シャレン!Jリーグ社会連携

鹿島アントラーズ
ペットボトルの資源循環水平リサイクルの推進
茨城県立カシマサッカースタジアムにおけるペットボトルの「ボトルtoボトル」水平リサイクルの推進を目的に、2023年9月24日(日)2023明治安田生命J1リーグ第28節 横浜F・マリノス戦より、使用済みペットボトルを新たなペットボトルへ再生させるための「水平リサイクルボックス」の設置をはじめました。
カシマスタジアムにて使用・消費されたペットボトルは、各社連携のもと、サントリー製品のペットボトルとして100%の形で水平リサイクルされ、来場者のリサイクル意識向上を促すとともに、サントリーが謳う『ボトルは資源!サステナブルボトルへ』を合言葉に、CO2排出量の削減に取り組んでまいります。
- 活動場所
- 茨城県立カシマサッカースタジアム、鹿島アントラーズクラブハウス
- 協働者
- 行政、 企業、 住民、 ファン・サポーター、 スタジアム
- 協働者名
- 鹿嶋市、サントリーグループ(サントリー食品インターナショナル株式会社、サントリーホールディングス株式会社)、東洋製罐グループホールディングス株式会社(日本クロージャー株式会社)、ガラスリソーシング株式会社、株式会社鹿島アントラーズ・エフ・シー
協働者の声
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鹿嶋市市民生活部廃棄物対策課/大川 洋平 氏
地元のプロサッカークラブと資源循環の取組みができることを嬉しく思います。本市は家庭から出る使用済ペットボトルの「水平リサイクル」を推進しており、このたびカシマサッカースタジアム等で同様にペットボトルの水平リサイクルが進み、鹿嶋市民を含めた来場者のリサイクル意識を高めていき、ごみを資源にという行動変容につながればと思います。
活動詳細情報
1.公式サイト
ストーリー
現在、日本では使用済みペットボトルの約94%が回収され、全体の約86%がリサイクルされています。海外と比べても非常に高いリサイクル率となり、日本ではペットボトルの多くは「ゴミ」ではなく、「資源」としてしっかり有効利用されているのが分かります。日本におけるペットボトルのリサイクル率は、高い水準にありますが、ボトルからボトルへ水平リサイクルされているのは、20.3%に留まります。ペットボトルが、(ペットボトル以外の)食品トレーや、繊維等にリサイクルされてしまうと、使用された後、焼却されてしまったり、リサイクルされても、多くの場合数回でリサイクルの輪がとぎれてしまいます。本取り組みは新たな化石由来原料の使用量を減らし、循環型社会の実現に貢献できる活動と考えます。


「カシマスタジアムにおけるペットボトル水平リサイクル連携」の取り組みは1自治体、4社のクラブパートナーが連合となり、ペットボトルの水平リサイクル実現と資源循環の啓発活動に努めていくことにあります。オフィシャルパートナーであるサントリーのペットボトル飲料をファン・サポーターが消費し、設置された水平リサイクルボックスにて分別回収、及びその啓発活動をアントラーズが積極的に行います。その分別・回収されたペットボトルをアントラーズビジネスクラブであるガラスリソーシングが中間処理を行い、最終的には新たなペットボトルに再生して、サントリー飲料のペットボトルとしてまた再利用される、という循環を作り出します。
また、鹿嶋市とクラブパートナーである東洋製罐グループホールディングスとアントラーズは、2023年8月6日に「資源循環と持続可能な社会の形成に関する包括連携協定」を3者間で締結しています。この連携の中にはペットボトルキャップの回収、及び回収された資源を再生品化して、カシマスタジアムで有効活用する取り組みを行うこと等、それぞれの役割で資源を循環させていくことで、環境に配慮したスタジアムを目指していきたいと考えています。
今回の取り組みに先立ち、鹿嶋市とサントリーは、2021年より、ペットボトルの「ボトルtoボトル」水平リサイクルを開始しました。翌、2022年には、鹿嶋市が先導し、クラブのホームタウン5市として、水平リサイクルの取り組みを開始し、地域全体で取り組んでいます。
今回、本取り組みを機に、水平リサイクルへの理解、および分別回収の促進、またサポーターの皆様に、「ペットボトルはゴミではなく、資源であること」を、お伝えしていければと考えています。
サポーター、自治体・地域の皆様、事業者が一体となって、資源循環型社会の実現に向けて取り組んでまいります。