シャレン!/Jリーグ社会連携

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Jリーグをつかおう!社会のために。

鹿児島ユナイテッドFC

「普通」にサッカーをする知的障がい者選手が示す成長と価値

鹿児島ユナイテッドFCは知的障がい者チーム「フューチャーズ」を2019年に立ち上げました。チームを統括するのは西眞一総監督や泉谷光紀監督たち、もともと障がい者サッカーに携わってきた指導者です。約30名の選手たちは日本代表経験者から初心者まで混在し、上は35歳から中学・高校生まで年齢層も様々。それでもお互いがお互いを大切にして、力を合わせてひとつひとつの試合に向かっていっています。そして彼らは全国の舞台でも結果を残していますが、学業や仕事を含めて人間としても成長を重ねていることにこそ価値があります。

活動場所
鹿児島県、国内外を問わず障がい者サッカーという舞台
協働者
都道府県サッカー協会、選手、サッカーの指導者
協働者名
都道府県サッカー協会、選手、サッカーの指導者

協働者の声

活動詳細情報

1.公式サイト①

2.公式サイト②

ストーリー

ゴールが決まって喜んでいる選手たち。GKまで喜びの輪に加わっているあたり重要なゴールだったことがうかがえます。見た目からして若そうですが、育成年代よりは大人の風貌。
そんな彼らの活動がなぜシャレン!アウォーズに出てくるかといえば、彼らが鹿児島ユナイテッドFCの知的障がい者サッカーチーム「フューチャーズ」の選手たちだから。
フューチャーズは2019シーズンに発足して、6シーズン目を迎えています。
発足当初はなかなか練習に人数がそろわず、経験のためにエントリーした健常者の県社会人リーグでは失点して気持ちが途切れ、ずるずる大差で敗れてばかり。練習に来なくなる選手たちもいました。

それでも監督やコーチが揺らぐことはありません。
「1回の練習で3つ教えても身につきません。まず1つ。それを次の週になったら忘れていても当然。その日の練習で思い出したらOK。次はもっとスムーズにできるように。それくらいの気持ちです」
特別支援学校教諭でもある泉谷光紀監督を中心に優しく丁寧に粘り強く、しかしチームとしての規律はしっかり徹底します。チーム活動から長期間来なくなっても、いつでも受け入れる構えです。
「だって我々が彼らを見捨てたら、彼らはもう来れる場所がない、社会に戻れないじゃないですか」
市役所職員が本業の西眞一総監督は、保護者のように温かく選手や指導者たちを見守ります。
まわりの想いに応えるように選手たちはひたむきにサッカーに取り組み、ピッチ内外で着実に成長を続けていきます。

2023年10月。地元鹿児島で国体と合わせて開催された「燃ゆる感動かごしま大会」では、日本一を獲りに行きましたが、準決勝で当時5連覇中の東京都に敗戦。
それでも翌日の3位決定戦では、地元の小学生や特別支援学校の生徒たち約700名が見守る前で、気持ちの入ったプレーを見せ続け、左側の写真のようにゴールに大歓喜。過去最高となる3位で地元開催の全国大会を大きな笑顔で終えました。

と、普通であればここで大団円となるところですが、この大会は節目であっても、彼らにとってはサッカー人生の過程に過ぎません。
2024年3月のクラブ選手権では初優勝、10月の全国大会「SAGA2024」ではまたも東京都に敗れましたが2年連続の3位。発足当初1人だけだった代表経験者は5人に増えています。
仕事や勉強にも腰を据えて取り組むようになりました。なかには指導者を志す選手たちもいますし、Jリーグの試合でボランティアをする選手もいます。
人間として成長してくれていること。
何より彼らを健常者と変わらぬ1人の人間として接すればいいと理解させてくれること。その点において、フューチャーズは特別な存在なのです。

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