シャレン!Jリーグ社会連携
FC岐阜
FC岐阜のパラスポーツにかかる取り組みについて
FC岐阜は、障がいのある方にもサッカーやスポーツを楽しんでもらいたいという想いから、障がい者スポーツの普及に取り組んできました。2022年11月には、FC岐阜が初めて主催者として、パラスポーツイベントを開催しました。「障がいがある方もない方も、誰もが参加し楽しむことができるパラスポーツを体験し、一緒にサッカーやスポーツを楽しむ!」をテーマとして実施し、多様性を認め、誰もが個性や能力を発揮し活躍できる社会を願っています。
- 活動場所
- JAぎふアグリパーク鈴ケ坂
- 協働者
- 企業、ファン・サポーター、都道府県サッカー協会、選手、一般社団法人
- 協働者名
- モレラ岐阜、一般社団法人岐阜県サッカー協会、JAぎふ、FCプログレッソ、IGSユニバーサルスポーツクラブ
協働者の声
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モレラ岐阜/森島 愛 氏
日々地元スポーツの底上げ貢献として、FC岐阜様と様々な取り組みをしており、その中のひとつとして今回の「パラスポーツフェスティバル」の開催をしました。たくさんの方にスポーツの楽しさや、“パラスポーツ“の存在を知ってもらうきっかけ作りができたと実感しています。
活動詳細情報
1. 公式サイト①
2. 公式サイト②
ストーリー
FC岐阜は、県内初のプロスポーツクラブとして、これまで多くの地域貢献活動を行ってきましたが、スポーツを不自由なく楽しめる方はもちろん、障がいのある方を対象とした様々な活動も行ってきました。
活動の事例としては、2008年のクラブ創設以来実施している進行性筋ジストロフィーの患者さんを中心に結成された電動車椅子サッカーチームとの交流事業、就労支援センターで働く方の自立支援を目的として、FC岐阜のホームゲームゲーム運営に携わっていただく障がい者就労支援企画、県内各地での特別支援学校を対象としたサッカー教室等の実施、CPサッカーへの参画など、その活動は幅広いものになります。
2022年11月に実施したFC岐阜主催のパラスポーツフェスティバルは、障がいのある方だけではなく、障がいのない方も一緒に楽しめる体験型のパラスポーツイベントです。トップチームの選手やFC岐阜のチアメンバーも参加し、皆でイベントを楽しみました。
参加にあたっては、多くの方にご応募をいただきましたが、どの参加者も、CPサッカー(脳性麻痺者7人制サッカー)、ブラインドサッカー(視覚障がい者サッカー)、ボッチャ(ボール同士を当て合って競うパラリンピック正式種目)を体験することができるだけでなく、スクールコーチによるサッカー教室にも参加できるなど、障がいのある方もない方も一緒に体を動かし、楽しむことができました。
また、当日はテレビ局が取材に訪れ、テレビでその様子が放送されるなど、多くの方にサッカーやスポーツのもつ楽しさを届けたいというFC岐阜の想いが伝わったのではないでしょうか。
イベント実施後、参加した方によるアンケートでは、障がいのない方からは「日常とは全く異なる体験ができた」、「パラスポーツの難しさを体験できた」、「見ているだけでは分からない体験ができた」などのお声をいただき、障がいがある方からは「自身が専門の競技外のスポーツを体験でき、その難しさを知った」などのお声をいただくなど、それぞれが非日常を体験いただけただけでなく、身をもってパラスポーツの難しさを体験できたのではないかと思っています。
一方で、ブラインドサッカーは音を頼りに行う競技であることから、実施場所の選定を考慮しなければならないなど、改善点も見つかりました。
FC岐阜は、今回のイベントの反省点を踏まえながら、引き続き、障がいのある方もサッカーやスポーツを生涯楽しんでいただける環境をつくっていけるよう努力していきたいと考えています。