シャレン!Jリーグ社会連携


SC相模原
第2章 そして、いよいよ森の中へ。ーSC相模原ジモトアイプロジェクト「森をつなぐアクション」ー
(2024シャレン!アウォーズ SC相模原「さがみはら環境まつり」の続き)
いよいよ、SC相模原は、環境まつりで知り合った さがみはら津久井産材利用拡大協議会と相模原市森林政策課との繋がりをツテに森へと足を踏みいれます。
当たり前のように飛び交う「ナラ枯れ」なる耳慣れない言葉、ヘルメット絶対着用の号令、伐りたての生広葉樹を削ることが「贅沢」だという生木ワークショップ、絡まるツタとともに苗の葉をとってしまうのでは?と恐る恐るな横でブチブチ引っ張る専門家...知れば知るほど森は木も人も面白い。
- 活動場所
- つちざわの森 [Heritage Keeper]、相模原中央緑地(木もれびの森)、相模原市立大野南中学校、相陽中学校、相模原ギオンスタジアム
- 協働者
- 行政、 企業、 住民、 学校、 学生、 NPO、 協議会、 ファン・サポーター、 スタジアム、 選手、 ボランティア
- 協働者名
- 株式会社カナコー、合同会社ヘリテッジキーパー、NPO法人相模原こもれび、相模原市立大野台小学校6年生、相模原市立大野南中学校、相陽中学校、さがみはら津久井産材利用拡大協議会、相模原市森林政策課、水みどり環境課、さがみはら環境まつり実行委員会、有限会社 杉本林業、木工アトリエ 森侖舎、SC相模原ボランティアスタッフV-STAFF
協働者の声
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株式会社カナコー 代表取締役/大久保 貴章 氏
相模原には豊かな森林があり、健全な環境に保つ為にも森林木材の利活用が必要です。当社が建築工事で携わった公共建築にも地元で育った木材「つくいのき」を使用しました。私達が利用する建物に地元産材が多く使用されております。クラブと事業を行う事で多くの方に“つくいのき利活用の必要性”を発信する事ができました。
活動詳細情報
1.神奈川新聞
2.タウンニュース①
3.タウンニュース②
4.タウンニュース③
5.相模原市
ストーリー
環境問題における森林の立ち位置は今更言うまでもありません。気候変動や生物多様性などで、重要な役割を担います。
相模原市は首都圏人口72万人の政令指定都市でありながら、面積の6割を森林が占めます。
それでも、森へは様々な理由で立入れないことが多く、森の奥まで入れる機会はそう多くありません。市民に森林の存在やその働きがあまり知られておらず身近に感じられないという課題があります。そこで、森とファン・サポーター、そして市民とを繋ぐための機会創出として、森の循環を体験できる様々な取り組みを開始しました。
■「根元に草があるほうが緑豊かで良い森だと思っていたが、そうではないことを知った」(40代男性・試合運営ボランティアスタッフ)
初夏に社長とマスコットとファン・サポーターで植林を実施も、秋には雑草やツルに覆われどれが苗だったかわからない状態に。元所属選手らが大野台小児童とともに下草刈りを実施しました。別日にはクラブスタッフと試合運営ボランティアや市民ボランティアの皆さんとも下草刈りを実施し、通学路にもなっているうっそうとしていた森のこみちを明るくしました。
■「地元で育った木だと聞くと校舎を大事にしようと思う」(中1男子生徒)
公立中学校舎改修工事を請け負っていたクラブスポンサーの(株)カナコーは、校舎の一部に地元津久井地域で育った木材「つくいのき」を使用。瀬沼キャプテンが現場を訪問しPRしたほか、工事終了後には「森と環境と私のお仕事」をテーマにしたSC相模原×カナコー×森林政策課のコラボ職業講話を生徒に対し実施しました。
■「森林保全に対し機会創出の動きをしてくれありがたい」(相模原市役所職員)
福井選手と17名の親子がつちざわの森の中で森林浴・散策や森の働きの座学、ワークショップなどのイベントを実施。中山間地域へのツーリズムにもつながりました。
SC相模原は「さがみはら森林ビジョン」にある「知って、使って、身近になる」の目的達成に向け、市と連携協定を締結しました。「森」のことを知る市民が増えれば、気候変動アクションの仲間が増えることになります。ファン・サポーターとクラブスポンサーの中から新たな仲間を増やし、市民へと輪を広げていくために、これらの活動を継続していきます。
