シャレン!Jリーグ社会連携


アルビレックス新潟
農業×地域×教育×プロサッカークラブ=“AGRIREX”
農業体験を児童・生徒だけでなく、プロサッカー選手の人材育成に活かし、地域への理解を深め、愛着心を育むことを目的とした「AGRIREX」。新潟市南区が抱える農業の担い手不足・産業の認知拡大という地域課題に対し、農業・地域・教育・プロサッカークラブの掛け算で取り組んだものです。
段ボールコンポストを使った生ごみの堆肥化では、谷口海斗園長(選手)が野菜を育てるクラブの人気コンテンツ「谷口農園」を、環境教育の場として活用しました。また、新人選手と地元の高校生が共に、名産品「ル レクチエ」の一連の栽培過程を体験しました。
- 活動場所
- アルビレックス新潟クラブハウス、白根グレープガーデン、白根北児童館、大通地域生活センター
- 協働者
- 行政、 学校、 民間団体、 選手、 農家、 農業団体
- 協働者名
- 新潟市南区役所、白根グレープガーデン、白根北児童館、大通子ども食堂運営委員会、新潟県立白根高等学校、谷口海斗選手
協働者の声
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新潟市南区長/長浜 達也 氏
今回の活動で、こどもたちから「環境問題」と「農業の担い手不足」といった二つの課題に、より深く興味を持ってもらうことができました。また、アルビレックス新潟の選手たちには、こどもたちに夢や希望を与えてもらいました。
選手の皆さん、ありがとうございました。これからもアルビレックス新潟を応援しています!
活動詳細情報
1.公式サイト①
2.モバアルZ①
3.モバアルZ②
4.新潟市南区X①
5.新潟市南区X②
6.新潟市南区X③
7.新潟市南区X④
11.公式サイト②
12.公式サイト③
13.公式サイト④
14.新潟市南区X⑤
15.新潟市南区X⑥
16.新潟市南区X⑦
17.新潟市南区X⑧
ストーリー
名産品のル レクチエをチームに寄贈いただくなど、温かい応援をいただいてきた新潟市南区が抱える農業の担い手不足・産業の認知拡大という課題を知ったことが、始まりでした。
当初の構想は、寄贈いただくル レクチエを選手自身が育て、自分たちで食べるというもの。しかし、「谷口海斗園長(選手)がクラブハウスで野菜を育てる『谷口農園(会員制有料サイト「モバアルZ」での人気動画コンテンツ)』とコラボして、環境教育に取り組みたい」「地元の高校生も選手と一緒にル レクチエの栽培に取り組みたい」と、クラブでは考えが及ばないご提案をいただきました。
(1)谷口農園×環境教育-段ボールコンポストを使った生ごみの堆肥化
題材となったのは、家庭で出る生ごみなどを気軽に堆肥化できる「段ボールコンポスト」。選手たちの食事準備で出た野菜くずを使い、4月に堆肥化をスタート。できた堆肥を使って6月に苗植えを行い、8月には立派に育った野菜を収穫し、地域の子ども食堂に寄贈しました。子どもたちと選手がつくった堆肥で野菜を育て、収穫して、食べるという経験が提供できたことに加え、家族や友達だけでなく、地域の方々と一緒に食事をする機会が生まれました。クラブにとっても、選手と地域の新たな交流の場ができただけでなく、農林水産省が取り組みに注目。公式YouTubeチャンネル「BUZZMAFF」は約2.7万回の再生回数を記録しました。
(2)新人選手×新潟県立白根高等学校-ル レクチエ栽培
クラブはJリーグ新人研修の一環として、新潟市南区は高校生の人材育成と地域の魅力再発見の機会として、ル レクチエの栽培に取り組みました。ル レクチエは、「花粉つけ」、不要な実を間引く「摘果」、残した一つひとつの果実に紙製の袋をかぶせる「袋かけ」、「収穫・追熟」を経て、11月末に出荷・販売されます。
選手と生徒が初めて顔を合わせた5月末から、約半年後に口にすることができたル レクチエ。生徒たちは、選手との交流を楽しみながら、馴染み深いル レクチエを通じて、地元の魅力とそれを支える地域の方々がいることに気づいたようです。新潟でプロサッカー選手のキャリアを始めた選手たちも、ピッチ外で社会とのつながりを持ち、地域の魅力を五感で感じることによって、地域への理解と愛情を深める機会となりました。
2つの活動を柱に、「農業(AGRICULTURE)」「地域」「教育」「アルビレックス新潟(ALBIREX)の掛け算から誕生した「AGRIREX」。豊かな自然に恵まれた新潟県で活動させていただくクラブとして、新たな可能性の広がりを感じています。
