シャレン!Jリーグ社会連携
レノファ山口FC
ALSアクションデー
レノファ山口は、プロスポーツチームの持つ、「発信する力・繋げる力」を活かし、地域の課題解決に取り組んでいます。【ALSアクションデー】は、一般社団法人WITH ALS様とのご縁から始まり、田辺三菱製薬株式会社様の協賛の元、数多くの団体が関わり、神経難病であるALS(筋萎縮性側索硬化症)の疾患啓発を目的として開催させていただきました。ALS患者の皆様への観戦招待による当事者の参加だけでなく、地元高校生や、治療薬を製造されている従業員の参加など、多くの方々が、それぞれの立場からALSを捉え、発信することができました。
- 活動場所
- 維新みらいふスタジアム
- 協働者
- 企業、学校、学生、ファン・サポーター、スタジアム、選手、一般社団法人
- 協働者名
- 田辺三菱製薬株式会社、一般社団法人WITH ALS、株式会社オリィ研究所、日本ALS協会山口県支部、中村女子高等学校
協働者の声
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田辺三菱製薬工場㈱ 小野田工場管理部総務人事課/山西 崇 氏
ALS患者さんやそのご家族にサッカーを楽しんで頂くと共に、地元の中村女子高校の協力の下、ALS患者さん向けの焼き菓子(嚥下食)を体験して頂きました。レノファと応援するファンの皆さんのお陰で、ALSという疾患の認知や理解に繋げる良い機会になりました。今後も難病と闘う患者さんへの支援に積極的に取り組んでいきます。
活動詳細情報
1.公式サイト①
2.公式サイト②
3.田辺三菱製薬HP
ストーリー
ALSは、世界で35万人、日本には約1万人もの患者がいますが、現在、治癒のための有効な治療法は確立されていないため、プロスポーツチームの接続力、発信力(訴求力)を活かし、ひとりでも多くの方にALSという病気の存在を知ってもらい、応援することが必要と考え「ALSアクションデー」を企画しました。
きっかけは、自身もALS患者で、一般社団法人WITH ALSの代表理事として、認知啓発活動を行う、武藤 将胤さんとのご縁でした。
ALSの認知啓発を目的とした、武藤さんによる、視線入力機器を使用したDJパフォーマンスや、募金活動を検討する中で、企画をより大きく実施するために、協力していただける企業、団体を募り、結果的に、山口県山陽小野田市にグループの事業所があり、ALS治療薬を製造されている、田辺三菱製薬株式会社、分身ロボットの「OriHime」を扱う、株式会社オリィ研究所、日本ALS協会山口県支部、中村女子高等学校の5団体が加わり、合計7団体による企画となりました。
当日は、県内のALS患者ご家族4組12名を招待し、試合観戦や武藤さんとの交流会の開催など、当事者を対象とした企画だけでなく、田辺三菱製薬株式会社の従業員の皆様も、30名以上が当日の企画運営に携わっていただき、普段直接出会う機会の少ない、患者の方々と薬を製造されている従業員の方々を繋ぐ機会を創出する事ができました。
さらに、地元の中村女子高等学校の調理科の学生にも参加いただき、田辺三菱製薬が展開する、ALS患者さん向け交流サイト「世界を旅するALSレストラン」で公開されている嚥下食のオリジナルレシピを参考とした、お菓子を作っていただき、来場者への配布や、募金活動を行い、若年層に対しても、ALSについて学ぶきっかけを提供することができました。
レノファ山口がハブとなることで、様々な地域のステークホルダーを繋ぎ、多種多様な観点からALSを認知する、大きな活動に繋がったと思います。
今後は本取組がサッカー界全体に広がり、ALSについての認知が広がるきっかけとなり、治癒のための治療法が確立されることを願っています。