シャレン!Jリーグ社会連携


ガイナーレ鳥取
廃校を活用したまちづくり、人づくり
地方では児童数の確保ができず学校統合や閉校のニュースを最近よく耳にします。そして人口最少県の鳥取県でガイナーレ鳥取は境港市・企業と協働し、2020年に閉校した鳥取県境港市にある旧誠道小学校を活用した新たなシャレン!を立ち上げました。
学校の改修には企業版ふるさと納税を活用し、県内外の企業様より5,850万円(2024年11月末時点)の寄付金が集まり2025年4月には稼働開始予定です。
- 活動場所
- 旧誠道小学校
- 協働者
- 行政、企業、自治会
- 協働者名
- 誠道地区自治連合会、境港市、明治安田生命、ご寄附いただきました企業様
協働者の声
-
-
誠道地区自治連合会 会長/中本 勝 氏
これまで跡地利用で色々な話がありましたが、初めてこのプロジェクトの話を聞いた時、素直にこれは良いことやなと感じました。これを機にまた小さな子供たちが小学校の周りに増えたり、今後の取り組みを通してこの地域が住みやすく賑やかになることを期待しています。
活動詳細情報
1.改修計画の概要
2.ガイナーレ鳥取 閉校した境港の小学校をユースの活動拠点に
ストーリー
高校生年代から地域とつながっていく
旧誠道小学校の改修後はアカデミー(高校生年代)組織の拠点になる予定です。寮、練習場としての活用はもちろんですが、地域に関わっていく交流拠点を目指します。トップチームだけでなく若い世代の選手達が拠点を軸に様々な活動を通して地域との関わりをもつことで、クラブ理念「スポーツを通したまちづくり、人づくり」を体現していければと考えています。
改修と活用について
2024年しばふる(2017年開始)で生産した芝生を活用して約1.3ヘクタールのグラウンドをユース生をはじめクラブスタッフで芝生化しました。これから夜間でも利用できるように照明も設置し、3階建て延べ約3千平方メートルの校舎は1階部分をアカデミー組織の寮や交流試合に訪れた県内外チームの簡易宿泊所に改修予定です。2025年4月にユース生が入寮し、アカデミー組織で同施設の芝生維持管理もしていきます。
また、クラブの育成年代だけでなく境港市内の高校に地域外から通学する生徒をはじめ、ユースチーム生以外の寄宿舎としても活用し、クラブが利用していない時間帯には地域住民の方々にも利用可能な開かれた施設として地域の子ども達の体験や、隣接する高齢者福祉施設や障がい等ハンディキャップのある方との交流ができるよう進めていく予定です。
学校だけではなく地域に緑の広場をつくる
この廃校活用プロジェクトを皮切りに企業(三光株式会社)が有機肥料を開発し、その肥料を使用したオーガニックの芝生で境港市内の公共の公園・広場を芝生化しようと新プロジェクトも動き出しました。こうした芝生が地域に広がり「生物多様性」が保たれた芝生の上で子ども達が遊ぶことで健康面にも貢献できると思っています。
これからも地域の一員としてお役に立つことで、「この地域にガイナーレ鳥取があってよかった」そういう瞬間をどんどん増やしていければと思います。
