シャレン!Jリーグ社会連携


奈良クラブ
奈良の森を未来へ繋ぐプロジェクト
奈良県は、面積の77%を森林が占める緑豊かな地域です。中でも吉野杉に代表される奈良の木は、高い品質のサスティナブル素材として世界的にも注目されおり、奈良の魅力としても歴史、観光と並び欠かせない要素の一つとなっています。
しかし、少子高齢化や木材需要の減少等からも森林保護の課題が深刻化しており、林業、レジャーなど経済資源のみならず、環境保全、水源かん養など、地球環境の上で重要なファクターとなっている今、奈良クラブは、地域と連携し奈良の木を知る、体験するといった活動を通して、森林を未来へ繋ぐ担い手として取り組んでいます。
- 活動場所
- ホームゲーム、奈良県吉野郡川上村など
- 協働者
- 学校、 ファン・サポーター、 スタジアム、 民間団体、 商工会、 選手、 林業団体、自治体
- 協働者名
- 株式会社楓工務店、奈良県フォレスターアカデミー、国立曽爾青少年自然の家、黒滝村、株式会社家族の森、黒滝村森林組合
協働者の声
-
-
楓工務店 事業戦略推進部/岩崎 壮也 氏
本イベントを通じて、木の匂いや肌触りを感じてもらい、子どもたちが山への環境に関する興味を持ってもらえたらと思います。また、廃棄対象となる残材を、一般消費者の皆さんへ無償で提供させて頂く「残材BANK」という取り組みも同時開催させて頂きました。持続可能な社会へ子供たちの自分たちの住んでいる地域環境に対する意識を高めていってもらえればと思います。
活動詳細情報
1.公式サイト
ストーリー
森林環境が次世代エネルギーとして注目される中、吉野杉をはじめ奈良の木は、世界的な評価も高く、奈良の主要産業となっており、その緑豊かな奈良の森を未来へ繋ぐための担い手創出の継続的アプローチが肝要と捉えています。
奈良クラブでは、森林に関わる活動に積極的なパートナー企業も多く、地域、パートナー企業と共に、未来を担う子どもたちに向けて 「奈良クラブ×木の関係性づくり」のホームゲームや木育イベントを行い、遊びの中で木の感触や香りを感じる体感、様々な特性を持つ木の魅力を学び関心が高まる場づくりと、同時に環境問題への意識を持ち、持続可能な社会の担い手を育む一助に繋がる活動に取り組んでいます。
2024年の活動・取り組みについて
8月11日の山の日に、吉野郡川上村を選手、ファンの方々と訪ねて、「奈良クラブと奈良の木を学ぶinTocoTocoの森」を開催。クラブパートナーの家族の森様のサポートで、林業学習&BBQイベントを実施しました。吉野山林に囲まれた自然の中で、川上村の山守の方より、吉野林業の深い歴史、魅力や現状を学び、自分たちが誇れる木の壮大さを学び、持続していくことの重要性を共有する貴重な機会となリました。
11月2日のホームゲーム(福島ユナイテッドFC戦)では、2022年から継続的に実施している 『もくもくフェスタ』を開催。この日マッチデーパートナーの楓工務店様による釘打ちができる大工の体験や、メイン企画として最近は見る機会が少なくなった木造住宅の建築工程を「子ども棟上げ」として縮小スケールに採寸して実施しました。また、黒滝村の森林組合の「丸太切り体験」、国立曽爾青少年自然の家様による端材を使った「木のペンダント作り」のワークショップや、森林環境管理を担う人材を養成する奈良県フォレスターアカデミー様は、リモコン操作で丸太を運ぶクレーン体験は、選手も楽しそうに挑戦しました。各ブースの皆さま自らが楽しんで、木と親しむ趣向を凝った場をご提供くださり、木の特徴や作業を肌で感じながら、トップの選手も本物の丸太を運ぶ仕事や木工作業を体験することで、林業の雇用促進や持続型社会に向けた課題意識、活動への足掛かりになる試みとなり、第1次産業から第3次産業に至るまで、一環したイベントで、サスティナブルに繋がるPRの機会になりました。
これからについて
奈良には世界に誇れる森があり、その豊かな森林環境を次世代へ継ぐ活動に貢献し、持続可能な社会の実現に向けて邁進して参ります。そして、同時に奈良の木のブランド価値の向上とサスティナブルにおけるイノベーションの創出でグローバルに飛躍していくことを期待しています。
