シャレン!Jリーグ社会連携
FC東京
スタジアムへ続く歩行者天国 ~地域とつなぐ青赤ストリート~
FC東京と調布市では、ホームゲームに合わせて関係各所と連携した「調布市×FC東京まちづくり実行委員会」をつくり、飛田給駅からのスタジアム通りを歩行者専用道路として「青赤ストリート」を開催しました。駅を降りてからスタジアムまでの通り沿いに17台のキッチンカー出店、地元コミュニティFMの進行によるステージでの選手トークショーのほか、調布市によるフードドライブやパラスポーツの体験、地元で活動するチアリーディングや調布よさこいの披露、スポンサーによる参加型ゴミ拾い企画など多種多様な内容で、ファン・サポーターはもちろん地元や近隣の住民の皆さんにも大いに楽しんでいただくことができました。
- 活動場所
- スタジアム通り(飛田給駅~味の素スタジアムまで)
- 協働者
- 行政、企業、住民、NPO、協議会、スタジアム、民間団体、商工会、飲食店、選手、一般社団法人
- 協働者名
- 調布市、調布市観光協会、調布市商工会、公益社団法人調布市体育協会、飛田給小学校地区協議会、飛田給自治会、株式会社東京スタジアム、株式会社シミズオクト
協力:京王電鉄株式会社
協働者の声
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調布市 都市整備部長/八角 千里 氏
青赤ストリート開催には多くの課題があり、クラブと行政の連携のみならず、地元自治会をはじめとした関係団体等の協力が無ければ実現不可能でした。言い換えれば、クラブが20年以上、地域に根差した活動を継続してきた歴史そのものであり、地域とクラブの関係を象徴するイベントとして定着させていきたいと思っています。
活動詳細情報
1.公式サイト
3.調布市HP
ストーリー
FC東京と調布市では、ホームゲームに合わせて関係各所と連携した「調布市×FC東京まちづくり実行委員会」をつくり、飛田給駅からのスタジアム通りを歩行者専用道路として「青赤ストリート」を開催しました。駅を降りてからスタジアムまでずっと楽しめるこの企画では、通り沿いに17台のキッチンカー出店、地元コミュニティFMの進行によるステージでの選手トークショーのほか、調布市によるフードドライブやパラスポーツの体験、地元で活動するチアリーディングや調布よさこいの披露、スポンサーによる参加型ゴミ拾い企画など多種多様な内容で、ファン・サポーターはもちろん地元や近隣の住民のみなさんにも大いに楽しんでいただくことができました。当日のスタジアム来場者34,802人のうち、アンケート結果によれば25,753人(74%)が「青赤ストリート」を訪れています。
「青赤ストリート」は、調布市と繋いできた積み重ねなくしては実現しなかった企画です。調布市は基本計画の中で「FC東京等と連携したスポーツ振興等の推進」を掲げて1999年(平成11年)から連携をスタートさせています。いまや20年以上が経ち、多岐にわたる年間の連携事業数が40を超えるまでとなっています。具体的には、障がい児・者向けの「あおぞらサッカースクール」や「高齢者体操教室」、「子どもサッカー体験教室」など老若男女に向けたスポーツ教室をはじめ、市の主催事業や各地域でのイベント連携、最近ではSDGsの観点で平和事業やフードドライブ、まちの清掃活動も実施しています。これだけ多くの連携事業を生みだしてこられたのは、市役所で定期的に実施される情報交換会や庁内横断的なプロジェクトチームといった組織的な連携とあわせて、担当者の熱い想いと信頼関係の積み重ねであることは言うまでもありません。
「青赤ストリート」計画後、開催に向けて関係各所との折衝では多くの困難がありました。路線バスやタクシー会社との調整、道路使用や警備計画、看板設置における警察との調整、地域住民の理解と協力。それらの課題を、連携した各団体の担当者や地域のみなさんの熱い想いとともに、一つ一つ解決しながら企画の実現へと歩みを進めていきました。
直前までさまざまな調整がありましたが、結果としてファン・サポーターはもちろん、出店した企業や地元団体、そして地域のみなさんから次回開催を楽しみにしているという言葉をいただくことができました。 また、調布市には別の自治体やスポーツ団体から「青赤ストリート」や連携事業をどのように実現しているのかという問い合わせがあるそうです。担当者は一朝一夕に実現した企画ではないことを丁寧に説明し、FC東京が地域で果たしている大きな役割を伝えてくれています。これからもFC東京がこの地域にあって良かったと思ってもらえるように、熱い想いのリレーションを高め合いながら、地域の方々が笑顔でFC東京を通じて幸せになれる取り組みを継続していきます。