シャレン!/Jリーグ社会連携

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Jリーグをつかおう!社会のために。

いわきFC

クラブとサポーターが一緒に創る「安心・安全なスタジアム」

スタジアム設備の問題や、個々が抱える様々な障害により、スタジアムに行きたくても行けない、または不安がある人達が多くいます。そこで、クラブが行政、各種団体・企業と連携して多くの人の学びの場を提供し、選手・クラブスタッフだけでなく、ファン・サポーターと一緒に自分たちの手で助け合える環境を創っています。
「選手と一緒に学ぼう!」と題して、誰でも安心してスタジアムに足を運ぶことができ、みんなの手で安全な空間を創ることを目指し、選手とサポーターが一緒なって多くの課題解決に取り組んでいます。

活動場所
いわきFCパーク、ハワイアンズスタジアムいわき、総合保健福祉センター
協働者
行政、 企業、 ファン・サポーター、 選手、 社会福祉法人、医療法人
協働者名
いわき市役所、いわき市消防本部常磐消防署、社会福祉法人ハートフルなこそ、医療法人社団秀友会 サンライフゆもと、ロート製薬株式会社

協働者の声

活動詳細情報

1.公式X①

2.公式X②

3.公式サイト①

4.公式サイト②

5.公式サイト③

6. 福島中央テレビ

ストーリー

 「スタジアムに観に行きたいけど、認知症を発症してしまい、トイレの場所がわからなくなってしまうため、それが不安で行けなくなってしまった」
 とあるサポーターのこんな声を聴いたのをきっかけに、私たちは様々な理由でスタジアムに行きたくても行けない人が多くいることを知りました。そして、このスタジアムで起きている問題は、そのまま地域で起きている課題であること、行政や関係団体がまず世間に課題を認識してもらうことに苦労していることを知りました。

いわきFCでは、そのような地域が抱える様々な課題を解決するアイディアとして、「クラブ・サポーターが一緒に創る安心安全なスタジアム」を掲げ、選手やスタッフはもちろん、クラブのサポーター、そして地域の方々と一丸になって課題解決に取り組もうと考えました。
そこで、私たちは、様々な課題解決のための知識や技能を、選手とサポーターが一緒に学んでいくため、「選手と一緒に学ぼう!」と題し、認知症への正しい理解と助け合う人材を育成するための「認知症サポーター養成講座」を選手5名とサポーター120名に対して開催し、受講したサポーターの方々がホームゲームで啓発活動をしました。
また、サポーターとなった選手たちも認知症患者の方々と直接触れ合う機会を作り、より理解を深めることができました。

次に、救急車の到着時間が全国平均以下であるといういわき市特有の課題から、「観戦中に何かあっても隣の人が助けてくれる」スタジアム環境を創りたいと考え、クラブスタッフ自らが救命救急の指導者となるべく「応急手当普及員」の資格を取得し、選手とサポーターに直接指導しました。
選手とサポーターが一緒になって心肺蘇生の手法やAEDの操作を学び、選手たちからも「今回の学びを活かせるよう定期的に学びなおし、応急手当の大切さを周りに伝えたい」、「知識だけではなくそれを行動に移せるようになりたい」と自身が発信していく意識を持つようになりました。
いわきFCのホームスタジアムは、収容人数わずか5,066人。J2クラブの中では最も小さなスタジアムですが、平均収容率84.7%と、常に熱気と温かさに満ち溢れ、地域の人々の交流の場にもなっています。
そして、そんな小さなスタジアムだからこそ、そこに訪れる全員が学び、知識と技能を共有することで、たとえ一人でも不安を抱える人がいれば、隣の人が必ず手を差し伸べられる、そんな助け合いの連鎖が生まれる場所を創ることも夢ではありません。私たちは、その光景をスタジアムから、ホームタウン全体へ、そして日本中へと広げていきたいと考えています。

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