクション・プラン」を策定。循環型社会に向けてホームゲームではパートナー企業と共に廃食油を回収し、将来的にはリサイクル燃料としての活用を目指す活動を実施。プロスポーツクラブとして国内初のSBT認証を取得。主体となって脱炭素社会を目指して普及啓発や行動変容を訴求することで、今後の持続可能なまちづくりに貢献していきます。
- 活動場所
- 東大阪市花園ラグビー場
- 協働者
- 行政、企業、ファン・サポーター、一般社団法人
- 協働者名
- 植田油脂株式会社、株式会社バックキャストテクノロジー総合研究所、OSAKAゼロカーボン・スマートシティ・ファウンデーション
協働者の声
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植田油脂株式会社 総務経理部/松本 奈美 氏
クラブで集めた廃食油がハンドソープとなり、一部のトイレで使用させていただきました。家庭からでる廃食油がバイオ燃料や再利用できる資源になるという認識はまだまだ低く発生量も少なく9割が廃棄されております。家庭の廃食油を回収し再エネルギーに利用するという取組みは持続可能な社会を形成する活動に必ず繋がります。
活動詳細情報
1. 公式サイト①
2. 公式サイト②
3. 産経新聞
ストーリー
2050年脱炭素社会目標達成に向けて、CO2排出量の可視化と削減を目的とした活動を開始。大阪府市と多様な立場の関係者から構成されるOSAKAゼロカーボン・スマートシティ・ファウンデーションに理事企業として参画。また2022年5月に株式会社バックキャストテクノロジー総合研究所と業務提携を締結し、同社が開発、提供する会計情報等からCO2排出量の算定や削減効果測定を可視化するシステム「環進帳」を用いて組織運営、試合運営の全般に渡るCO2排出量の算定、可視化。結果としては、2021年シーズンの事業活動によるCO2排出量は205.77トンで、観客の移動による排出量が8.36トンとコロナ禍の影響により思ったよりは少なかったが、遠征に伴う排出量や試合規模により観客移動の排出量が増えることが明確になりました。
これらの結果を用いて「カーボンニュートラル アクション・プラン」を策定し、活動を推進しています。
10月にはプロスポーツクラブ国内初のSBT認証を取得し、国際機関に登録することでより一層活動ゴールを明確に設定しました。
オリジナルクリアファイルなどのグッズの素材をOSAKAゼロカーボン・スマートシティ・ファウンデーション参画企業の石灰石を主原料とした素材「LIMEX」で制作し、サッカー教室等のイベントにて配布し、参加者の皆さんにも手に取って環境保護を感じてもらえるよう工夫を重ねています。
また年間を通じて、パートナー企業である植田油脂株式会社の協力の下、ホームゲーム開催時に家庭で出た廃食油の回収を実施。回数を重ねるごとに廃食油を持って会場を訪れるサポーターが増え、クラブ、パートナー企業、そしてサポーターが三者一体となって循環型社会への一歩を踏み出すことができました。将来的にはリサイクル燃料としての遠征などの移動に活用することを目標とし、サポーターと共に進めた循環型社会への取組みがクラブを支えていると実感できる活動とすることを目標としています。
地域行政、企業や地域団体とクラブが両者の情報を共有し、相互に認識した上で課題解決に行動することこそが、多様なステークホルダーとの接点を持つスポーツクラブの使命であると捉えており、クラブが主体となって様々な問題に関する普及啓発や行動変容を訴求することで、さらなる持続可能なまちづくりに繋げていきます。